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プロフィール


残間里江子
(ざんま・りえこ)

プロデューサー
1950年仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年 株式会社キャンディッド・コミュニケーションズを設立。
雑誌「Free」(平凡社刊)編集長、山口百恵著「蒼い時」の出版プロデュース、 2001年には、栗原はるみさんから小泉総理(当時)まで、各界で活躍する119人のパネリストによる10日間連続大型トークセッション 「大人から幸せになろう」をはじめとする自主企画事業など、映像、文化イベント等を多数企画・開催する。
2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録した。
著書に『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)『閉じる幸せ』(岩波新書)など。



<4月9日発売 最新刊>
『もう一度 花咲かせよう 「定年後」を楽しく生きるために』(中公新書ラクレ)

【9/27】6年前にプロデュースをお手伝いした「LIXIL資料館」が明日で閉館となり、 今日はお別れ会が開催されました。

2018/09/27 10:45

第3704回
26時24分

少し前に、
「LIXIL資料館閉館に際し、
ラタトゥイユを食べながら、
LIXILの未来を語る会」という会への、
お誘いが届きました。
LIXIL資料館は、
2012年1月27日に、
プロジェクトが発足し、
8ヶ月という驚異的な早さで創り上げて、
2012年10月1日にオープンした、
企業資料館ですが、
社員だけでなく一般にも開放され、
多くの方に来ていただきました。

前年4月、
トステム、INAX、新日軽、
サンウェーブ工業、東洋エクステリアの5社を、
統合して「株式会社LIXIL」になった時、
5社はそれぞれ、
歩んできた歴史も違えば、
持っている技術も違いますが、
統合するからには、
お互いを認め、
理解し合うのが「必須」ということから、
それぞれの会社の「これまで」が解る、
資料館を作ることが決まり、
ミュージアム部分のプロデュースを、
キャンディッドが、
担当させていただいたのです。

先ずは、
5社の社長に私がインタビューをして、
自分の会社の特色や変遷(社史)を、
語って貰うことから始めました。
全社がみな同じ温度で、
統合に向かっていたかといえば、
自社の社員が他社の社員に、
うまく溶け込めるかと、
不安を持っている社長もいれば、
会社の規模が違っていましたから、
自社が他社に飲み込まれるのではないかと、
恐れていた社長もいました。

そこで、
会社の規模に関わらず、
5社の展示空間は、
ほヾ同じ面積にして、
各社同列(平等)とし、
それぞれの会社が、
それぞれの歴史の中で、
開発してきた、
製品(もの)の展示はもちろんのこと、
会社が何を目指し、
どう変遷してきたか、
またそれらの製品を必要とした、
社会的背景をも、
重ねて展示しました。

途中、
そもそもこの資料館構想を考えついた、
当時の会長と話をしたところ、
「5社を無理矢理撹拌して、
一気に融合させようと思わず、
それぞれの会社がそれぞれの道程の中で、
醸成してきた個性を大切にして、
統合したいと思っているんですよ。
つまりミックスジュースにするのではなく、
ラタトゥイユになればいいなと……。
素材のひとつ一つは残っていて、
それで美味しい一品になっている、
という感じですね」と、言われたことを、
プロジェクトメンバーに話したところ、
イメージが掴めたようで、
以来「ラタトゥイユのように」が、
プロジェクトの合言葉になっていったのです。
そのことを覚えていてくれた、
LIXILの担当者のみなさんが、
今日の会の名称に「ラタトゥイユ」を、
入れてくれたのでした。

しかしながら、
招待状に「ラタトゥイユを食べながら」と、
書いてはありましたが、
会場はLIXIL本店の、
カンファレンスルームですから、
「ラタトゥイユ」は、
シンボリックな言葉として、
使っているだけで、
一種のたとえ話だと思って、
(ラタトゥイユの具材を入れた、
野菜サンドなどが出てくるのかと……)
出かけて行きました。
ところがなんと、
本当にラタトゥイユが出てきたのです。
社員食堂の調理師さんが、
特別に作ってくださったそうで、
カップに盛りつけされたラタトゥイユを、
驚きとともにいただきました。

招かれていたのは、
私たちの他に、
空間の設計・施行を担当した人たちや、
運営に関わった人たち、
来場所をアテンドをしてくれた、
女性たちなど、
(開館後は、この女性たちの、
親切なガイドが大変好評でした)
総勢二十数名でした。

私が挨拶の中で、
「『9月28日をもって閉館します』とか、
「閉館しました」というお知らせが届いて、
おしまいということになるのが、
普通だと思いますが、
閉館する前に、
関係者に声をかけてくださって、
このようなあたたかい会を、
催していただいて、
素晴らしいみなさんたちと、
素晴らしい仕事をさせていただいたと、
改めて感激しています」と、言ったところ、
当時現場を仕切っていた、
LIXILの女性が、
「私たちの方こそ感謝しております。
……と、申しますのも、
『こういう会をやりましょう』と、
声をかけさせていただいても、
いらしていただけないことのほうが多いのに、
6年前の開館直後にみんなで撮った、
記念写真と同じメンバーが、
揃っているということに、
私も胸が熱くなっております」と、
返してくれました。

それぞれのDNAを活かしつつ、
5つの源流は見事に統合して、
新しい流れを作ったことで、
当初の目的は達成したと評価され、
閉館が決まったのですが、
各社のエポックメーキングな展示品群は、
福島県須賀川にある、
LIXILの総合技術研修センターに移設され、
その他の展示はアーカイブスとして、
web状に再構築されるそうです。

昨日のブログに、
今週は、
去る人と来る人が行き交う、
もの悲しい時になりそうだと、
書きましたが、
LIXIL資料館は、
明日でなくなりますが、
創っていた熱い日々は、
私の胸にずっと残ると思います。


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