ジョフロワ江美のパリ便り vol.7
2024.12.02
フランス運転歴25年
パリは数年前から
道路事情が大きく変わりました。
優先、奨励されているのが
自転車と公共交通機関のバス、タクシー。
抑止傾向にあるのが一般の自動車です。
イダルゴ市長は
「大気汚染と地球温暖化を防ぐため」
この改革に全力で取り組んでいます。
例えば片側3車線大通りの場合、
歩道側は自転車路線、
真ん中がバスとタクシーの専用ゾーン、
自動車走行が可能なのは
中央に面した1車線だけです。
自動車路線の渋滞、路上駐車スペースが
バイクと自転車置き場に次々と変更、、、
以前は自家用車で通勤、外出していた人々が
移動手段を徒歩、自転車、公共交通機関に
変更しています。
近年、増加したのが
自転車走行者の交通事故。
車との衝突(被害者)、
歩行者に追突(加害者)、
政府も様々な取り締まりや対策を検討中です。
パリ市内で大幅に減少したのは、
高齢者の運転です。
先日、オペラ座界隈で乗車したバスの中は
半数以上が高齢者でした。
しかしながら、
地方の田舎や山間部は
状況が異なります。
日々の生活には
自家用車が必須なので、
高齢者も日常的に運転しています。
フランスの運転免許証は書き換え無し、
無期限なので
「更新審査」「免許証返納」というシステムが
存在せず、
高齢者の自動車事故は
日本以上に深刻な問題かもしれません。
【運転免許点数追加の有料講座
Stage de récupération de points
du permis de conduire】
今年初旬、私は、
速度違反取締り装置に記録され
10キロオーバー × 2回、2点の減点。
6月にはパリの大通り交差点で、
黄色信号での走行 = 信号無視が設置されているカメラに写り
マイナス4点。
持ち点が満点(12点)の半分・6点になってしまったのです。
しかも信号無視の4点は
最短でも3年間は戻りません。
点数(4点)を修得出来る有料講習会に
参加しました。
講習会場はフランス全土に存在します。
受講は1年間に1回限定。
講習料は地域ごとに異なり、
110ユーロ~220ユーロ。
大学のゼミ形式の講習会は
7時間×2日間。
交通用語満載の講習終了後には
相当な脳疲労を実感しましたが、
4点追加の確約書類を手にした途端に
疲れが吹き飛び、
14時間を共にしたクラスメート?と
喜びの握手をして講習会場を去りました。
【在仏日本人ドライバーの最難関・凱旋門 ront-point 】
先週、
日本人駐在妻の若い友人から
「凱旋門のロータリーで
グルグル回りを10回以上して、
半泣きでなんとか脱出しました。
パリでの運転は諦めます」
と連絡がありました。
パリの運転初心者だった頃を思い出します。
「右側優先、右側だけに注意を払う。
中途半端で優柔不断な運転が一番危険。
腹を据えてアクセルを踏み続ける」
冷や汗をかき震えながら、
なんとか目的の通りに進みました。
25年間の
フランス・ドライバー歴を経た現在は、
ラテン民族の運転に鍛えられ、
凱旋門のロータリーに
ストレスフリーで入っていく
日本人女性の私です。
フランス運転免許証は、
2033年までには
有効期限15年のカードタイプに
随時変更との事ですが、、、
私の周辺は皆、
ピンクの紙製・無期限免許証を
所持しています。
先日、古本屋で
書籍売却時の身分証明書として
年期の入った
セロテープの補強がいっぱいの
運転免許証を提出しているマダムが
いらっしゃいました。
古き良き時代の
巻き髪の女優さんみたいに、
美しい白黒写真でした。
私の運転免許証は、
渡仏直後に取得したので
約30年前のカラー写真です。
当時、日本で流行りのロングヘアと
「すだれ前髪」。
フランスの運転歴と共に歩んだ日々が
懐かしく蘇ります。
【セピア色、セロテープを貼り付けた運転免許証】
パリは数年前から
道路事情が大きく変わりました。
優先、奨励されているのが
自転車と公共交通機関のバス、タクシー。
