10/25(日)疲れた身体に効くものは.........。

icon_zamma.jpg10月25日(日)23時51分

朝、思わず「あ~あ、疲れた!」と、
口に出してハッとした。
疲労が生産されていたのは昨日までで、
現在進行形の疲れはないはずなのに、
ちょっと落ち着いた途端、
こんなことを呟くなんて「私もヤキが回ったなぁ」と、
ガッカリしてしまった。

あまりの忙しさに、
久しく聞いていなかった身体の声を聞いてみたら、
「快適よ」という返事は聞かれない。
実際、手の指はこわばり、首筋は重く、全身がだるい。

明日からのことを考えると、
今日は横になっていたほうがいいようにも思ったが、
病気ではないのだから、
ゴロゴロしていても、
かえって疲れるような気がしたので、
出かけることにした。

これまでの経験から言えば、
こういう時は芝居や映画やコンサートなど、
他人が創ったクリエイティブな世界に身を置くと、
新しい力が再生産されることが多いのである。

先ずは創立35周年を迎えた劇団「青い鳥」の公演を、
豊島区舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」で観た。
このところ各地にこのような、
「公が運営する劇場」が続々と出来ているが、
ネーミング案が尽きてしまったのか、
不思議な劇場名が増えてきた。

「あうるすぽっと」も、最初見た時には、
どこで字切りをするのか解らなかった。
これはOWL(梟)とSPOT(地点・場所)を、
合体させたということで、
梟は知恵の神さまであるということと、
池袋の「ぶくろ」と「ふくろう」を掛け合わせているらしいが、
いわれを聞くまで判らなかった。
(公的施設って、何でみんな平仮名にするのだろう。
何だか馬鹿にされているように感じるのは、私だけだろうか)

......また、話が逸れてしまった。

で、肝心の劇団「青い鳥」だが、
35周年記念企画第2弾の出し物は、
「ザ還暦」というもので、私にとっても身近なテーマだった。
設立メンバーの天光眞弓、芹川藍、葛西佐紀の3人が、
昨年から来年にかけて還暦を迎えるということから、
暦が0に帰して、また再びスタートするという「還暦」と、
創立35周年を期して劇団活動を再考し、
次なる歩みを再構築しようとしている「青い鳥」を重ね合わせて、
この公演を大きな「節目」にしようとしているらしい。

「青い鳥」は1974年の設立。
私はコアメンバーが同世代という共感意識もあって、
80年代にはよく観にいったものだ。
「ザ還暦」は、ストーリーも演出も出演している3人も、
自分の前を通り過ぎた「歳月」を、
まだ十分には消化していないという気がした。

まだ自分では「老い」をさほど実感はしていないのに、
そこにテーマを収斂させてしまったがために、
「自虐」と「照れ」が錯綜し、
どこにカタルシスしたらいいのか、
分からない観客もいたかもしれない。

私は、まさに私の「今」を、
見せられているような気がした。
私が、今の自分を捨てて、
新しい自分に生まれ変わりたいと思っているのに、
それがそう簡単ではないと感じはじめている気持ちの底を、
見透かされたような感じがして、気持ちが乱れた。
この先、彼女たちが、
どんなスタイルでどんなスタートを切るのか、
次に出合うのが楽しみだが、
出来ればその時、
私も新しい私でありたいと思う。


このあと有楽町に出て、「私の中のあなた」を観た。
何人かの友人が観て「あなたも観たほうがいいわよ」と、
勧められていた。
「細部が良く出来ている映画」と言った人もいたし、
「キャメロン・ディアスの演技を観るだけでも価値がある」と、
言った人もいたが、「結末がちょっと.........ね」と言った男もいた。
私は「結末」も含めて、
なかなかいい映画だったように思う。

知識や教養がある賢い母親だからこそ陥る愛の罠。
先端科学に対する知識もなく、
「生命は神の采配、母親といえども子供の宿命は変えられない」と、
信じているような純で鈍な母親なら、
こうはならないのに、
なまじ賢く、なまじ情報にも聡いから、
「完璧」を追求してしまう母親の業.........。

医学だけの話ではなく、
現代に生きる人間の、陥りがちな世界を見た気がした。

さて、明日からは10月最後の週だ。
澄んだ青空を道連れに、元気に歩きたいものだ。
(天気予報は「明日は雨」だって.........。
それなら「♪〜雨に歌えば」で行きましょう!)

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コメント(1)

> 、、、自分の前を通り過ぎた「歳月」を、まだ十分には消化していないという気がした。
◆24日(土)、団塊世代を対象とした講演会の聴衆にも、同じ様な反応を感じました。
 ■男性は、定年後の再雇用と収入の確保が最優先され、地域社会や新たな価値観・ライフスタイルを模索する思考さえしていない!・・・と言う無反応ぶり。
 ■女性は、既に地域社会での活動の基盤を確立しているので、還暦後も今までの延長でしか捉えず、新たな価値観やライフスタイルを再構築する雰囲気(気概)が感じられない反応しか示さなかったが、、、徐々に、講師:松本すみ子女史の団塊世代が抱える状況(背景)解析や第二の人生(10万時間)への問題提起を理解できる(反応する)女性が、かなり多くなり、『今後が期待できる!』・・・と感じました。
 ○次の講演へ向われる女史を、日経BPnetへ紹介頂いた畑の成果(ブラックベリー・ジャム)を手土産に、新幹線ホームまで見送りました。
 【追伸】女史が最近、最新?のTwitter“つぶやき”を始められたので、私も昨日から挑戦しています。
(text end)

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。