10/24(土)willbeらしさって?

icon_zamma.jpg10月24日(土)26時06分

「1週間に4本、willbeイベント開催!」の、
最後を飾ったのは、
日本麺類業団体連合会会長であり、
「上野薮そば」の三代目店主にして、
蕎麦打ち界の重鎮である、
鵜飼良平先生に、
蕎麦打ちの技を学ぶというもので、
午後1時半から、
神田神保町の麺業会館で開催された。

NHKラジオ「どよう楽市」が終わって、
早めに反省会をやってもらい、
急いで家に帰り、着替えだけを済ませて、
またすぐ飛び出した。

それほど時間がなかったわけではないのだが、
蕎麦打ちが始まる前に、
どうしても「確認」しておかなければならないことが、
あったのである。

実は「club willbe」主催の「蕎麦打ち教室」は、
全3回開催されるのだが(次回は11月7日、3回目は11月28日)
3回全部に参加したいという人(本科)は15000円、
1回だけでいいという人(分科)は1回6000円を、
いただくことになっているのだが、
数日前、メンバーの方から1本の電話がかかってきて、
ある問題提起をされたのだった。

「言いにくいのですが.........麺業会館のサイトを見たら、
指導が鵜飼先生の蕎麦打ち教室を、
3000円でやっているんですけど........いえ、あの、
.........willbeのことですから、
きっと何かが違うのだとは思うんですけど、
気になったものですから..........」

麺業会館で「蕎麦の普及」を目的に、
月に一度「蕎麦打ち教室」が開かれているのは知っていたが、
それが3000円とは、
あまりに値段が違い過ぎるではないか。

電話をして来てくれた人はクレーマーなどではなく、
willbeが評判を落とすことを避けたがっている、
言わばシンパみたいな人だったが、
いずれにせよ、日麺連イベントの詳しい中身について、
私自らが日麺連に聞いてみようと思ったのだった。

日麺連の事務局長は、ニコニコしながら、
以下のような説明をしてくれた。
「うちの教室では、鵜飼先生は開催の御挨拶が中心で、
先生自らが実演しながらの実技指導はしていないのですよ。
それに終わったあとで鵜飼先生や、
先生の選りすぐった高弟が打った美味しい蕎麦を食べられるというのも、
willbeさんのオリジナル企画ですから、
6000円以上の価値は十分あると思いますよ。
実はうちも、蕎麦の魅力を伝える普及活動としてやっていますから、
連合会の持ち出し(赤字)企画なんですよ。
それと、応募の人が多いので抽選なんですよ。
ええ、結構倍率は高いですね」

club willbeは、
メンバーが「共に創り上げていくこと」を、
理念に掲げているので、
イベント制作過程についても、
知っておいて貰った方がいいと思い、
敢えて書くのだが、
今回の企画は、会場費も講師の先生たちへの謝礼も、
安くしてはいただいたが、スタッフの人件費を別にしても、
willbeとしては一人数百円の赤字なのである。

しかしながら、この1年はさまざまな角度から、
シュミレーションをしなければならないと考えているので、
このくらいの赤字は何とかなるが、
それより、中身自体が料金に見合わないとなれば、
これは企画の存否も含めて、
よくよく考えなければならないのである。

今は企画内容の細かい点についても、
知っていなければならないし、
メンバーの「反応」にも敏感でなけばならないし、
「志」が高潔・高邁でも、
現実に存続していかなければならないのだから、
クラブのマネージメントにも無関心ではいられないのである。

.........苦労話をしているつもりはないのだが、
(何だかそんな趣になってきたのでこの話はやめるが.........)
一つだけ言わせて貰えるなら、
willbeメンバーの中には、
起業をする予行演習として、
あるいはwillbeの制作に関わってみたい、
と言われる方々が多いので、
今後も随時、透明性を意識して、
willbeの成長プロセスの開示はしていきたいと思っている。

さてさて、
今日の鵜飼先生の講義であるが、
先生自ら全工程を実際にやって見せてくれながら、
その都度丁寧な説明がなされ、
とても分かりやすかった。

他の蕎麦打ち教室にも行ったことのあるナカヤマは、
「普通は、ただこれをやれ、次はこれをやれと、
工程だけを説明するのだけれど、
鵜飼先生の講義は『なぜそうするのか』
『そうしないとどうなるのか』を、
きちんと説明して下さるるから、
理屈から入りたがる私たちの世代にとっては、
とても覚えやすいのよね。
鵜飼先生はもちろんだけど、
先生のお弟子さん1000人の最高峰にいる、
上野安弘さんも凄い技だし、
名人位の渡辺理さんも、
4段を持つ茂木栄子さんと落合輝美さんも、
普通なら近づけない存在よ。これなら6000円は高くないですよ」
身内の話ではあるが、嬉しかったし、
私も内心はそう思っていた。

福岡から日帰りで来てくれた男性、
先頃畑に蕎麦を植えたので、2ヶ月後に収穫するまでに、
何とか蕎麦打つ技を身につけたいと、
本科生で参加した宇都宮の男性。
娘さんとクラシックバレエを教えているという打つ姿が優雅な女性。
「すぐにでもお蕎麦屋さんが出来るんじゃない?」と、
先生を唸らせた蕎麦打ち初体験の30代女性。
お嫁さんが天ぷらを揚げて、孫と一緒に待っているので、
打ったお蕎麦を抱えて急いで帰っていった.........等々、
今回もいつもながらの、多彩なメンバーが参加してくれた。

自分が打った蕎麦を、
大事そうに抱えたメンバーの笑顔を見ながら、
何とか、今回も「willbeらしいイベントになったかなぁ.........」と、
ひとまず安堵した。

(*次回、次ゝ回も、若干なら空席はあるとのこと。
興味のある方は是非お越し下さい。)

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。