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ヒットメーカーは走り続ける 3/3

tokura_shunichi
vol.3 2018年初頭にもオリコン1位を獲得


残間
さて、今後についてはいかがでしょう。

都倉
やっぱりこれからの10年、15年は、自分の経験を集大成というか、集約していきたいですね。最初にも言いましたが、85歳までは現役で曲を書いていたいです。それから今、構想中のミュージカルが3本あります。

音楽業界の仕組みづくりで言えば、JASRACの理事、会長をやって今は顧問ですが、インタナショナリゼーションということで、アジア太平洋地区をはじめ、世界中で著作権のネットワーク作りをやっています。現代は音楽を含む情報伝達がボーダーレスになっていて、著作権の概念もグローバルにならざるを得ない。


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もうそろそろ世の中からCDがなくなりつつありますし、ストリーミングや配信が中心になります。アメリカは完全にそうですし、もうすぐ日本もそうなるでしょう。すると広告とセットになって音楽は無料か、もしくは安価な定額制になります。もうネットワークは膨大な規模になってますから、いちいち著作権を徴収することは不可能になりつつある。そして世界中にクラウドの中で音楽が行き交う。著作権を国単位で管理するのは不可能になっています。

残間
レコードが発明されて音楽は変わりましたが、今また、新しい波が来てるんですね。
最近は楽曲の提供の方はいかがですか?

都倉
残間さん知ってますか? 今年の初め、僕の書いた曲がオリコンで1位になったんですよ。BOYS AND MENというグループの『友ありて・・』という曲。

残間
すみません。知りませんでした。

都倉
そう、僕は久しぶりにやった!と思っていたのですが。今はヒット曲がそういう風に受け取られてる時代なんですよね。昔はヒットチャートに載った曲は社会現象を起こした。最近はただの数字になりつつある。

でも、若い才能のある人と仕事するのは楽しいです。やはり同年代とばかりつきあってちゃダメですよ。僕の座右の銘は「我以外は我が師なり」ですから。

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残間
異世代とつきあおうというのは、最近、私も提唱しています。英語としては正しくないかもしれませんが、「クロス・ジェネレーション」とか勝手に名前もつけて。
シニアにもヤングにも、両方にとって刺激的だと思います。クラブ・ウィルビーでは毎年夏に大学教授を招いて『willbeアカデミー』という教養講座をやるんですが、その際にも重鎮ばかりでなく、威勢のいい若手研究者も呼ぶようにしています。

最後に日本のシニアに対して一言あればお願いします。

都倉
僕も残間さんと同様に団塊世代ですが、レコード会社や放送局にいた人も、まあ、みんな定年になってしまって、引きこもってるような人が多いです。でも、持ってる経験や知識を世の中に活かせるはずなのに、もったいないなあって感じます。

なんというか、日本のシニアはまだライフスタイルの幅が狭いですね。みんな似たようなところに収まりがちというか。

残間
みんな、健康ばかり気にしていると。

都倉
本当はもっと若い頃から自分の世界を掘り下げていかないと、ライフスタイルの幅は広がらないんでしょうけどね。それこそミュージカルを観て、夜の9時過ぎから晩飯を食うような。

残間
ありがとうございました。今日は可愛いワンちゃんにも会えて楽しかったです。

都倉
こちらこそ。まだまだやりたいことがあるので、残間さんにも力を借りることがあると思います。その時はよろしくお願いします。



(終わり/2018年7月取材)

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