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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)
プロデューサー
1950年、仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。 2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。 近著は『もう一度 花咲かせよう』 『閉じる幸せ』 『人と会うと明日が変わる』


【5/15】いくつになってもヤル人はヤルのですね。

2024/05/15 10:15

第5760回


生島さんのラジオに、
電話生出演をするため、
午前2時40分起床。
毎回、目覚ましを3時に、
セットしてはいるのですが、
目覚ましで起きたことは一度もなく、
いつも時間前に目が覚めます。

お昼過ぎから、
文化放送「大人ファンクラブ」の、
収録がありますので、
睡眠時間が2時間強では、
保たないかもしれないと思って、
無理にでも(二度寝は出来ないタチなのですが)
少し眠ろうかと思ったのですが、
昨日メールをもらった人に、
今日電話をすると約束していたので、
眠い目をこすりながら、
電話をしました。

電話をしたのは、
以前このブログでもご紹介したことのある、
札幌で小料理屋さんをやっている、
サヨコさんです。
私が以前「JR北海道を励ます会」の、
メンバーとして(石ノ森章太郎さん、
浅利慶太さん、篠田正浩さん、
倉本聰さんたちがメンバーの会でした)
しばしば北海道を訪れていて、
サヨコさんのお店が、
JR北海道の人たちの、
行きつけだったこともあって、
サヨコさんと親しくなったのです。

以下は、
私(Z)とサヨコさん(S)の、
今日の会話です。

Z「サヨコさん、お久しぶりです!
何かありました?」
S「あのね、今度、私、
東京に行くことになったの」
Z「まぁ、コロナ禍のせいで、
なかなかお会いできなかったから嬉しいです!
で、いついらっしゃるのですか?」
S「東京に行くというより、
東京で仕事をすることになったのよ」
Z「東京で仕事を?」
S「コロナ禍の時も、
お客さまに恵まれていたから、
何とかやってきたのだけれど、
このまま今のお店を続けることが、
ちょっと厳しくなったので、
銀行からお金を借りて、
お店をテコ入れしようかと思って、
30年来東京から、
通ってきてくださっている方に相談したの。
里江子さんと同じくらいの年の方で、
何かあるといつも適切な意見を、
言ってくださる方なの。
そしたら、
『これから借金などしてはいけない。
思い切って、東京に来て、
自分の仕事を手伝ってくれないか』と、
おっしゃるの。
パンの製造販売会社の社長さんで、
奥さまもとてもいい方なの。
正社員として雇ってくださって、
系列の喫茶店で、
サンドイッチなどの軽食を作る仕事を、
してほしいと言われたの。
私、思わず、
『私の年齢、ご存知ですよね?』と、
申し上げたら、
『何十年も前からつき合っているのだから、
わかっていますよ』とおっしゃって……。
先月末に東京に行って、
3時間ほど仕事場の見学をさせていただいて、
契約も交わして来たの。
それで、今のお店は6月末で閉めて、
家も売却して、
東京に出て行くことにしたの。
お店から10分くらいのところに、
アパートも見つけてくれて社宅にしてくださって。
人生って何が起きるか分からないってホントですね。
奇跡みたいな話でしょう?」

サヨコさんは、
北海道美瑛で生まれ。
岩見沢で結婚して、
3人の子どもを産んで、
娘さんが20歳になるのを待って、
旦那さんの借金2000万円を背負って、
離婚したのが35年前。
元々お料理が上手だったから、
手作り料理の割烹から始めて、
一時は人を雇って、
店を切り盛りしていたこともあれば、
料理学校の先生にもなったりしながら、
みんなに愛されて来た女将さんでした。

Z「で、サヨコさん、
今更こんなことを聞くのは失礼ですけど、
今年、何歳になるんでしたっけ?」
大転身をあまりにも軽やかに語る、
サヨコさんが信じられなくて、
改めて聞いてみると、
S「ホッホッホ、85歳よ。孫も9人いますよ」
Z「お子さん達、反対しなかったんですか?」
S「私の人生ですからね。反対なんかさせません!」と、
この時だけはキッパリ言い放つのでした。

「また新しい仕事人生が始まると思うと嬉しくって。
スタッフの皆さんは30代ですから、
役に立つかどうか分からないけれど、
みんなのムードメーカーになるように、
努力するつもりなの。
とにかく7月中旬には、
里江子さんと同じ東京都の住人になりますから、
よろしくお願いしますね」

……友人の死に打ちひしがれたり、
思うに任せない先行きに不安を募らせたり、
気が晴れない日を送っていましたが、
サヨコさんの明るく元気な声を聞いたら、
「グズグズ言っている場合じゃない!
亡くなった人の分まで頑張らなきゃ!!」と、
我が身を叱りつけました。


(今日のけむり)


【「りえこさんは一喜一憂の人です」】








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