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「トヨタ ベテランドライバー講習」開催レポート

2019.12.08


NEWS 2/9(日)、2/16(日)に講習開催!
本ページで紹介している「ベテランドライバー講習」は、1月も開催されます。
関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
詳しくはこちらのページで。







去る2019年12月8日、クラブ・ウィルビーではトヨタ自動車株式会社の協力のもと『ベテランドライバー講習』を開催しました。日頃トヨタが行っているシニア向けの運転講習を、ウィルビーメンバー8名が体験。安全に永く運転するためには何が必要なのか? 当日の模様をお伝えします。




永くクルマを楽しむために必要なこと



シニアになっても「まだまだ運転したい!」「クルマがないと困る」という方は多いことでしょう。でも歳を取れば、反射神経や運動能力は若い頃のようにはいきません。それは安全にも関わること。しかしちょっとした心がけで、体力の衰えはカバーすることができるのです。さらに最近では、ドライビングを安全にサポートしてくれるテクノロジーも充実しています。
①自らの運転のクセ、体力の衰えを意識する
②道具としてのクルマの特性を正しく理解する

この二つに気をつければ、あなたのドライバー寿命はぐっと伸びるはず。
それではトヨタ プリウスに乗って、『ベテランドライバー講習』スタートです!



まずはインストラクターの皆さんと顔合わせ。



講習前にはみんなで『神経シゲキ体操』をしました。これをやっておくと、反射神経が活発になるとのこと。クルマと同じく、人間の体もウォーミングアップが必要です。
⇒『神経シゲキ体操』はこちらのページにて(ページの下段に掲載されています)。


特設コースを周回して、自分の運転の特性・弱点を理解する

この日の会場は、東京・青海の『MEGA WEB トヨタ シティショウケース』にある特設コース。せまい道やカーブも多く、ハンドル・ブレーキ・アクセル操作の上手下手が如実に表れそう。
参加メンバーはこのコースを自ら運転して周回。助手席にいるトヨタのインストラクターから、さまざまなアドバイスを受けました。


やや緊張の面持ちでスタート
一般道のように信号や標識もあります。

ちょっと狭めの道でハンドル操作には
気を使います。
噴水付きのヘアピンカーブ。


反射のスピードをアップする、“つぶやき運転”のすすめ

そのアドバイスのひとつが“つぶやき運転”。これは要するに運転中に目や耳に入ってくる情報を声に出して、つぶやきながら運転することです。例えば………
「横断歩道の近くに歩行者がいるなあ」
「まもなく左に曲がるよ」
「後ろからサイレンの音がする。救急車両かな?」
「前方に自転車が走ってるな」
「側道からクルマが出ようとしてぞ」
「対向車線に右折待ちのクルマがいるねえ」etc.


マンツーマンの指導です。
インストラクターの前でつぶやくのは、ちょっと気恥ずかしいですが、チャレンジ!

それって効果あるの? と思うかもしれませんが、実は声を出すことで、危険察知や反射のスピードが上がることがわかっています。つまり、前方を走る自転車がいれば、急にふらつくかもしれません。側道にいるクルマが、こちらに気づかずに飛び出すかもしれません。声を出すことで、そうなった場合の準備が知らずにできているんでしょうね。「つぶやき運転」、試してみる価値はありそうです。


急ブレーキを体験して、ABSの機能をフル活用する

周回コースの最後は急ブレーキ体験です。急加速した後、運転席にあるランプの点灯を合図に思い切りブレーキをかけて、できるだけ短い距離でクルマを停止させます。
運転で“急”と名のつくことはタブーと思われがちですが、本当に危険な時は急ブレーキは絶対に必要です。しかしいざとなると、これがなかなか難しい………。
今回、参加したウィルビーのメンバーの中にも、クルマが急激に前のめりになるにびっくりするのか、つい停止する前にブレーキを緩めてしまう方がいました。しかしそのせいで停止までの距離が数メートル伸び、命取りになることも。


