1月30日(土)24時38分
今年に入ってから、
アラ還世代の動き、
とりわけ今年還暦を迎える寅年男たちの動きが、
活発になっているような気がする。
一昨年から昨年前半ぐらいまでは、
1948年生まれのネズミ男の動きが活発だったし、
後半からは丑年男が新境地を拓くという動きが、
目立ったことからすると、
男にとって「還暦」という境界線は、
やはりそれなりの意味を持っているものらしい。
過日会った風間深志さんもそうだが、
その前に会った奥田瑛二さんも、
「2010年と11年は天中殺だから、
自分から仕掛ける映画製作などの仕事は控えるけど、
その代わり久しぶりに、
役者を一生懸命にやろうと思っていますよ。
あまり選り好みをせずに、
来た仕事をしっかり務めるということですね。
監督業も依頼があれば、やろうと思っています。
2年後に天中殺が明けたら、
パァッと勢いよく飛び出すためにも、
今は力を貯めておこうと思っていますよ。
年男ですからね、
いずれ、千里を駆け巡るためにも、
内側で熱く考えるつもりです」
「動きが活発になる」というのは、
必ずしも、表に出る行動・行為が派手に目立つ、
ということではなく、
「何か新しいこと」をスタートさせればいいわけで、
「結果」や「評価」は、もっと後のことである。
自分から突進することを辞めるという、
奥田さんも「雄飛」を「雌伏」にチェンジして、
2年後の「実現」に向けて、
新たなスタートを切ったことは間違いないのである。
今日の「どよう楽市」に、
ゲストで来てくれたガッツ石松さんも、
丑年還暦男だが、
前作から20年を経て、
長い間構想してきた映画製作に、
いよいよ今年は乗り出すのだと言う。
去年1年を費やし、
前日完成したという出来立てホヤホヤの脚本を持ってきて、
真剣そのものの表情で「読んで批評して下さい」と、
私に手渡してくれた、その気持ちを裏切らないよう、
しっかり読まなければと、思っている。
「あなたはいつも存在が突出した人たちと会っているから、
絵に描いたような活動というか、
どうしてもプラス方向に動いている人のことを、
高く評価しているみたいに見えるけど、
一見マイナーチェンジに見えることでも、
『新しいスタート』ということもあると思うの
ほとんどのアラ還女性はそうなんじゃないかしら。
夫の退職を機に、
義務的なご飯は作らないと決めたと言う人、
慰留されたのを振り切って、
会社を辞めて、
気ままな毎日を過ごそうと決めた独身還暦女性、
4月から市の主催する「市民大学」に行くことを決意した人等々、
世の中の流れの中ではささやかすぎて、
大きなうねりにはならないかも知れないけれど、
それだって『新しい動き』じゃないかしら?」
こう言ったのは、
経営していた編集プロダクションを3月で閉じて、
新潟の実家に帰ると決めた寅女だ。
「新潟には母もいるし、
これまでやって来た仕事を地方再生に、
使えないかなと思ってもいるんだけど、
でも、何もやらないかも知れない。
少し疲れてもいるしね。
あなたは『休んじゃいけない』と言うけれど、
それは『次』が決まっている人の場合でしょ。
次がない人、ないことを望んでいる人は休んでいいのよね」
全くもって、彼女の言う通り。
とかく、私は突出したことや派手なことを、
高く評価しているように思われがちだが、
そんなことは決してない。
自分が思うように生きればいいのである。
ただ、「だって、~なんだから仕方ないじゃない!」と言って、
何かのせい(誰かのせい)にして諦めている人については、
「ちょっと.........なぁ」と思っているだけなのである。
だから、「自分に勇気やヤル気がないから、仕方ないのよ」と、
言い切る人は、
それなりに「潔い」と評価しているのである。
「変えたい。変わりたい」と言いながら、
誰かが変えてくれるのを待っている人には、
「自分でやらない限り、変わらないよ」と言うし、
「どうせいつかは死ぬのだから、頑張ろう!」と言う人は、
積極応援するが、
「どうせいつかは死ぬんだから、何やったって同じよ。
だから頑張りたくないの」と言う人は、
心の底では、
「せっかく生まれてきたのにもったいないな」
と思ってはいるが、無理強いはせず、
静かに笑って見ているだけにしている。
「還暦」という節目がそうさせるのか、
それとも、静かに動くウシから、
野を駆けるトラに干支が移ったからなのか、
たしかにアラ還世代は動き始めている。
前に進む人もいれば、後に進む人もいるし、
大きく動こうとする人もいるが、
小さく深く動かそうとしている人もいる。
派手・地味は関係なく、
動きたい方向に動き始めている感じだ。
思えば今年の年賀状に、
「全力疾走で行きます!」などと書いてしまった私だが、
これからの「全力疾走」は、
ただ速く走るのではなく、
ただ目的地に早く到着出来ればいいのでもなく、
いかに自分にとって「いい走り」をするかなのではないかと、
周囲のアラ還世代の着実な走りを見て、
反省している昨今だ。
土の下から新しい芽が吹き出した春、
私も、周りの景色を楽しみながら、
心を重ねている素敵な仲間たちと、
いい走りをしたい。

















































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