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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)
プロデューサー
1950年、仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。 2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。 近著は『もう一度 花咲かせよう』 『閉じる幸せ』 『人と会うと明日が変わる』


【7/29】勝ち負けについて。

2024/07/29 10:15

第5835回


世の中は、
パリオリンピックで、
沸き立っていますが、
私はLIVEでは観ずに、
あとで「結果」だけを観て、
「ふむふむ」「なるほど」「へぇ〜」
「偉いなぁ」「いい話だなぁ」……と、
独りごちています。

生でスポーツ観戦をしたくないのは、
「負けた人」を見るのが苦手だからです。
スポーツに限らず、
「人の弱さ」を見ると、
どうにも気持ちが塞ぐのです。

私の生育環境が、
そうだったからだと思うのですが、
私が人を見る時の基本姿勢は、
お金持ちより貧乏な人、
エライ人よりエラクない人の方が、
善人で正義に近いような、
気がしているのです。
つまり、負けた人のほうが、
「いい人」に思えてしまう、
傾向があるのです。

はるか昔、
いしだあゆみさんに、
インタビューをしたことがあって、
心惹かれる男性について質問したら、
「弱々しい男性が好きなの。
……弱々しいというより、
人生に負けたようなイメージの人。
ほら、夜明けに道端のゴミ箱の中を、
漁っている男の人がいるでしょ?
ああいう人を見ると、
思わず駆け寄りたくなるの」と、
言うのを聞いて、
その時はちょっと驚いたのですが、
これはこれで解ります。

生きていれば、
「勝負の場」は何度もありますし、
その都度「勝った・負けた」が、
判定されるのは世の常です。
私は自分が敗者になるのは、
自分の力が及ばなかったのですから、
構わない(仕方がない)のですが、
他者同士が必死に競い合って、
勝者・敗者が決定する(される)瞬間に、
立ち会うのが辛い(イヤ)なのです。

「それはあなたがスポーツを、
やってこなかったからかもしれないわね。
私は学生時代からずっと運動部だったから、
勝ち負けは当たり前だと思っているわよ。
むしろ文化系の人のコンクールなどで、
数字という客観的な判定がないことのほうが、
割り切れなくてイヤだわ」と、
今でも時々マラソン大会に出場している、
スポーツウーマンの友人に言われました。

……阿部詩さんが負けて号泣したことを、
「勝者を称えることなく、
自分が負けた悔しさを感情的に表した、
自分勝手なふるまいだ」と、
断じた人もいましたが、
ヤワな私は録画を観て、
もらい泣きをしてしまいました。


(今日のけむり)


【「りえこさんがsaleで買ってきたこのラグ、
わたし、気に入っています」】





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