アクセルを目一杯踏んで、目の前の赤いランプが光ったら急ブレーキ!
かなり前のめりになりますが、恐れずブレーキペダルを踏み続けます。



急ブレーキ講習のイメージ動画(提供:メガウェブ)
画像クリックで新ウインドウが開きます。



さて、最近ではほとんどのクルマにはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)がついています。これはブレーキペダルを踏み続けている限り、タイヤをロックさせることなく断続的にブレーキを作動させる仕組み。つまりベタ踏みしているだけで、誰でも素早く停まれるという便利な機能です。
参加者からは、「昔、教習所で習った、ポンピングブレーキのクセが抜けなくて………」という声もありました。クルマは進化しています。いざという時は床を踏み抜く覚悟で、完全に停止するまでブレーキペダルを踏み続けましょう。せっかくついているABS、上手に活用したいものです。


各自の運転のクセや弱点をデータで解説

周回運転を終えると参加者には計測された運転の記録が渡され、インストラクターから個別にアドバイスを受けます。急ブレーキ体験でのアクセルからブレーキへの踏み替え時間も記録されています。指摘されたことに注意しながら、参加者は周回コースをもう一回り。ここで少し参加者の声を聞いてみましょう。

「シートのセッティングの大切さを指摘されました。確かにおろそかになりがちです」
「送りハンドルを注意されました」
「ブレーキやアクセル、ハンドルの操作が急すぎると言われました。気をつけます」
「気づきませんでしたが、つい左に寄ってしまうクセがあるようです」
「急ブレーキ体験は、二度目は踏み替え時間が短縮。しっかりブレーキが踏めました」


コースを一周回って戻ってくると、すでに各自の運転データがプリントアウトされています。


クルマは進化している:その①
衝突被害軽減ブレーキ(PCS)


さて、昨今のクルマには、さまざな安全機能が設けられています。その一つがこの日の講習車であるトヨタ プリウスにもついている『衝突被害軽減ブレーキ(PCS)』。クルマに搭載されたレーダーやカメラ映像を駆使して周囲の状況を判断。ドライバーに障害物に近づいていることを知らせ、最終的には自動でブレーキをかけてくれます。この機能をウィルビーメンバーも体験しました。

インストラクターの指示で時速25Kmまで加速し、障害物までそのまま前進します。すると警告音が鳴りランプが点灯。そして障害物手前で自動でブレーキが作動しました。すごい、本当に停まる!
しかし、警告が出た時点でドライバーが自らブレーキをかけた方が、より短い距離で停まれるそうです。やはりあくまでも運転はドライバーが主役。時速25Km以上で進入した場合は、自動ブレーキが間に合わないこともあるので、PCSはあくまでサポートと考えた方が良さそうです。


この障害物に向かって進み続けるんですが、本当にブレーキ踏まなくてもいいのか不安。
でも、ちゃんと停まるんです。ただしあくまでもブレーキは自分でかけるのが基本。



PCS体験のイメージ動画(提供:メガウェブ)
画像クリックで新ウインドウが開きます。



クルマは進化している:その②
踏み間違いサポートブレーキ(ICS)


近頃ニュースでも話題になるアクセルとブレーキの踏み間違い。慌てた拍子についうっかり………ということは、誰にでもあり得ます。そんな時に安心なのが『踏み間違いサポートブレーキ((ICS)』。こちらもメンバー全員が体験しました。
講習ではお店の前の駐車場を想定。
①駐車しようとブレーキを踏んでクルマを停めるはずが、ついアクセルを踏んだ。
②前向き駐車した状態からバックで出るはずが、ギアが前進のままアクセルを踏んだ。

どちらも障害物を察知して加速を中止させたりブレーキがかかり、しっかり停まりました。お店に突っ込まなくて良かったあ。こちらも貴重な体験でした。


輪止めに少し乗り上げましたが、大丈夫。
後進するはずがギアがDレンジ………でも停まってくれるんです。


クルマは進化している:その③
パノラミックビューモニターとデジタルインナーミラー


最後はクルマには避けられない「死角」に関するレクチャーです。参加メンバーはプリウスを降り、近くに駐車してあったトヨタ クラウンへ移動。クラウンの周囲にはズラリとパイロンが並べてあります。ここでインストラクターから参加者に質問。
「運転席に座った状態で、目視、ルームミラーやドアミラーから見えるパイロンはいくつあるでしょうか?」
答え合わせに運転席に座ったメンバーに見えたのは………「ゼロ」。そう、これだけあるんですから、二つ三つは見えそうなものですが、正解は「ゼロ」。大昔、教習所で似たようなことをやったような気がするものの、あらためてクルマの死角の多さを実感したのでした。



