最近は仕事が忙しいとかで、
ほとんど連絡がなく、
たまににびの写真だけを、
メールで送ってきていたので、
愛想のない息子より、
猫に会いたい気分になっていたので、
「いいよ!」と、
二つ返事で引受けてしまった。
(息子は息子で、
連休なのに家に居続ける母親を気遣って、
せめて猫でも連れて行ってやろうと、
思った節もあるようだ………)
にびが我が家に来たのは、
1ヶ月以上前に、
40分程度だったので、
キャリーバッグから出してやると、
家の中を不審そうに、
見回って歩きはじめた。
「夕方までには、
ピックアップに来るから」との、
ことだったが、
今日は息子がトイレと砂と、
おしっこシートを持参したので、
それを居間の隅にセットした。
(居間には置きたくなかったのだが、
洗面所の床だと遠くてわからないと言うので)
息子がいなくなっても、
恋しがるわけでもないのだが、
1時間経っても、
家の中をウロウロ歩いているのである。
ヒモにじゃれるのが好きと、
聞いていたので、
じゃれやすいようにリボンの先を結んで
床に垂らしながら、
部屋の中を歩き回ったのだが(やゝ小走りで)
20分ほどで息切れがして、
座り込んでしまった。
膝にでも座れば可愛いのだが、
抱っこは嫌いらしく、
無理に抱くと、
怖い形相でもがくのである。
昔私が飼っていたジェリクルは、
抱かれるのも触られるのも、
嫌がらなかったし、
私が座れば私の足もとに、
丸くなって座っていたのに、
にびは遠くからジッと、
様子を窺っているだけだ。

慣れない家で様子を窺っているにび。
食事も厳密で、
添加物が入っていない、
orijenとかいうキャツトフードしか、
食べさせていないのだとか。
ジェリクルは鰹のナマリ節が主食で、
あとはスーパーで売っている、
箱入りのキャツトフードだったのに………。
「猫は基本的には肉食なんだから、
鰹節なんか食べさせないでよ。
朝、あまり食べていないから、
多分お腹が空いていると思うけど、
どうしてもお腹が空いたら、
鶏のササミを茹でて、
茹で汁と一緒に食べさせて。
足が短いから、
少し高目の器に入れてね。
猫舌だからよく冷ましてね。
それからこれはおやつ。
肥満が一番の大敵だから、
あまり食べさせたくないけど、
3時過ぎに6粒、やって!」
……猫舌ぐらい知っているわよ。
私も猫好きだけど、この気遣いはナニ?
過保護なんじゃないの!
もっと大らかに育てたほうが、
いいんじゃないの!?………と、思ったが、
私の猫ではないのだからと、
言葉を呑み込んだ。
お昼過ぎにササミを茹でて、
よく冷ましてから小さく切って、
高目の器に乗せて食べさせた。
食べたらまたヒモで遊んで、
私は既にかなりヨレヨレ。
(ジェリクルとはよく「竹輪投げ」をやったが、
30分以上やっても疲れなかったのに………。
我が身の「老朽化」を実感した)
15時半におやつを3粒やったら、
あっという間に食べてしまい、
まだ欲しそうなので、
16時にまた3粒。
(本当はここでおまけの2粒を加えた)
17時45分に息子から、
「もうじきピックアップに行くから、
キャリーバッグに入れて、
下まで連れて来てくれない?」との電話。
私は朝、お風呂から出て、
部屋着(寝巻きもどきの)のまま、
スッピンだったし、
ヒモ遊びで髪を振り乱していて、
とても外には出られない姿だ。
「ひどい格好だから行けないよ!
それに今、ようやく寝たばかりだから、
可哀想でキャリーバッグになんか、
詰められないわよ」と、言ったのだが、
「僕、このあとも仕事で、
帰りは夜遅くなりそうだから、
今、家に連れて帰って、
夕飯を食べさせたら、
すぐに出かけなければならないんだよ。
あなたの顔なんか、
誰も気にしていないから大丈夫だよ。
間に合わないんだから、頼むよ」
ヒモ遊びで疲れて、
寝はじめたにびを、
バッグに入れたらイヤがって、
「ニャーン、ニャーン」と、
いかにも哀れな声で鳴き出すので、
心を鬼にして押し入れて、
髪を振り乱した部屋着のまま、
動物用エレベーターに乗って、
1階のエントランスまで行き、
息子に手渡した。
猫とは言え、
生きた「預かりもの」なので、
緊張していたのだろう、
いなくなった途端、
急に空腹感に襲われた。
考えてみたら、
私の昼ご飯はトコロテンだけだった。
(何かを食べようとすると、
にびがジッと見るので)
今日はどこにも出かけないのだから、
ハイボールの1杯でも、
飲みたいところだったが、
もしにびに何かあったらと思って、
シラフのままでいたのだ。
にびとのひとときは、
楽しくなくはなかったし、
可愛くもあったが、
「返却可能」で良かった。
夜、
昨日から孫と一緒だったという、
友人から電話があって、
「孫もそんな感じよ」と、
言っていた。

