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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)

プロデューサー
1950年仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年 株式会社キャンディッド・コミュニケーションズを設立。
雑誌「Free」(平凡社刊)編集長、山口百恵著「蒼い時」の出版プロデュース、 2001年には、栗原はるみさんから小泉総理(当時)まで、各界で活躍する119人のパネリストによる10日間連続大型トークセッション 「大人から幸せになろう」をはじめとする自主企画事業など、映像、文化イベント等を多数企画・開催する。
2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録した。
著書に『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)『閉じる幸せ』(岩波新書)など。



<4月9日発売 最新刊>
『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)

【2/3】1泊2日の長州旅行は濃密でクリエイティブ、暦が変わる立春の前にはいい旅でした。

2019/02/03 11:00

第3833回
31時36分

湯田温泉は、
朝、起きたら雨。
午前中、
時間があったので、
どこかに行こうかと、
考えていたのですが、
出鼻を折られた感じです。
それでも、
「せっかく来たのだから」と、
気持ちを奮い立たせて、
出かけました。
夕べは少し無理してでも、
萩に行こうかと、
考えていたのですが、
タクシーでも、
片道1時間程度は、
かかるといいますし、
雨は強くなりそうな気配でしたので、
湯田温泉から25キロ、
タクシーで30分から40分という、
秋吉台に向かいました。

秋吉台には、
日本最大級のカルスト台地と、
国の特別天然記念物に指定されている、
日本屈指の秋芳洞があります。
秋吉台までの途中、
山道にさしかかった頃には、
雨が本降りとなりましたので、
カルスト台地の散策は、
断念しましたが、
天候に関係がない洞窟探訪は、
楽しめました。

高校時代に秋吉台に来た時は、
このカルスト台地に、
(妙に)魅かれたという、
記憶があったので、
タクシーの運転手さんに頼んで、
山の上の方まで、
行ってもらったのですが、
どうも昔来た景色とは違うのです。

約50年前に来た時には、
(それにしても、遥か昔ですねぇ……)
青々とした大地に、
約3億5千年前に南方の海で、
サンゴ礁として誕生し、
長い年月をかけて、
今のような台地を形成したという、
グレーの石灰岩が点在する、
雄大な景色だったのが、
雨降りを差し引いても、
あたり一面茶褐色で、
荒涼とした、
原野にしか見えないのです。
「野焼きをしましたからねぇ………」と、
タクシーの運転手さんは、
まるで自分が私を落胆させたかのように、
申し訳なさそうな顔をするので、
気の毒になりましたが、
本格的観光シーズンを前に、
少し前に野焼きをしたようです。

秋芳洞は総延長8.9kmありますが、
観光コースは約1キロです。
気温は四季を通して17℃前後ですから、
凌ぎやすい探勝となりました。

観光センターの女性に、
この付近の名物料理を聞いたところ、
ごぼうが名産らしく、
素揚げしたごぼうをたっぷり入れた、
「ごぼう麺」が美味しいと教えてもらい、
早速商店街の中の食堂で
いただきました。 
どんぶりいっぱいに、
トッピングされた揚げごぼうも、
(牛肉も入っていました)
美味しかったですが、
ごぼうが練り込んであるという麺も、
コシが強く珍しい食感でした。

雨がいよいよ強くなって来たので、
帰路の道路事情がどうなっているのか、
心配にもなりましたので、
今回の旅の主たる目的である、
フラメンコダンサー、
イスラエル・ガルバンの、
パフォーマンスが開催される、
山口情報芸術センター(YCAM)のある、
湯田温泉に戻りました。

湯田温泉に帰着したのが、
思ったより早かったので、
温泉街の中にある、
「中原中也記念館」に、
行くことにしました。
湯田温泉は、
中原中也の生誕の地なのです。

30歳で亡くなった、
夭折の詩人だったこともあって、
同世代の女子高生の多くがそうだったように、
(早熟な文学少女は中学時代に熱狂していました)
私も高校生の頃に一時傾倒しましたし、
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」の、
擬音が印象的な「サーカス」の詩は、
暗唱して朗読した記憶もあります。

中也は17歳で、
3歳年上の女優長谷川泰子と同棲し、
揃って上京して文壇の人たちと、
広く交友関係を持ちますが、
長谷川が小林秀雄のもとに走ったことで、
三角関係が文壇を賑わせたことにも、
関心を持っていましたが、
中也の作品は、
京都や東京のイメージが強かったせいで、
湯田温泉で生まれたとは、
知りませんでした。

記念館は、
中也の生家跡に作られ、
1994年に開館されたとのことですが、
とても居心地の良い空間です。
売店でナカヤマは詩集を買い、
私は「私はその日人生に、
椅子を失くした」を購入しました。

………そして、
いよいよフラメンコダンサーと、
人工知能の競演です。
山口情報芸術センター(YCAM)は、
2003年の開館以来、
時代とともに進化する、
メディアテクノロジーを駆使して、
国内外のクリエーターと、
コラボレーションをしながら、
作品制作を行っています。
今回の「Israel&イスラエル」は、
スペインを拠点に活躍する、
ダンサーで振付師のイスラエル・ガルバンを、
コラボレーターに迎えて、
2年の歳月をかけて、
YCAMと共同制作を進めた、
世界初演の新作ダンス公演です。

ステージ上に並べられたボードに、
人工知能を配した装置が置かれ、
ガルバンのステップを、
AIに記録・学習させ、
ガルバンを再現することで、
さまざまな「ガルバンらしさ」を、
創り上げていきます。
結果、ガルバンさえ知らないでいた、
ガルバンの特徴を、
採り上げて行くというものです。
ガルバンは自身の内向的な性格から、
これまで他のダンサーとの共演は、
ほとんど行っていないということですが、
AIとの相性はなかなか良かったようで、
今回の試みは、
ガルバンから新しい創造性を、
引き出したとも言えそうです。

それにしても、
このような超アーティスティックな企画に、
こんなにも沢山の、
しかも年齢層も幅広い老若男女が、
沢山来ていたことに、
驚きと感動を覚えました。

………「女将劇場」から始まって、
「Israel & イスラエル」まで。
中身の濃い、
1泊2日でした。


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