3月13日(土)25時33分
今日は母の94歳の誕生日だった。
母の好きなお寿司屋さんで、
お祝い食事会をやることになり、
弟夫婦をはじめとして何人かを誘ったのだが、
みんな都合がつかず、
結局ナカヤマと3人の会になってしまった。
母は内心ガッカリしたみたいだが、
顔には出さず、
お寿司屋さんの親方が、
店で働いている若い衆全員を母の前に立たせて、
即席合唱団を構成して、
「♪ハッピィバースディー〜♪」を、
歌ってくれたのに感激していた。
このところ、
みんなの前で「口上」を述べるのが、
何よりの楽しみになっている母が、
改まった口調で挨拶をした。
「皆さん、私のためにありがとうございます。
94歳まで生きられるとは思わなかったのですが、
ここまでの道のりはとても短く、
あっという間の出来事だったように感じています。
もういいだろうと思われるかも知れませんが、
私はまだまだ生きていたいのです。
来年もこちらで誕生日を迎えることが出来るよう頑張ります」
お寿司屋さんでの食事が終わり、
家に戻ってから、
私の部屋で誕生会の「第2部」を始めた。
バースディケーキを囲んで、
キャンドルの火を消し、
ナカヤマから貰った花束を抱えて、
記念写真を撮影した。
私からのプレゼントは、
お花と再来週予定している「金沢・和倉温泉」の旅。
何かの拍子に旅の話になると、
「あゝ、私もとうとう金沢を見ないで終わるのねぇ」と、
しみじみ(詠嘆調で)言うのが気になっていたので、
思い切って連れて行くことにしたのである。
これまでにも、
「あゝ、私は沖縄に行かないまま終わるのねぇ」で、
沖縄に連れて行ったし、
「あゝ、私はアメリカはハワイだけで、
本土を訪れることなく終わるのねぇ」で、
サンフランシスコに連れても行ったのである。
他にもヨーロッパ編、アフリカ編、南極編もあるのだが、
最近は遠方編を口にすることはなくなり、
ちょくちょく出て来るのが「金沢・和倉温泉編」なのである。
飛行機・旅館を予約したあとで、
件の「ベッド転落事件」が起きたので、
一時は中止を覚悟したのだが、
幸い怪我は完治し、
一昨日病院での健康診断も「異状なし」だったので、
今のところ行く予定にしているのだが、
ここ数日「眩暈がする」だの「足がふらつく」だのと言うので、
「金沢、行ける?無理しないでね。取りやめても構わないからね」
と言うと、少しムッとして、
「治ったから、大丈夫!」と言うのである。
高齢の人を連れての旅行は、
した人にしか解らない「労苦」があるのだが、
「もしかしたら、これが最後の旅行になるかも.........」
という思いで我が身を励まし、
労苦に耐えるのだが、
それでも、時々想定外の出来事に遭遇し、
帰りにはしばしば「二度と来るものか」と思うのだが、
時間が経つと、
またどこかに連れて行きたくなるから不思議だ。
今日も最後は些細なことから口喧嘩になり、
「朝からこんなに気を遣って準備をしたのに.........」と思うと、
泣きたくなったりもしたのだが、
この時間になって、
「もしかしたら、これが最後の誕生日かもしれなかったのに.........」
という思いが頭をよぎり、
「最後まで楽しませてやればよかった」と、
自分の大人げなさに呆れ果て、
反省と後悔の念でいっぱいになるのである。
明日は仕切り直しをして、
母の大好物の筍ご飯でも炊こうと思う。

















































お母さま、94歳のお誕生日おめでとうございます。
私も年に1回は母と旅行をしますが、私の場合は耳の遠くなってきた母との会話に疲れる気がします。
いずれ私も「行く道」ですから、後悔しないように小さな親孝行をしています。
今は母が生きていてくれるだけで幸せですから・・・
お母様、お誕生日おめでとございす。
お忙しい日々の中での残間さんのお母さまへの想いとご配慮、心からお察しいたします。そして奮闘されているいろいろを拝読する度に、自分を叱咤している次第です。金沢へのご旅行が、想いで多く素敵な時間で満たされますようお祈りしております。
追伸:Visageのスタッフで時々お母様のお話を伺っておりましたので、少し特別な想いもあり書込みさせていただきました。
わかるなぁって思いながら、おかしくもあり残間節全開ですね。私も、10年入院している弟とよくけんかして「帰れ!」「もう、来ないからね!」1級の障害者なので自分のことが自分でできない不安をいつも抱えているので、私がちょっと何かをし忘れると、信じられないくらい怒ります。で、1ヶ月くらい放っておいて、普通に病院に行くと普通に今日の出来事を話します。毎日のように病院に行く義妹に頭が下がります。
>ここまでの道のりはとても短く、
あっという間の出来事だったように感じています
こうおっしゃったお母さんに微笑み、その後の残間さんの気持ちにも、うんうんと頷いています。
私も母には色んな後悔があって、義母には後悔のないようにと思うけど、頭では分っても心が反応しない時もあります^^;
母との旅は生前何度も行きたいね、と話していたけど、結局一度も実現しませんでした。
金沢・和倉温泉の旅が良い旅になりますように!
微熱お大事にして下さい。
休養を!の内なる声だと思います^^
お母様の「口上」は、心弾む思いがこもっていて、とても素敵です♪
94歳のお誕生日おめでとうございます!
「もういいだろうと思うでしょうが、私はまだまだ生きていたいのです。」
「ああ、○○を見ないで終ってしまうのねぇ」
残間さんの優しさを心得たつぶやき・・・(笑い)
とても率直で明るくて、甘え上手な素敵なお母様!
残間さんの日頃のご苦労が、充分実っているからこその言葉ですね。(^^
どうぞ、金澤のご旅行を楽しんでいらしてください。
喧嘩も生きるエネルギー(私も娘とよくします、苦笑)。
ご自分のお身体もお大事に、お過ごしください。
お母様94歳のお誕生日おめでとうございます。
6日に101歳で旅立った母も97歳の時、温泉に行きたいと
言う願いをかなえてあげたく介護タクシーで水上の谷川温泉に連れていきました。残間さん言われる様に高齢の人を連れての旅は行った人にしか解らない苦労がありますが、
今となってはいい思い出になりました。
残間さんもお疲れのご様子なので、お母様とゆっくり温泉に入ってきて下さい。大変ですけどいい思い出になると思います。楽しい旅になる事を祈っています。