抑止傾向にあるのが一般の自動車です。
イダルゴ市長は
「大気汚染と地球温暖化を防ぐため」
この改革に全力で取り組んでいます。
例えば片側3車線大通りの場合、
歩道側は自転車路線、
真ん中がバスとタクシーの専用ゾーン、
自動車走行が可能なのは
中央に面した1車線だけです。
自動車路線の渋滞、路上駐車スペースが
バイクと自転車置き場に次々と変更、、、
以前は自家用車で通勤、外出していた人々が
移動手段を徒歩、自転車、公共交通機関に
変更しています。
近年、増加したのが
自転車走行者の交通事故。
車との衝突(被害者)、
歩行者に追突(加害者)、
政府も様々な取り締まりや対策を検討中です。
パリ市内で大幅に減少したのは、
高齢者の運転です。
先日、オペラ座界隈で乗車したバスの中は
半数以上が高齢者でした。
しかしながら、
地方の田舎や山間部は
状況が異なります。
日々の生活には
自家用車が必須なので、
高齢者も日常的に運転しています。
フランスの運転免許証は書き換え無し、
無期限なので
「更新審査」「免許証返納」というシステムが
存在せず、
高齢者の自動車事故は
日本以上に深刻な問題かもしれません。
【運転免許点数追加の有料講座
Stage de récupération de points
du permis de conduire】
今年初旬、私は、
速度違反取締り装置に記録され
10キロオーバー × 2回、2点の減点。
6月にはパリの大通り交差点で、
黄色信号での走行 = 信号無視が設置されているカメラに写り
マイナス4点。
持ち点が満点(12点)の半分・6点になってしまったのです。
しかも信号無視の4点は
最短でも3年間は戻りません。
点数(4点)を修得出来る有料講習会に
参加しました。
講習会場はフランス全土に存在します。
受講は1年間に1回限定。
講習料は地域ごとに異なり、
110ユーロ~220ユーロ。
大学のゼミ形式の講習会は
7時間×2日間。
交通用語満載の講習終了後には
相当な脳疲労を実感しましたが、
4点追加の確約書類を手にした途端に
疲れが吹き飛び、
14時間を共にしたクラスメート?と
喜びの握手をして講習会場を去りました。
【在仏日本人ドライバーの最難関・凱旋門 ront-point 】
先週、
日本人駐在妻の若い友人から
「凱旋門のロータリーで
グルグル回りを10回以上して、
半泣きでなんとか脱出しました。
パリでの運転は諦めます」
と連絡がありました。
パリの運転初心者だった頃を思い出します。
「右側優先、右側だけに注意を払う。
中途半端で優柔不断な運転が一番危険。
腹を据えてアクセルを踏み続ける」
冷や汗をかき震えながら、
なんとか目的の通りに進みました。
25年間の
フランス・ドライバー歴を経た現在は、
ラテン民族の運転に鍛えられ、
凱旋門のロータリーに
ストレスフリーで入っていく
日本人女性の私です。
フランス運転免許証は、
2033年までには
有効期限15年のカードタイプに
随時変更との事ですが、、、
私の周辺は皆、
ピンクの紙製・無期限免許証を
所持しています。
先日、古本屋で
書籍売却時の身分証明書として
年期の入った
セロテープの補強がいっぱいの
運転免許証を提出しているマダムが
いらっしゃいました。
古き良き時代の
巻き髪の女優さんみたいに、
美しい白黒写真でした。
私の運転免許証は、
渡仏直後に取得したので
約30年前のカラー写真です。
当時、日本で流行りのロングヘアと
「すだれ前髪」。
フランスの運転歴と共に歩んだ日々が
懐かしく蘇ります。
【セピア色、セロテープを貼り付けた運転免許証】
ジョフロワ 江美
1963年広島県生まれ。
神戸松蔭女子学院大学卒業。
1995年からパリ在住。
日本在住時は雑誌『CLASSY』編集部勤務。
渡仏後は雑誌『25ans』の
パリ現地コーディネーター、
ライターを担当。
在仏日本人会「絵本の読み聞かせ」、
生活困窮者を支援するフードバンクなどの
各種ボランティア活動に従事中。