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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)
プロデューサー
1950年、仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。 2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。 近著は『もう一度 花咲かせよう』 『閉じる幸せ』 『人と会うと明日が変わる』


【4/8】命の決定権を握るのは誰?

2019/04/08 17:15

第3897回
30時21分

一昨日の夜、
クミコさんの所属する会社の、
社長から電話があり、
クミコさんが仕事で、
どうしても一緒にいられない時に、
親御さんのお世話をしてくれている、
友人が倒れたとの知らせが入りました。
「今病院に救急搬送されて、
クミコと向かっているのだけれど、
血縁でないと面会も出来ないし、
手術の同意書なども書かせて貰えないので、
この病院に残間さんの、
知り合いはいないかと思って………」という、
深刻な内容でした。

あいにくその病院に、
友人・知人はいなかったのですが、
仮にいたとしても、
最近は守秘義務が厳しいので、
きちんとした病院ならばなおのこと
親族でないと病状を教えてもくれないのです。

ナカヤマがくも膜下出血で倒れた時も、
救急搬送先の病院に急行した私は、
「家族より長いつき合いで、
彼女のことは誰よりも知っている」と、
いくら訴えても、
ICUには入れて貰えませんでした。
仕方がないので廊下の片隅で、
ナカヤマの夫と息子に電話を入れて、
(宵の口だったのですが、
2人ともなかなかつかまらず)
次いで静岡の実家に連絡を入れて、
お母さんとお兄さんに、
「すぐに来たほうがいいと思う」と、
電話をして(何しろ 、
集中治療室に入っているのですから)
落ち着かない時間を過ごしました。

ようやく夫と息子が駆けつけて、
息子が私を「準親戚」として、
所定の書類に名前を書いてくれたので、
それ以降はICUへの、
入室許可が下りたのでした。

幸運がいくつも重なり、
ナカヤマは奇跡的に、
生命の危機を脱しましたが、
元気になった時、
しみじみ言っていました。
「形骸化していても夫婦は夫婦なのねぇ。
不仲の配偶者に命を預けることも、
あり得るのだから、
籍って大きな意味を持つのねぇ。
昏睡している時に、
『妻の治療はここまででいいです。
高額医療は不要です』なんて、
言われているかも知れないものねぇ」と。

クミコさんのブログを読むと、
友人は「大動脈解離」だったそうですが、
幸い当人に意識があったので、
病院側もクミコさんと社長を、
「親戚同然の友人」と認めてくれて、
2時間ほど待っていたら、
医師と看護師さんが来て、
丁寧に病状説明をしてくれたとのこと。
倒れた友人も、
快方に向かっているようです。

これから単身者は増える一方ですし、
今春独り暮らし歴4年を、
迎えた私としては、
生死に関係する病院ぐらいは
親友を「準家族」に、
加えてほしいと思いますが、
「でも、大して親しくもない友達に、
生死の決定権を握られてしまうのも怖いわ」と、
日頃からあまり「友情」を信じていない、
女性は顔をしかめます。
私なら、
「偽りの夫」に命を預けるより、
私の「好悪」を知ってくれている、
友達(特に親しい女友達)に委ねる方が、
ずっと安心だけどなぁ………。



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残間里江子活動情報

月刊「清流」
残間里江子対談「人生、まだまだ進行形!」

202211_zanma_2x
秋元 康さん
5/1発売6月号

これまでの対談ゲストの方々は
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5/10(水)発売号
『週刊新潮』
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人物の内面を探ったり、出来事の背景を掘り下げたりする大型読み物。 毎日新聞ホームページでも配信中。こちらから

毎週土曜日 あさ6時25分~6時50分
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楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり!金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、団塊世代プロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。

毎週土曜日 あさ7時40分~8時
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