9/21(月)Respect-for-the-Aged Day.

icon_zamma.jpg9月21日(月)23時25分

朝9時に家を出て、
ナカヤマと高校時代の友人カズミと待ち合わせて、
築地市場に行った。

今日は「敬老の日」ということで、
カズミは膝に人工関節を埋める手術をして、
今月初めから入院中のお母さんに差し入れ出来るものを、
私は鮪好きの母に鮪のお刺し身を買うために、
ナカヤマのお母さんは静岡なので、
自分のために海苔と明太子を買うために、
はるばる(?)やってきたのである。

正門から駐車場を抜けて、
「水産物部仲卸業者売場」という、
奥のエリアに向かって歩きはじめたのだが、
途中、「関連業者棟」というお店屋さん街で、
ナカヤマは意中の海苔屋さんを見つけて、
「私、これを探していたのよ、これ買うわ!」と、
力強く宣言して店に入って行ってしまった。

なかなか出て来ないので見に行ったところ、
3種類ある味見用の海苔をいちいち手に取って、
味を比べながら試食しているではないか。
「そんなことをしていると水産物が終わってしまうわよ」
と、急かして、
水産物棟へと歩みを進めた。

水産物部に着いたのが10時過ぎ。
そろそろ店じまいをしているお店もあったが、
明日が休みというので、
中には投げ売り状態のお店もあった。
中山は念願の明太子と鮪、じゃこなどを、
カズミは鮪2種と塩鮭とテリー伊東のお兄さんのお店で、
三つ葉入りの卵焼きなどを、
私は一点集中で鮪の中トロ2種だけを購入した。

一通り買い物が終わると、
横浜から、取る物も取り敢えず出て来たカズミが、
「お腹が空いた」と言うので、
まだお昼には時間があったが「せっかく築地に来たのだから」と、
場外のお寿司屋さんに入ってお寿司をたらふく食べた。
(カズミは穴子丼も食べた)

お母さんの病院に行くと言うカズミと別れて、
ナカヤマと私は急ぎ我が家へ帰り、
水産物を冷蔵庫に入れるや、すぐさま家を出た。
めざすは日比谷シャンテ。
ここで、昨日ナカヤマが予約してくれていた、
「正義のゆくえ」を観ることになっていたのである。

日比谷通りからシャンテに向かって歩いて行くと、
脇の空き地がポケットパークのようになっていて、
小さなコンテナ状の空間では、
バイオリン演奏や、アート展などが開かれていた。
人工芝が敷き詰められた広場に椅子とテーブルが置かれてあり、
人々がお弁当を広げたり、ビールを飲んでいたり、
思い思いのひとときを過ごしていた。
開映までまだ20分ぐらいあったので、
私たちも椅子に座った。

「都会っていいよね」
不意に、ナカヤマが言った。
さらに続けて、
「年をとっても、都会なら生きていけるような気がするわ。
一歩外に出る勇気があれば、外では何か必ずやっているから、
淋しくないものね」とも言った。

私も言った。
「たしかに都会はその気になれば、
気が紛れる場所は沢山あるけど、
どこにいても友達さえいれば大丈夫よ。
私たちも田舎暮らしになったら、
温浴施設とカラオケ巡り、飲み会などで忙しがっているわよ。
時々、公民館でイベントを創ったりして、
近所の老人たちを、
無理矢理連れ出したりしているんじゃないかしら。
とにかくこれから先は長いからね。
友達がいないと辛い時代になるような気がするな」

「そうね。何はなくとも友達かもしれないわね。
その意味でも『club willbe』が、
友達づくりの場になってくれるといいよね。
同好の士って、いるようでなかなかいないし、
大人になると、友達って作りにくいからね」と、ナカヤマ。
私とナカヤマは、2人でいると、
いつしか「仕事」の話になってしまうのである。

ハリソンフォード主演の「正義のゆくえ」はほぼ満員で、
見渡すと、観客の大半は我らが世代だった。
現代アメリカの抱える問題が網羅されていて、
「なるほど」と思わせられる内容だが、
心が沸き立つというような種類の映画ではなかった。

映画が終わって、
ナカヤマと共に我が家に戻り、
「敬老の宴」の準備に取り掛かった。
築地で買ってきたリーズナブルな(つまり安価な)マツタケで、
松茸ご飯を仕掛け、ヤシの芽サラダとコンニャクの煮ものを作り、
お刺し身を切って、母を呼んだ。
日比谷で買った秋もののセーターを、
「ハイ、敬老の日のプレゼントよ」と贈ったところ、
「敬老と言う言い方、何とかならないのかしら。
語感がいやよねぇ」と言いながらも、嬉しそうだった。

敬老の日。
和英辞典を引いたら、
「RespectーforーtheーAged Day」と書いてあった。
年を重ねた人をリスペクトしなければならないことはもちろんだが、
徐々にその領域に近づいている私たちも、
リスペクトされる年長者にならなければいけないなと思った。

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コメント(1)

昨日は祝日ですが市場はやってたんですよね。

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。