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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)

プロデューサー
1950年仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年 株式会社キャンディッド・コミュニケーションズを設立。
雑誌「Free」(平凡社刊)編集長、山口百恵著「蒼い時」の出版プロデュース、 2001年には、栗原はるみさんから小泉総理(当時)まで、各界で活躍する119人のパネリストによる10日間連続大型トークセッション 「大人から幸せになろう」をはじめとする自主企画事業など、映像、文化イベント等を多数企画・開催する。
2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録した。
著書に『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)『閉じる幸せ』(岩波新書)など。



<4月9日発売 最新刊>
『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)

【3/19】内田裕也さんとの思い出。

2019/03/19 09:45

第3877回
22時16分

亡くなられた、
内田裕也さんには、
私にもささやかながら、
思い出があります。

もう18年も前になりますが、
2001年12月、
(アメリカの同時多発テロの年です)
「大人から幸せになろう」という、
テーマを掲げて、
連続10日間、
119人のパネリストをお迎えして、
トークセッションを開催した時、
内田裕也さんにも、
出演交渉をさせていただいたのです。
内田さんにお願いしたのは、
「いつまでも転がる石でいよう」と、
題したセッションで、
内田さんの他には、
井上尭之さん、小室等さん、
今陽子さん、山本コウタローさん、
亀和田武さん(ナビゲーター)が、
出演してくださいました。

21世紀にもなったことだし、
大人たちも、
これまで自分が拘泥していたことを、
見直すべきは見直し、
別れを告げるべきものには、
別れを告げて
新しい1歩を踏み出そうではないか。
そのためにはいつまでも、
「転がる石でいよう」という思いから、
つけたセッションテーマでした。
(「転がる石に苔付かず」という、
ことわざがありますが、
これは元々イギリスのことわざ、
「 A rolling stone gathers no moss」から、
来ているそうで、
イギリスでは、
「職業や住まいを転々と変える人は、
信用出来ない」あるいは「成功しない」という、
意味に捉えられているようですが、
アメリカでは、
「活動的に動き回っている人は、
新鮮で変化に富んでいて能力が錆びつかない」と、
ポジティブに訳されるようです。
私はもちろん「転がる石」を、
ポジティブに捉えて、
このタイトルにしたのです)

内田さんにこの話をしたら、
「俺はロックンローラーだから、
これまでフォークの連中とは、
一緒のステージには、
上ったことがないんだ」と、
暗に小室等さんや、
山本コウタローさんとは、
出たくない様子だったのですが、
「でももうそういうことを、
言っている場合じゃないよね。
よしっ、わかった、出るよ」と、
おっしゃって、
出てくださったのです。

それでも、
何しろ内田さんですから、
当日は全く心配をしていなかったと言えば、
ウソになります。
一応何かの時に内田さんを、
止めてくださるようにと、
柔和この上ない性格で、
アーティストのまとめ役でもあった、
井上尭之さんに、
それとなくお願いをしておいたのです。

そして、本番になり、
亀和田さんの進行で、
トークは穏便な形で展開されたのですが、
突然内田さんが立ち上がって、
「残間さんにも言ったんだけど、
これまでフォークの人とは、
同じステージには、
上がったことがないんだけど、
今年はいろいろあったし、
妙なこだわりは捨てることにしたよ。
で、俺たち、
みんなミュージシャンだろ?
これからアカペラで、
自分の歌を歌おうぜ」と、言うなり、
「Johnny B Goode」を、
歌い出したのでした。

客席は一瞬の沈黙の後で、
歓声が鳴り響き、
黒のタートルに上質の黒のスーツを着た、
内田さんは振りをつけながら、
「Go !Johnny! Go! Go!」と、歌い、
続いて、
小室さんが静かに立ち上がって、
自身が作曲した、
「木枯らし紋次郎」の主題歌、
「誰かが風の中で」を歌い、
山本コウタローさんが、
「岬めぐり」を歌ったのでした。
対極にあると思われていた、
ロックとフォーク(ニューミュージック)が、
やわらかく繋がった瞬間でした。

その後、
内田さんとは、
何度かお目にかかりましたが、
近年はおつき合いもなく、
数年前、
銀座の大通りで、
すれ違ったのが最後でした。

独りで、
長い髪を風になびかせて、
飄々と歩いている姿は、
孤高のロッカー、
「It ‘s cool!」そのものでした。

本棚から、
2001年のトークセッションを記録した、
写真集を出してきて、
あの日の、
内田裕也さんの優しさを思い出しました。
心からのご冥福をお祈りしております。


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