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ジョフロワ江美のパリ便り vol.2

2024.07.01

パリは今……。



PHOTO:Emi.G
アルマ橋からのセーヌ川
トライアスロン競技が行われる予定です。
水の色……皆さんは泳ぎますか?




夏至が過ぎて、
やっと待ち望んでいた夏がやって来ました。
3月から6月のパリは雨と曇りの日が多く、
寒い日が続きました。
長年パリに住んでいる友人たちとは
「秋から冬、冬から再び秋に
戻ったみたいな気候で、
今年は春がなかったわね」と
ため息混じりの会話を交わして、
春の季節は終わりました。

パリ市内はオリンピックを控えて、
喧騒の日々がますます激化しています。
マクロン大統領、イダルゴ市長は
セーヌ河岸での開催を主張し続けていて、
「セーヌ川での開会式は確実。
トロカデロ広場での開催(プランB)や、
パリ郊外のサンドニ競技場(プランC)の開催は、
あり得ない」と、言っていますが、
フランス人たちの反応は
「オープンスペースでの開会式なんて
無理に決まっている」と未だに冷ややかです。

友達の中でパリに残ってオリンピック観戦を
計画しているのは1家族だけ。
「今年のバカンスはどこ?」
いつもの6月と変わらない挨拶で始まります。
私が8月初旬までパリにいることを伝えると
「Bon courage 頑張ってね!」との返事。
非日常のパリを楽しみます。



PHOTO:Emi.G
一部が車両通行止めのシャンゼリゼ通り
私は犬と散歩を楽しんでいます!



パリ市内の民泊(オリンピック期間だけの個人貸しアパート)が、
日本のニュースでも話題になっているようですが、
昨年、早々と賃貸契約をした人の中には、
7月と8月の2か月間を
家賃の10倍近くの価格で貸した人々がいたようです。
今年に入ってからは供給が需要を超え、
高級で広いアパートでさえ
民泊料金は当初の予定価格の1/3以下でも
借り手がつかない状況だそうです。
パリ市内に複数のアパートを
所有しているフランス人の友人は
「にわか貸しは準備や鍵などの
セキュリティが大変なだけで、
期待できないことを予測していたから、
オリンピックの賃貸を考えなくて大正解だった」と
冷静に話していました。


先週、7月のスケジュール帳を開いて
自衛策を講じました。
橋という橋が通行止めになりますから、
「セーヌ川の右岸から左岸に渡る用事は入れない」
「バス、メトロをなるべく使わず、
片道30分程度の徒歩圏内の外出に限定する」
日本食品店への買い出しはオペラ座界隈に行くので、
車を利用する重い物(お米、醤油などの瓶類、
冷凍食材等)は6月中旬に買い貯めしました。

6月26日から、
夏のバーゲンセールが一斉に始まりました。
パリの街は人が溢れ、
この夏はいつもより早い
バカンス休暇を取るフランス人たち、
特に若い女性たちで賑わっています。
セール開始直後の割引価格から、
週を重ねるごとに
更なる割引が加算されるので、
堅実なフランス人たちは
7月に入ってからゆっくりと品定めしながら
バーゲンに参加します。
私は50代以降、
何故か買い物欲が大幅に減退し、
混雑した売り場に出向いて
エネルギーを消耗するより、
この時期、美味しいものと太陽を求めて
テラスレストラン巡りをしています。
今年は近所の公園ピクニックか
徒歩圏内のカフェ・テラスに限定されそうです。



PHOTO:Emi.G
ジョルジュサンク通り
工事のため信号が消えているので
大渋滞、警官が交通整理。
信号が消えて
警官がいない大通りを徒歩で縦断する時には、
向かって来る車に睨みを効かせ
“私は渡るわよ”と「オーラ全開」にしています。










ジョフロワ 江美
1963年広島県生まれ。
神戸松蔭女子学院大学卒業。
1995年からパリ在住。
日本在住時は雑誌『CLASSY』編集部勤務。
渡仏後は雑誌『25ans』の
パリ現地コーディネーター、
ライターを担当。
在仏日本人会「絵本の読み聞かせ」、
生活困窮者を支援するフードバンクなどの
各種ボランティア活動に従事中。



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