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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)
プロデューサー
1950年、仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。 2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。 近著は『もう一度 花咲かせよう』 『閉じる幸せ』 『人と会うと明日が変わる』


【3/17】桜が咲く頃、昔の話をしたくなるのは年齢のせい?

2023/03/17 11:00

第5676
33時41分

昔、夫だった人の従兄弟が、
定年で職場を変わるというので、
5年ぶりに会いました。
私が結婚していた頃、
彼は九州から、
東京の大学に入学したばかりで、
よく我が家に来ていました。
元夫は彼を実の弟のように可愛がっていて、
3人で私の拙き手料理が並んだ、
食卓を囲んだものです。

離婚後、
元夫はすぐに再婚し、
私と暮らしていた住まいで、
新婚生活をスタートさせていたところにも、
彼は訪ねたようです。
元夫は私と結婚していた頃につき合っていた、
ガールフレンズ(複数)とは結婚せず、
元夫が選んだ新しい奥さんは、
「おとなしくてやさしい素敵な女性だった」と、
今夜彼の口から初めて聞きました。

仕事中心の私との、
慌ただしい生活とは違って、
穏やかな結婚生活だったようで、
2人は仲のいい、
幸せそうな夫婦だったそうです。
ところがやがて、
奥さんに病魔が襲いかかり、
看病の甲斐なく亡くなったのです。
失意の底に沈んだ彼(元夫)は、
郷里に帰って仕事を始めたそうですが、
両親の介護をして2人を見送ったあと、
自身の体調も優れなかったのか、
誰にも看取られることなく、
真夏の早朝独りで旅立って行きました。

私は結婚にも離婚にも悔いはありませんが、
振り返ってみれば、
私にも至らない点が沢山ありましたから、
コロナ禍が始まる前の年に、
元夫の郷里の山口にお墓参りに行きました。
海が見える高台のお墓は訪れる人もなく、
ひっそりとしていましたが、
私をとても大事にしてくれたご両親にも、
手を合わせて来ました。

「色々あったけどここまでくると、
すべては恩讐の彼方へという感じなのよね。
私もいずれはあちらの世界の人になるのだし……」
「僕もまさかこの年になってザンマさんと、
こんな話をするなんて思ってもみませんでした」

初めて会った日から46年もの歳月が流れて、
今では孫もいる目の前の元(義)従兄弟と、
しみじみと昔話をしている私は、
「幸せ」と言うべきなのでしょう……ね。


(今日のけむり)

【「わたしも幸せです」と、
思ってほしいな、けむちゃん!】



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