パイロンは25本ほどあります。

後ろはこんな感じ。一本ぐらい見えそうなんですが………
全然、見えませーん。
ふむ、見えませんね。



毎年、クルマの周囲にいる子供や家族の存在に気づかずに発進させ、痛ましい事故が起きています。インストラクターからは、「ほんの10秒もかからないので、乗車前には車の周囲を自分の目で確認する癖をつけてください。そして発進はゆっくりと。発進時は窓を開けておくと、周囲の異常に気がつきやすいですよ」というアドバイスがありました。

するとメンバーの一人から、こんな質問が。
「こういう死角をなくする機能とか、できないものなんですか?」
それが最近は結構いいものがあるんですね。まずひとつは『パノラミックビューモニター』。カーナビのモニターを切り替えると、画面にクルマを真上から俯瞰した映像が出現しました。さっきまで見えなかったパイロンが、残らず見えるではないですか!
クルマの前後左右に搭載されたカメラ映像から、俯瞰する形で画像を合成し、周囲の状況を知らせてくれます。セッティング次第では、車庫入れなど車の速度がゆっくりとなった時に、自動的にモニターが切り替わるようにすることも可能とのこと。これは便利!

そしてもうひとつが『デジタルインナーミラー』。後方を確認するのにルームミラーって見にくいですよね。特に右側後方などは、ほとんどの人は諦めているんじゃないでしょうか? ところがこのルームミラーのスイッチを押すと、ミラーが後方カメラのモニターに早変わり。後方の視界が大きく広がりました。これも安心度がぐっと増す機能ですね。


パイロンがしっかり見えてます!
気持ちがいいほどの後方視界です。


安心が高まれば、クルマの運転はさらに楽しい!

こうして一時間ほどの『ベテランドライバー講習』は無事終了。ページの冒頭に挙げた安全運転の秘訣を覚えていますか?
①自分の運転のクセ、衰えを意識する
②道具としてのクルマの特性を正しく理解する

この二つをしっかり実感できた講習でした。
最後にメンバーからの感想をご紹介しましょう。
「いろいろと大事なことに気づかされました。有意義な講習でした」
「最新型のプリウスを運転できて嬉しかった。車の進歩ぶりに驚きました」
「話には聞いていた安全機能を、インストラクターと一緒に体験できて良かった」
「インストラクターの方が丁寧かつやさしく指導してくれて、ありがたかった」

さまざまなレクチャーに熱心に耳を傾けつつも、ウィルビーメンバーが眼を輝かせていたのが印象的でした。やはり皆さん、いくつになってもクルマが好きなんですね。
トヨタの皆さん、ありがとうございました!
  

運転って、楽しい!








”見て、乗って、感じる”モビリティの体験型テーマパーク
トヨタの『メガウェブ』




今回の『ベテランドライバー講習』の会場となったのは、東京都江東区青海にあるトヨタの『メガウェブ』。ここは単なるクルマのショールームを超えた、まさにテーマパークです。
過去の名車が展示されている「ヒストリックゾーン」、子どもがカートを運転しながら交通ルールを学べる「ライドスタジオ」など、カップルや家族で楽しめるコンテンツが盛り沢山。もちろんトヨタの最新モデルを多数展示しており、特設コースで試乗も可能です。クルマ好きなら、一度は足を運びたいですね。今回ご紹介した『ベテランドライバー講習』も、65歳以上限定で実施されています。詳しくはオフィシャルサイトで。


⇒トヨタ メガウェブ 公式サイト

⇒ベテランドライバー講習



構成:高橋和昭 撮影:内海裕之







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