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伊東豊雄さん(建築家)
2023.08.01
~10/9「公共建築はみんなの家である」展 住民たちがみた公共建築(茨城)

伊東さんがこれまで手がけた代表的な公共建築に関する模型などの資料の展示とともに、同会館の設計に込めた想いや、今日の公共建築の意義やこれからのあるべき姿を考察するものです。
水戸市民会館開館記念
「公共建築はみんなの家である」展
住民たちがみた公共建築
〔伊東さんのメッセージ〕水戸芸術館ホームページより
新しい水戸市民会館は7月2日にオープンします。
この施設には、劇場だけではなく、やぐら広場や各種スタジオ、子供の遊び場、展示スペース、各種会議室、料理教室、屋上庭園や和室など、あらゆる年齢の市民の方々が毎日でも集まって楽しんでいただける場所が用意されています。
この設計において、東日本大震災や熊本地震後の被災地で、私達がつくった「みんなの家」を教訓にしてきました。「みんなの家」は、仮設住宅団地を中心に近隣の人々が集まって話し合いや食事をしたり、様々なイベントの場として利用者に親しまれてきました。
「みんなの家」は、従来の公共施設のように自治体が内容を予め設定するのではなく、利用者と話し合い、利用者の要望をベースにつくられました。これからの公共建築は「みんなの家」のように利用者主体に考えられなくてはならないと思います。
最近、私達は自ら設計した「せんだいメディアテーク」(2001年開館)、「まつもと市民芸術館」(2004年開館)、「座・高円寺」(2009年開館)、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」(2015年開館)の4つの公共施設について、利用者の方々からの声を聞き、また館長や芸術監督のビデオインタビューを行って、巡回展を開催してきました。その結果すべての人々が特定の機能に縛られずに混在し、自由に振る舞える「みんなの家」のように多様な場所を設けることが、利用者にとって望ましいことを学びました。
私達は水戸市民の皆様にこの展覧会をご覧いただき、新しい市民会館を人と人とをつなぐコミュニケーションの場として、また生涯学習や憩いの場として、日々ご利用いただけることを切に願っております。
開催日 | 2023年7月2日(日)~10月9日(月・祝) 8:30~22:00 ※7月2日(日)のみ9:00開場 休館なし |
会場 | 水戸市民会館 1階やぐら広場 (茨城県水戸市泉町1-7-1) ・路線バス 北口(4~7番のりば)から約5分、 「泉町一丁目」下車、徒歩1分 ・徒歩 約20分 |
入場料 | 無料 |
主催 | 公益財団法人水戸市芸術振興財団 |