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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)
プロデューサー
1950年、仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。 2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。 近著は『もう一度 花咲かせよう』 『閉じる幸せ』 『人と会うと明日が変わる』


【10/3】渡辺えりさん作・演出の結城座公演「星の王子さま」に弛緩気味の脳が一撃されました。

2024/10/03 18:45

第5901回


朝9時過ぎに家を出て、
さる企業に、
近々新しく始めたいと考えている、
プロジェクトの説明、
(プレゼンテーションですね)に、
伺いました。
50代の部長さん相手に、
プロジェクトの説明をさせていただき、
その場で何かが決まるというものでは、
ありませんでしたが、
私の気持ちを汲んでくださっての対応に、
夕べからの緊張がほぐれました。
(いくつになっても初対面の人への、
プレゼンテーションは緊張します)

夕方からは、
渡辺えりさん作・演出の、
江戸糸あやつり人形「結城座」による、
渡辺えり版「星の王子さま」を観に、
増田明美さんと待ち合わせて、
三軒茶屋のシアタートラムに行きました。

結城座は、
江戸時代の寛永2年(1635年)に、
初代結城孫三郎が旗揚げして以来、
380年以上の歴史を持ち、
国の記録選択無形民俗文化財や、
東京都の無形文化財に指定されている、
伝統的な「江戸糸あやつり人形」劇団です。

今から50年前に、
結城座の存在を知ったえりさんは、
(結城座公演「少女仮面」を観て感動して)
多くの人に結城座の素晴らしい技を、
知ってほしいという熱い思いから、
これまで2度、協働企画を実現しています。
2007年「森の中の海」(作・演出)と、
故久野綾希子さんが客演した、
2014年の「オールドリフレイン」で、
今回が3度目のコラボレーションです。

「江戸糸あやつり人形」と、
銘打たれた劇団でしたから、
当初、浅学な私は、
人形浄瑠璃文楽に出てくる、
昔ながらの人形が登場するのだろうと、
漠然と(勝手に)思っていたのですが、
結城座は歴史ある古典公演の他に、
今日の演目のように、
書き下ろしや翻訳による新作公演も多く、
人形遣いが人形を使いながら台詞を言い、
そこに生身の役者が絡んだりと、
人形と人形遣いと役者が見事に融合して、
自由で斬新で優美な劇空間を創造していたのには、
とても驚きました。
私はこれまで数多くの演劇を、
観て来たつもりになっていましたが、
今日の舞台を観て、
「私はまだまだ狭い」と思い知りました。

「星の王子さま」は、
結城座からの依頼だったとのことですが、
えりさんは依頼が来た時、
「いよいよ来たな!」と思ったそうです。
「全世界で聖書より読まれていると、
言われている作品ですからね。
私にとってはいつか向き合い、
うまく通過しなくてはならない、
物語だったのです」

かくして、えりさんは、
サン=デグジュベリの作品や伝記など、
膨大な資料を読みこなし、
この作品の深さを改めて再確認し、
作者の想念、思想の壁、
そして苦しみを追体験したと、
語っていました。

座員が少ないこともあって、
一人2〜3役も当たり前の舞台なのですが、
代表の両川船遊さんを筆頭に、
座員の皆さんは素晴らしい演技で、
特に船遊さんが演じた、
現代の女子中学生・風子は圧巻でした。
(この人形の風情〜丸顔・オカッパ〜が、
どこか私に似ているような気がして、
感情移入しながら観てもおりました)

公演は今日(3日)が初日で、
シアタートラムでは6日までで、
4日は14時〜と19時〜の2回公演、
5日は13時〜と18時〜の2回公演、
6日は14時からです。

11月2日には小金井宮地楽器大ホールで、
追加公演もあります。
(料金は一般が6000円、
ペアチケットは11000円、
小金井公演は、
小金井市在住の方は割引があります)



【「終演後、役者さんたちを労ったあと、
劇場近くの居酒屋さんで。
増田あけみさんと3人で、
初日祝いの乾杯をしました】


(今日のけむり)


【「りえこさんは久しぶりの午前さまでした】





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