8/25(火)牡丹灯籠と甲斐よしひろ

icon_zamma.jpg8月25日(火)25時50分

このブログも、
新しいタイトルになってからは、
なるべく昼間のうちに書こうと思っているのだが、
昨日書いたのが24時ギリギリだったのに、
今朝5時や6時に書いたら、
前日分を読んでくれない人がいるのではないかと、
余計な心配をしているうちに、
慌ただしいビジネスアワーが始まり、
気がつくとまたもやこの時間である。

今夜は、しかしかなり本気で焦っていて、
一体何時に仕事が終わるのか見当もつかない。
少なくとも23時までの間に、
どうしてもかけなければならない電話が3本あるので、
多分、このブログは中断しなければならないと思うし、
ブログが終わったら、
明日の講演のレジュメを考えなければならないのだが、
その前に、NHKラジオ「どよう楽市」の、
「夏休み日記パート2」の原稿も書かなければならない。

いつも思うことだが、
こんな私にもなにがしのニーズがあるということは嬉しいことだし、
幸せだし、とても有難いのだが、
一方で、背中は痛いし(今日もまた別の病院に行って来た)
身体は重いし(脂肪が増えた感じ)
パワー不足で、
イマイチ冴えない自分が情けない。

.........というような愚痴をこぼしている時間はないのに、
やはりこのブログは私の心の落書き帳なのであろう、
書き始めると終わらせたくなくなるのである。

さて、さて、今日も朝から重い身体を蹴り上げながら、
あちこち走り回り、
合間にスタッフに檄を飛ばしているうちに、
一日が終わった。
今日の締めくくりは、
先日急な発熱で行けなくなったシアターコクーンの、
「怪談 牡丹燈篭」だった。

カーテンコールが終わり、幕が完全に下りた瞬間、
この芝居を見損なった人は、
「あの時、無理してでも行けば良かった」と、
後悔するだろうなと思った。
千秋楽まで満席だということで、
今日も立ち見の人が何人かいたが、
立ち見でも観ておいた方がいいだろうと思った。

とにかく美しい芝居なのである。
舞台上の事物が綺麗という意味ではなく、
芝居そのものが美しいのである。

元々は、作家の大西信行さんが「文学座」の杉村春子さんのために、
書き下ろした新劇用の芝居だったのが、
やがて歌舞伎の役者さんたちが、
「是非演らせて欲しい」と言うようになって、
広まって行ったのだという。

これは普通に言えば、照明・美術・衣装・映像・音響などの、
制作力が優れているということになるのだと思うが、
それらを実際に動かしている(操作している)
人たちの技もなかなか大したものだと思った。
しかし、何といってもが凄いのが「演出力」だ。
役者たちもそれぞれが光る演技を見せているが、
(段田安則、伊藤蘭がよかった)
動きがとても美しいのである。

プロデューサーの北村さんに、
「再演はしないのですか?」と聞いてみたら、
「やらないわよ。私も若くはないし、
パッとやってパッと終わるのが好きなの」

.........ということで、
残念ながら、あと6回で終わってしまうのである。

「演劇の新境地」とも言うべき作品を観せて貰ったことことは、
この先も忘れないと思うが、
今夜はもう一つ、感動の場面があった。

私の前の席に、見覚えのある横顔を発見したのである。
実は、芝居が始まる前に、
「もしかしたら」と気になっていたのだが、
いきなり背後から声をかけるわけにも行かず、
黙っていたのだが、最後の最後、
ほぼ同時に気がついたのである。

「あっ、残間さん」
「やっぱり、あなただったのね」
「あれから大分経ちますよね」
「かれこれ25年よ」

ハスキーボイスの持ち主は、
甲斐よしひろさん。
そういえば、私のお葬式の時にかける曲は、
「杏奈」にすると決めていたのだった。

「近々、ゆっくり会いましょう」と、約束して別れた。
牡丹灯籠と甲斐よしひろ。
一言でまとめるのが難しい夜だ。

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コメント(2)

ミュージカルやお芝居が好きな私としては、残間さんおっしゃるところの美しい「牡丹灯籠」をぜひ観たいと思ってしまいます。すぐに観に行けない状況であるのが本当に残念です。
甲斐よしひろさんもご覧になっていたのなら、尚更・・・
私は高校生の頃から甲斐さんのハスキーボイスのファンだったんです。

満席ですか・・・そうでしょうね・・・。
ここしばらくシアターコクーンも行っていませんがその理由はほとんどチケットが手に入らないことです。
先の予定が分からないサラリーマンにとって前売りはリスクがあり、当日券で、と思っても先ず手に入らず、なかなか観ることができないのが実情です。
それでも昔はシアターコクーンでは立ち見でも何回も観ましたし、パルコでは「お座布団席(実は階段に座るのですが)」に座ってニジンスキーを観たりしたものです。蜷川、つか、野田、鴻上・・松たか子が光っていたシーンや故緒方拳の「ゴドーを待ちながら」を見たり、演劇に一時期通いつめましたが・・・。
彼らは5年前と違う新しい自分を発見し、表現しているのでしょうか。残間さんのブログを読んでなんとか行ってみようかと思ったりしましたが、やはりサラリーマンにとって映画の方が行きやすいので・・。この辺りが演劇ファンが増えない理由かも知れませんね(自分の尺度ですみません)

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練習後、メンバー全員でグラウンド整備。

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自主練に参加したメンバーの皆さんと記念写真。



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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。