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ジョフロワ江美のパリ便り vol.4

2024.08.26

2024年8月 夏のバカンス


連日の熱気に包まれたパリの街を離れ、
南仏での夏休みを過ごしています。
パリからは我が家の柴犬ソラを連れての長距離運転。
休憩も兼ねプロヴァンスに数日滞在、
そして本来の目的地ニースに到着しました。

プロヴァンスの田舎では、
澄んだ空気と静寂に包まれて交感神経優位をリセット。
慌ただしい雰囲気のパリで、
普段の「ワンパク坊主」が身を潜めていたソラは到着後、
即座に野生スイッチが入り、
草を食べながらトカゲや蜂を追いかけ、
久しぶりに見る満面の笑顔にホッとしました。
私は昼寝、夕寝、
そして長時間のノンストップ睡眠で
穏やかな時間を実感出来ました。



PHOTO:Emi.G
【プロヴァンス・小高い丘の家】


PHOTO:Emi.G
【トカゲ探しに夢中なソラ。
残念ながら捕獲率は0%です】



ニース滞在は、
太陽と青空、海のエネルギー充電が1番の目的です。
長くて暗いパリの冬に備えて
自然の恵みを蓄えます。
車には約20冊の本を積み込んで来ました。
本棚から未読の書籍を適当に選んだので、
流し読み、斜め読みもありそうですが、
全てを読了したいと思っています。
娘達は7月初旬から友人達とのバカンスに出かけ、
もうじきニースに来て合流、
私との夏休みを過ごします。

滞在先は友人家族の別荘、
約2週間を予定しています。





PHOTO:Emi.G
【犬のビーチ監視員?
皆さん、ご存知でしたか?
フランスには犬専用のビーチが存在します。
ニースにも(Plage de Lenval) という名称の
ドッグゾーンがあります。
ソラは朝晩、他の犬達と砂浜を走り、
海で犬掻き泳ぎを楽しんでいます!】



フランス人の夏のバカンスは、
大多数の人が1~2箇所の滞在です。
宿泊先は別荘、友人宅、親戚宅、
レンタルハウス、アパートホテル、
キャンプ……等々。
3~4週間の長期休暇ですが、
食事も行動もいたってシンプルです。
海辺に滞在する人は毎日、
朝から夕方まで砂浜で日光浴とお昼寝です。
山間部では軽くハイキングやサイクリングをして、
その後は庭で読書やバーベキュー。
私は結婚当初、
夏のバカンスが長過ぎることと
退屈な時間を持て余し
「フランス人達は、何故こんな変化のない毎日を
 何週間も過ごせるのかしら」と不思議でした。

今朝は地元のマルシェに
買い出しに出かけました。
今夜は友人宅でバーベキューをするので、
私は日本の調味料を使った
魚介類のサラダと
花ズッキーニの天ぷらを用意します。
パリから持参した荷物には、
友人達が期待している
日本食を作るための材料が
いっぱい詰まっています。
小豆島の醤油、本みりん、
米酢、ポン酢、海苔、わかめ、ゴマ、青海苔、
カレーのルー、冷やし中華、焼きそば麺、
味噌、だしパック、お好み焼きソース、マヨネーズ……。
私の主なバカンスの費用は
食費(マルシェの買い物、ワイン、シャンパン)と
時々の外食です。


PHOTO:Emi.G
【天ぷらにした花ズッキーニ。
これ全部で価格は2ユーロ(約320円)】



7月末のオンライン・カフェに参加した時、
残間さんから
「バカンスの日焼け、気をつけてね。
最近の紫外線は以前とは違うそうですよ」と
アドバイスをいただきましたが、
目をサングラスで防御する以外は、
完全に太陽と友達になっています。
フランスに住み始めた頃は、
日焼け止め(SPF50)の重ね塗りで、
ビーチで1人だけ白クマ状態だった事を
懐かしく思い出して苦笑いしています。
次回のオンライン・カフェは
ブロンゼ(小麦色? 褐色?)の私が
画面に映ると思います。




PHOTO:Emi.G
【残間さんに
「水着姿の写真でも」と言われましたが、
今回はこれにて】





ジョフロワ 江美
1963年広島県生まれ。
神戸松蔭女子学院大学卒業。
1995年からパリ在住。
日本在住時は雑誌『CLASSY』編集部勤務。
渡仏後は雑誌『25ans』の
パリ現地コーディネーター、
ライターを担当。
在仏日本人会「絵本の読み聞かせ」、
生活困窮者を支援するフードバンクなどの
各種ボランティア活動に従事中。



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