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俵万智さん(歌人)

2023.04.24

新刊『青の国、うたの国』

俵万智さん新刊『青の国、うたの国』がハモニカブックスから刊行されました。
宮崎日日新聞の連載「海のあお通信」に加筆修正した最新エッセイ集です。




〔内容紹介〕 出版社のウェブサイトより
7年前、石垣島から宮崎県に移住した彼女。そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。
日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。
その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。
美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。
そして短歌が常に身近にあった。
77の歌を起点に綴られた、宮崎日日新聞連載「海のあお通信」に加筆修正したエッセイ集。
装画は荒井良二。

(前書きなど)
新元号が「令和」と発表されるや、世にはちょっとした万葉集ブームが起きているらしい。大伴旅人の邸宅で、梅を題材にした和歌を詠み合った「梅花の宴」、その序文から元号がとられた。

 たまたま先月、パリと東京で「万葉集」の話をしてきたところだった。直後にこんなに注目されて、万葉ファンとしては嬉しいかぎりだ。自分の名前の漢字を説明するとき、「万葉集のマンです」と言って分かってもらえる確率も、グンとアップしたことだろう。

 短歌は、日記よりも手紙に似ている。日記だったら、書いて机の引き出しに仕舞っておけばいい。詩の形にして読んでもらうというのは、誰かに思いを届けたいから。つまり「万葉集」を読むということは、千年以上も前の人からの手紙を読むということ。
 すごくないですか? それが残っていて、読めるなんて。
 さらに、同じ五七五七七の形で、今の人たちが詠んでいるというのもまたすごい。



青の国、うたの国
宮崎で暮らした6年半、毎月綴った“海のあお通信”

俵万智/ハモニカブックス/1,870円(税込)



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