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今しかできないことをする。 5/5

201901
(聞き手/残間里江子 撮影/岡戸雅樹 構成/髙橋和昭)

Part5 5年後にやっているのは…


次のテーマは「プレゴールデンエイジ」

残間
バスケットボール協会の会長職は一期2年で、最大四期までだそうですが、するとこの仕事は続けてもあと4年です。その後、例えば5年後の予定なんて考えていますか?

三屋
それはもう、ある程度イメージはできています。来年、プレゴールデンエイジのスクール(Pitスクール)を立ち上げようとしてるんですが、5年後はそれを一生懸命やってるでしょうね。

残間
子供の教育ですよね。小さい時から運動神経ゼロの私からすると、あれはとてもいいと思います。ちょっと「プレゴールデンエイジ」について説明していただけますか。
三屋
人は6歳までで神経系統が発達してしまうので、その時期までに運動と音楽をやるというのは、脳を鍛えるのにいいんです。
そんな特別なことはしないですよ。要は子供が将来、いろんなやりたい事をやれるようにする。後から「何でやっといてくれなかったのよ」と子供から言われないように。

神経系統が出来上がる6歳までにどんなアプローチをするか。そのために今でも幼稚園とか保育園で、こういう遊びをしましょうというのはあると思います。それをもうちょっと進めて、東北大学の瀧靖之教授という脳科学の先生と一緒になって、学術的な方向からもアプローチしようと思っています。何となくいいではなくて、こういう理論的な裏付けから効果があるんだと。

残間
そこからアスリートのエリートを育てよう、というわけではないんですよね。

三屋
それはありません。最初から特定の競技や分野に入るつもりはなくて、本当にベーシックなところからです。だから将来スポーツをやるにしても、どんな種目でも選べるような基礎づくりをしたいんです。
とりあえず拠点は都内1か所ですが、プログラムは広く展開できると思っています。フランチャイズ化してもいいでしょうし。

器を大きくすることで子供の可能性が広がる

残間
子供たちに力が注がれるというのは、本当にこの国に必要なことだと思います。これはずっと前から考えていたんですか?

三屋
はい。最初はスポーツの方からしか見てませんでしたが、“取り返しのつかない時間”ってあるんだなあと感じていました。いくらいいものを載せようとしても、器が小さいと載っかっていかないですよね。

じゃあ大きな器を持っている人って、どうやったら作れるんだろうと思いながら、ずっと遡って発達発育論なんかを考えていくと、やっぱり10歳まで6歳までにやっておかないといけない事ってあるんだとわかってきました。

残間
5年後はそれを実践しているであろうと。いいですね。それでも65歳になったかならないかですから、まだまだやれますよ。
このプロジェクトはこれまで三屋さんがやってきた、アスリート、教師、メディア、会社・組織経営などの仕事と重なってきますね。集大成でしょうか?

三屋
ええ、集大成だと思っています。

残間
とはいえ、途中でまた何かに誘われるかもしれませんし、結婚しちゃったりして。

三屋
いや、結婚はない。もう面倒臭い。

残間
私たち、結婚の話になると、いつもそういう結論ですよね(笑)。
ともあれ、お忙しいでしょうが体に気をつけて頑張ってください。アジアや国際バスケットボール連盟の理事も務めているので、世界中を飛び回っているんですよね。
今日はありがとうございました。

三屋
こちらこそ、ありがとうございました。


(終わり/2020年2月取材)








Part1 バレーではなく何故バスケット?

Part2 考え方ひとつで状況は変わる

Part3 モスクワからロサンゼルスへ

Part4 外の世界で感じたこと

Part5 5年後にやっているのは…


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