これは、
中島みゆきさんを敬愛する、
人たちが集まり、
歌い、語る、
ラジオ番組のようなコンサートです。
クミコさんがメインアーティストとして、
みゆきさんの名曲を歌い、
ラジオパーソナリティの上柳昌彦さんと一緒に、
ナビゲーターを務めるという趣向です。
多彩な日替わりゲストが登場して、
みゆきさんの魅力を語り、
ゲストによってはみゆきさんの歌を、
熱唱するのですが、
今日は「語った人」が、
ロックバンド「SUPER BEAVER」の、
渋谷龍太さんで、
「歌い、語った人」が、
ドリアン・ロロブリジーダさんでした。
(ドリアンさんの「ファイト!」を聴きたくて、
いらした女性たちも多かったようです)
私にとっても、
「中島みゆき」の存在は大きく、
ヤマハ音楽振興会の事業部制作課で、
契約ライターとして働いていた時、
みゆきさんが「第6回世界歌謡祭」に出場して、
グランプリを獲得した瞬間を、
スタッフとして見ていたことは、
密かな誇りです。
その後、
1979年にみゆきさんが、
根津甚八さんに提供した、
「ピエロ」という楽曲を歌った時、
「女性自身」の記者を辞めて、
浪々の身だった私は、
根津さんのアルバム「ル・ピエロ」の、
制作を手伝っていました。
このアルバムには「狼になりたい」も、
収録されていて、
根津さん独特の憂えを含んだ渋い、
「みゆき節」に触れたのもいい思い出です。
根津さんは2016年に亡くなりましたが、
今日のみゆきサウンドを聴きながら、
照れたように微笑んでいる、
根津さんの横顔を思い出しました。
みゆきさんの歌とともに歩んだ、
激動の30代を経て、
40代のはじめ、
1991年にリリースされた、
みゆきさん19作目のアルバム、
「歌でしか言えない」では、
光栄なことにアルバム解説を、
書かせていただきました。
最近は歌詞カードや、
アーティストの近影は入れても、
解説を入れるなど、
ほとんどなくなっていますから、
幸運なことだったと思っています。
今、棚からCDを出してきて、
中を見たら、
歌詞カードはみゆきさんの自筆文字ですし、
全体にあたたかい「昭和」という時代を、
感じさせられるアルバムです。
みゆきさんからいただいた、
拙き解説に対するお礼の手紙も、
(もちろん自筆です)
今も私の宝物です。
………話が大分逸れてしまいましたが、
クミコさんの歌は、
みゆきさんの歌とは趣を異にする、
言葉の強さを感じ、
最初の曲「遍路」から涙が流れて、
「誕生」では滂沱の涙という状態で、
マスクをしていて助かりました。
クミコさんが歌うと、
どの曲も直球で歌詞が心に飛び込んで来て、
一瞬間、胸苦しさを覚えるのですが、
すぐに清々しい気持ちに切り替わります。
悪いことが続いたあと、
ようやく回復して運が向いてくる一陽来復。
そんな春の兆しが感じられる、
素敵なコンサートでした。
(今日のけむり)

【午前3時11分のけむり】
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中島みゆきさんを敬愛する、
人たちが集まり、
歌い、語る、
ラジオ番組のようなコンサートです。
クミコさんがメインアーティストとして、
みゆきさんの名曲を歌い、
ラジオパーソナリティの上柳昌彦さんと一緒に、
ナビゲーターを務めるという趣向です。
多彩な日替わりゲストが登場して、
みゆきさんの魅力を語り、
ゲストによってはみゆきさんの歌を、
熱唱するのですが、
今日は「語った人」が、
ロックバンド「SUPER BEAVER」の、
渋谷龍太さんで、
「歌い、語った人」が、
ドリアン・ロロブリジーダさんでした。
(ドリアンさんの「ファイト!」を聴きたくて、
いらした女性たちも多かったようです)
私にとっても、
「中島みゆき」の存在は大きく、
ヤマハ音楽振興会の事業部制作課で、
契約ライターとして働いていた時、
みゆきさんが「第6回世界歌謡祭」に出場して、
グランプリを獲得した瞬間を、
スタッフとして見ていたことは、
密かな誇りです。
その後、
1979年にみゆきさんが、
根津甚八さんに提供した、
「ピエロ」という楽曲を歌った時、
「女性自身」の記者を辞めて、
浪々の身だった私は、
根津さんのアルバム「ル・ピエロ」の、
制作を手伝っていました。
このアルバムには「狼になりたい」も、
収録されていて、
根津さん独特の憂えを含んだ渋い、
「みゆき節」に触れたのもいい思い出です。
根津さんは2016年に亡くなりましたが、
今日のみゆきサウンドを聴きながら、
照れたように微笑んでいる、
根津さんの横顔を思い出しました。
みゆきさんの歌とともに歩んだ、
激動の30代を経て、
40代のはじめ、
1991年にリリースされた、
みゆきさん19作目のアルバム、
「歌でしか言えない」では、
光栄なことにアルバム解説を、
書かせていただきました。
最近は歌詞カードや、
アーティストの近影は入れても、
解説を入れるなど、
ほとんどなくなっていますから、
幸運なことだったと思っています。
今、棚からCDを出してきて、
中を見たら、
歌詞カードはみゆきさんの自筆文字ですし、
全体にあたたかい「昭和」という時代を、
感じさせられるアルバムです。
みゆきさんからいただいた、
拙き解説に対するお礼の手紙も、
(もちろん自筆です)
今も私の宝物です。
………話が大分逸れてしまいましたが、
クミコさんの歌は、
みゆきさんの歌とは趣を異にする、
言葉の強さを感じ、
最初の曲「遍路」から涙が流れて、
「誕生」では滂沱の涙という状態で、
マスクをしていて助かりました。
クミコさんが歌うと、
どの曲も直球で歌詞が心に飛び込んで来て、
一瞬間、胸苦しさを覚えるのですが、
すぐに清々しい気持ちに切り替わります。
悪いことが続いたあと、
ようやく回復して運が向いてくる一陽来復。
そんな春の兆しが感じられる、
素敵なコンサートでした。
(今日のけむり)

【午前3時11分のけむり】
