2/9(火)北の人たち。

icon_zamma.jpg2月9日(火)24時57分

午後4時過ぎ、
立松和平さんの訃報が届いた。

立松さんとは、
東京で会うことはあまりなく、
地方で開催された講演会やシンポジウムの席で会っては、
いろんなお話をした。
ここ数年は会えば知床の話をしていた。
club willbeのサポーティングメンバーにも、
快く参加して下さり、
近々、何かでご一緒にしたいと、
考えていた矢先だっただけに、
残念なのはもちろんだが、
何よりも同世代の友を失ったことが哀しかった。

吉永みち子さんに電話をかけたら、
一瞬、絶句し、
「また、団塊世代か.........。
この頃、団塊世代が亡くなるよね」と、
声を落とした。

「私たち、いつどうなっても不思議じゃない年なんだから、
仕事ばかりしないで、少しは楽しまなきゃね」と言う吉永さんは、
最近は努めて楽しいことをするようにしているのだという。
「このところ、かなりの頻度で歌舞伎鑑賞をしているんだよね。
あとは気の合った人と旅をしたり、飲み会をやったり、
少しゆっくりいこうと思っているんだよね」

困ったことに、
私は仕事をしている時が、
一番楽しいと思っているので、
(思い込ませている部分もあるのだが)
自然に吉永さんの境地になるのを待っていたのでは、
一生、その時はこないような気がする。
となれば、そう遠くはない将来のある日、
自分で「今日からは楽しもう!」と決めて、
「楽しむ日々」をスタートさせなければならない。

「決意して楽しむ日々」にすると言うのも、
おかしな話ではあるが、
病によってブレーキをかけられたくなかったら、
自分でかける以外、ないのである。

立松さんは先月中旬、体調不良を訴えて入院、
8日に容体が急変したということだが、
働き過ぎだったのだろうか。


立松さんへの想いを引きずりながら、
夕方6時半から、
「有志による東北大学OB会 新年会」に出席した。
私は東北大学とは、
「母の初恋の人が東北大学生」という以外、
何ら関係がないのだが、
今話題の電気自動車の研究者である、
慶大教授の清水浩さんと知り合ったことから、
(清水さんは東北大学出身)
東北大学のある仙台生まれということで、
今日の会に誘っていただいたのである。

たまたま今日の会は、
京浜急行の小谷昌会長とエフエム東京の後藤亘取締役の、
喜寿のお祝いをも兼ねての新年会だったので、
後藤さんを存じ上げている私は、
「枯れ木も山の賑わい」ということで、
混ぜていただいたのである。

有志の面々は、
willbeのご協賛会社であるKDDIの社長や、
JR 東日本の社長をはじめとして、
ソニーの副会長やNECビッグローブの社長など、
参加者20余名の大半は大手企業の役員だった。

正式メンバーにして紅一点は、
平成15年に大学院文学研究科を卒業した内館牧子さんで、
素敵な着物姿で出席していた。
心臓疾患で4ヶ月間盛岡の病院に入院していたというが、
すっかり元気になり、
今日もみんなから「朝青龍問題」について質問されていた。

青春期を仙台で過ごした仲間たちは、
今でもとても仲が良く、
現在の社会的立場を超えて互いを呼び捨てにしながら、
実に楽しげに語らっていた。

将来、何者になるかも解らない時代からのつき合いが、
今もこうして続いているのは、
素朴なバンカラ精神が生きているからで、
これが東京での日々だったら、
こうはいかなかっただろうと思った。

立松さんといい、東北大OBの人たちといい、
北の人たちの温かさが身にしみる夜だった。

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コメント(2)

団塊世代は人口が多いだけに多士済々。巷間語られる共通項などありはしない。”団塊世代”と同じく奇妙な言葉は”アンチエイジング”。エイジングは大河の流れなんだから、力んで踏ん張ったり遡上を試みたり、無益なご苦労様だ。岸壁や岩肌を巧みに避けながら時の波間に漂うほうがよほど自然で、楽だ。

アンチ”アンチエイジング”を標章する言葉がウィルビーから生まれ、流行語大賞になればいい。例えば「加齢に 寄り添う 華麗に 寄り添う」。これは少し長い。

立松和平さんは、テレビでお見かけすることしか、ありませんでしたが、画面からお人柄が出ていて、ほんわかとした語り口が、こちら迄、ほんわかと…残間さんは、素敵な皆さんとつながっていらっしゃると思いながら読みました。心より御冥福をお祈り申し上げます。友達って仲間っていいですね。

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。