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64th:場違いとは

2021.03.12

ふとしたことなのですが、
先日、事務局のnakayamaと話たことが、
とても印象的だったので、
今日はそれについて書きたいと思います。

クラブ・ウィルビー事務局が今の場所になる前、
隣駅にオフィスを構えていました。

その近くに青山のランドマークとして存在した、
「青山ベルコモンズ」があったのですが、
数年前に建て替えが決まり、
昨年「THE AOYAMA GRAND HOTEL」として
生まれ変わりました。
ホテルの客室の他に
東京で人気のレストラン、
そしてルーフトップバーが併設されています。

2020年の8月と、
緊急事態宣言こそ明けていたものの、
コロナ禍でのオープンとなったため、
あらゆるnewスポットが好きな私ですが、
なかなか足を運べずにいたのですが、
11月頃にようやく初訪問することができ、
それからというもの、友人との待ち合わせなどで
何度か利用しています。

新しさに加え、
ホテル内なので、洗練された雰囲気もありながら、
大資本ホテルではないので、カジュアルさも兼ね備えており、
すごく素敵な空間です。

話は戻りますが、
先日、nakayamaと何気ない会話をしていた際に、
「そういえば、前の事務所そばのベルコモンズ跡に、
ホテルが完成して、そこのバーがとても素敵ですよ。
nakayamaさんもきっとお好きだから行ってみてください。
しかも、19時前だとハッピーアワーでとってもお安いんです!」
と、話したのです。

すると、
「いいわね! ぜひ行ってみるわ。
でも最近、そういう素敵な場所に行くと、
『場違いじゃないかしら?』と思うのよね。」と、
言うのです。

私はNakayamaが場違いだなんて思いは、毛頭なく、
心から「きっとNakayamaさんたちもお好きだろうなぁ」と、
以前から思っていたのですが、
本人からすると「気が引ける」気がすると
言うのです。

その話を聞いたとき、
きっと多くの人がその「場違いかも」という気持ちから、
行ってみたい・挑戦してみたい、という思いを、
我慢しているのではないかと感じました。

以前、フランス人の友人と話をしていたとき、
「日本のレストランには、シニアが少ないよね。
フランスでは、老夫婦がお洒落をして、
手を繋いで、そこかしこで食事をしているよ。」と、
話していたことを思い出しました。

もちろん、日本でもそうやって、
食事を楽しんでいるシニアはいるでしょうが、
そこかしこには存在していません。

日本でもそんな景色が当たり前になってほしいと思うのです。
日本人は周囲の目を気にしながら、
協調性を大切にする国民性ですから、
周囲を見渡し、自身の年齢層と大きく違った場合、
静かに身をひいたり、想像から、
自分がそこに訪れると「場違い」になってしまうかもしれないと、
考える人は多いでしょう。

もちろん場所もお店も年齢層などで区切ることによって、
場所のターゲットをある程度定めます。
ですが、だからといって、その人たち以外を
排除するつもりはないでしょう。
(中にはそういう”お高い”場所もあるでしょうが)

以前、このコラム内にも書きましたが、
今は「普通」という概念から疑ってかかる必要のある時代です。
だれかが決めた枠組みや、固定概念から生じる「ズレ」を
意識するのではなく、
「自分が何をしたいか、自分がどういたいか、自分が何を求めるか」
そんな風に周囲の目を気にせず個人の視点を大事にして良い時代に
なっていると思います。

もちろん、長い時間かけて醸成されてきた空気感を、
ガラッと変えることは容易ではありません。
ですが、それも周囲と足並みをそろえることなく、
自分のタイミングでそれぞれが変えて行って良いと思うのです。
そんな風に物事の見方を変えた人の数が
少しずつ増えていくことで、
あるタイミングから世の中の風向きが
本格的に変わるのではないでしょうか。

話が飛躍しましたが、
周囲の目は気にせず、いくつになっても行きたい場所に行きましょう。
そこに自分なりに似合うと思うファッションを身に纏ったり、
気分を高揚させることは、
いくつになっても楽しいことだと思いますし、
私はそんな気持ちを持ち続けながら歳を重ねたいと思っています。


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