帰り際、ようやく少し慣れたにび。
クラブ・ウィルビーのホームページもぜひ見てください。様々な情報を更新しています。(ここをクリック)
ほとんど連絡がなく、
たまににびの写真だけを、
メールで送ってきていたので、
愛想のない息子より、
猫に会いたい気分になっていたので、
「いいよ!」と、
二つ返事で引受けてしまった。
(息子は息子で、
連休なのに家に居続ける母親を気遣って、
せめて猫でも連れて行ってやろうと、
思った節もあるようだ………)
にびが我が家に来たのは、
1ヶ月以上前に、
40分程度だったので、
キャリーバッグから出してやると、
家の中を不審そうに、
見回って歩きはじめた。
「夕方までには、
ピックアップに来るから」との、
ことだったが、
今日は息子がトイレと砂と、
おしっこシートを持参したので、
それを居間の隅にセットした。
(居間には置きたくなかったのだが、
洗面所の床だと遠くてわからないと言うので)
息子がいなくなっても、
恋しがるわけでもないのだが、
1時間経っても、
家の中をウロウロ歩いているのである。
ヒモにじゃれるのが好きと、
聞いていたので、
じゃれやすいようにリボンの先を結んで
床に垂らしながら、
部屋の中を歩き回ったのだが(やゝ小走りで)
20分ほどで息切れがして、
座り込んでしまった。
膝にでも座れば可愛いのだが、
抱っこは嫌いらしく、
無理に抱くと、
怖い形相でもがくのである。
昔私が飼っていたジェリクルは、
抱かれるのも触られるのも、
嫌がらなかったし、
私が座れば私の足もとに、
丸くなって座っていたのに、
にびは遠くからジッと、
様子を窺っているだけだ。

慣れない家で様子を窺っているにび。
食事も厳密で、
添加物が入っていない、
orijenとかいうキャツトフードしか、
食べさせていないのだとか。
ジェリクルは鰹のナマリ節が主食で、
あとはスーパーで売っている、
箱入りのキャツトフードだったのに………。
「猫は基本的には肉食なんだから、
鰹節なんか食べさせないでよ。
朝、あまり食べていないから、
多分お腹が空いていると思うけど、
どうしてもお腹が空いたら、
鶏のササミを茹でて、
茹で汁と一緒に食べさせて。
足が短いから、
少し高目の器に入れてね。
猫舌だからよく冷ましてね。
それからこれはおやつ。
肥満が一番の大敵だから、
あまり食べさせたくないけど、
3時過ぎに6粒、やって!」
……猫舌ぐらい知っているわよ。
私も猫好きだけど、この気遣いはナニ?
過保護なんじゃないの!
もっと大らかに育てたほうが、
いいんじゃないの!?………と、思ったが、
私の猫ではないのだからと、
言葉を呑み込んだ。
お昼過ぎにササミを茹でて、
よく冷ましてから小さく切って、
高目の器に乗せて食べさせた。
食べたらまたヒモで遊んで、
私は既にかなりヨレヨレ。
(ジェリクルとはよく「竹輪投げ」をやったが、
30分以上やっても疲れなかったのに………。
我が身の「老朽化」を実感した)
15時半におやつを3粒やったら、
あっという間に食べてしまい、
まだ欲しそうなので、
16時にまた3粒。
(本当はここでおまけの2粒を加えた)
17時45分に息子から、
「もうじきピックアップに行くから、
キャリーバッグに入れて、
下まで連れて来てくれない?」との電話。
私は朝、お風呂から出て、
部屋着(寝巻きもどきの)のまま、
スッピンだったし、
ヒモ遊びで髪を振り乱していて、
とても外には出られない姿だ。
「ひどい格好だから行けないよ!
それに今、ようやく寝たばかりだから、
可哀想でキャリーバッグになんか、
詰められないわよ」と、言ったのだが、
「僕、このあとも仕事で、
帰りは夜遅くなりそうだから、
今、家に連れて帰って、
夕飯を食べさせたら、
すぐに出かけなければならないんだよ。
あなたの顔なんか、
誰も気にしていないから大丈夫だよ。
間に合わないんだから、頼むよ」
ヒモ遊びで疲れて、
寝はじめたにびを、
バッグに入れたらイヤがって、
「ニャーン、ニャーン」と、
いかにも哀れな声で鳴き出すので、
心を鬼にして押し入れて、
髪を振り乱した部屋着のまま、
動物用エレベーターに乗って、
1階のエントランスまで行き、
息子に手渡した。
猫とは言え、
生きた「預かりもの」なので、
緊張していたのだろう、
いなくなった途端、
急に空腹感に襲われた。
考えてみたら、
私の昼ご飯はトコロテンだけだった。
(何かを食べようとすると、
にびがジッと見るので)
今日はどこにも出かけないのだから、
ハイボールの1杯でも、
飲みたいところだったが、
もしにびに何かあったらと思って、
シラフのままでいたのだ。
にびとのひとときは、
楽しくなくはなかったし、
可愛くもあったが、
「返却可能」で良かった。
夜、
昨日から孫と一緒だったという、
友人から電話があって、
「孫もそんな感じよ」と、
言っていた。

帰り際、ようやく少し慣れたにび。
