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土屋京子さん(翻訳家)
2023.02.15
古典新訳文庫 新刊(翻訳)『アンクル・トムの小屋』(上・下)(ハリエット・ビーチャー・ストウ)

「大学時代にアメリカの地域研究を学んだ私にとっては、翻訳家人生の総決算とも思われる作品です。全力で訳しました。」(club willbeに寄せられた土屋さんのメッセージ)

[内容紹介] 出版社ホームページより
この物語が世界の歴史を変えた!
奴隷制度に翻弄される黒人たちの苦難を描く
米国初のミリオンセラー小説、待望の新訳・全訳。
本書の目的は、わたしたちの社会で現に生きているアフリカ人種に対する共感や思いやりを呼びさますこと、そして、アフリカ人種のために善を為そうとする良き友人たちの努力をことごとく踏みにじる残酷で不正きわまりない奴隷制度のもとでアフリカ人種が被ってきた不当な扱いや悲しみを読者の眼前に示すこと、である。
――「はじめに」より
この作品は、勇敢にもペン一本でもって奴隷制度の非人道性を訴えようとした著者ハリエット・ビーチャー・ストウの魂が発した渾身の叫びであり、作品の持つまぎれもない力は、本書が刊行直後からアメリカ初の世界的ベストセラーとなったという事実が何よりも雄弁に物語っている。(訳者)
(上巻の内容)
正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。

自由への約束が一転、
非道な奴隷商の手に落ちたトムの運命は?
(下巻の内容)
ルイジアナ州の気の良い大農園主に買われ、その家の天使のような娘エヴァとも友情を結んだトム。だが運命の非情な手はトムから大切なものを次々と奪っていく……。読者の心情を揺さぶる小説の形で、奴隷制度の非人道性を告発し、米国社会を変革した、アメリカ文学の記念碑的作品。
『アンクル・トムの小屋(上・下)』
ハリエット・ビーチャー・ストウ 土屋京子訳/光文社古典新訳文庫/
上1,364円(税込) 下1,606円(税込)