8/19(水)いつまでも、新しもの好きでいよう!

icon_zamma.jpg8月19日(水)10時05分

愚息がアメリカに行って40日余になるが、
未だに「淋しいでしょう?」と言う人が多いのには困惑する。

正直に「一度も淋しさを感じたことはないの」と言うと、
冷たい親のように思うみたいだし、
「淋しいですねぇ」と嘘を言うわけにもいかないしで、
「まぁ、強がっちゃって!」とからかわれるくらいが、
一番穏便な収まり方らしい。(ひねくれている?)

それというのも、
この時代、物理的に離れ離れになっていても、
その気になればコミュニケーションは十分にとれるのである。
息子が持って行ったコミュニケーションツールは、
ノートパソコン、携帯電話、デジカメなど、
ごく一般的なものであるが、
それでも、さまざまなアプリケーションを駆使して、
周辺情報を送ってくるので、
「どこで何をしているのやら.........」という漠たる不安感はないのである。

最初に行ったオハイオ州の大学の寮から、
スカイプで部屋の様子を送ってくれたことで、
ああ、ここで寝起きをしているのだと安心出来たし、
ルームメイトの男の子がどんな子かも判った。

ITやICTについては、
母にも折々説明しているのだが(知りたがるので)
インターネットというものがあることや、
携帯電話がこのように使われるということは、
理解出来るのだが、
「バーチャル」とか「サイバー」という、
「リアル」とは別のもう一つの空間が存在しているということは、
どう説明しても実感出来ないみたいなのである。

孫の不在を淋しがり、
私と顔を合わせる度に「あの子は元気にしているの?」と聞く母に、
愚息の元気な姿を見せてやろうと思い、
前もって何日の何時にスカイプを繋ぐので、
必ずオンラインにしておいてくれるようにと息子に言っておいて、
母をパソコンの前に座らせてみた。

「ここにあの子の顔が映るの?」と、
半信半疑でいる母の目に、息子の姿が飛び込んできた。
「あら、どこにいるの?」
「アメリカだよ」
「何でこんな番組に出ているの?」
(モニターに何か映っていると、テレビ番組だと思うのだろう)
「オババ(※コメントからの指摘により訂正)、これは番組じゃなくて、今の僕の映像なんだよ」
そう言われても、事態を正確には認識していない母が、
突然、「あらっ、あの子、女の子と暮らしているの?」と、
大きな声を張り上げたのである。
何を言っているのかと、
モニターを見ると、
確かにそこには女の子が映っていたのである。

「あゝ、この子はルームメイトのところに遊びに来た女の子だよ」
と、息子が言い、その女の子も、
「こんにちは、理央くんにはお世話になっていま~す」と
言うのだが、母にはその女の子の声が聞き取れないらしく、
私の袖を引っ張りながら、
「アメリカに行って早々、こういうことじゃまずいんじゃないの?!」と、
耳元で囁くのだった。

私が「女の子と同棲してるって、思っているみたいよ」
と、息子に言うと、
「他にも、女の子はいるよ」と画面をパーンし、
本を読んでいるらしい別の女の子が2人、画面に映し出された。
「まぁ、こんなに大勢の女の子と一緒に暮らしているの?」
と、またもや母は驚き、
「いくらアメリカだからって、自由すぎて、
ふしだらな生活はしないように」と、
威厳ある祖母の顔になって言ったのだった。
周囲の笑い声の中、
息子が「解った、解った、大丈夫だよ」と言って、
スカイプは切れた。

「これは高いんだろうね。いくらくらいするの?」
と聞いた母に、
「ただなのよ」と言うと、
「だって、テレビ電話なんだから、絵が映っている分、
普通の電話よりずっと高いんじゃないの?」と心配している。
コストを気にしているあたりは、
何も解っていない「宇宙人」でもないらしい。

母には「解っている風」に説明している私だが、
息子がアメリカに行かなかったら、
スカイプはもちろん、
flickrもtwitterも知らなかったと思う。
(twitterはこれらとはちょっと違うものだが、
skype以降「新しい技術には積極的に挑戦しよう」と思って、
先週末アプライしてみたのである)

今年63歳になる知人男性がメールをやるキッカケは、
娘さんがニューヨーク在住の男と結婚したことが、
キッカケだと言っていたし、
65歳の女友達は、
「ロンドンにいる孫の顔が見たくて、スカイプを始めたの」
と言っていたから、
みんな新しいことにトライするキッカケは、
「好きな人と近しくありたい」という、
シンプルな気持ちからなのであろう。

そういえば、この間、数年ぶりに電話で話した、
今年還暦を迎えた女友達が興味深い話をしていた。
離婚して何年も会わなかった息子と、
SNSの中のコミュニティーで出会い、
今ではとてもいい関係になっているのだという。
彼がバンドをやっているのを人伝てに聞き、
「あの子なら、この音楽なのではないか」と当たり
をつけて探し出すこと一年、息子らしき人を見つけ出し、
ハンドルメームでメールを交換しているうちに、
ある時、お互いに相手が誰かに気がついて、
(思い出話をしているうちに、ピンとくるものがあったらしい)
二十数年ぶりに会ったのだという。
「もし、今の技術がなかったら、
私たちは一生会えなかったと思うわ。
SNSから始まったというのがいい距離感だったのね。
電話なら話せなかっただろうし、手紙なら出せなかったでしょうね」

「道具」は新しくても、
「伝える内容」は人と人の間に生まれる物語、
昔も今もないのだ。
バーチャルワールドのほうがラクで、
リアルを実感しにくい若者と、
リアルワールドの中だけで苦悩を解決しようと、
悪戦苦闘している大人たちを、
新しいテクノロジーは新しい世界に導いてくれるような気がする。

大人ぶって「そんなの、よくないに決まっているよ」と、
食わず嫌いだけはやめようと、思う。

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コメント(4)

ITの世界に関わりをもって20数年になります。1980年代の後半にこうあればいいとかこうなるだろうと言われていたことが、どんどん実現して、生活の一部となりつつあります。
本当に隔世の感があります。

実生活のなかで役立ってこそ、ITの存在価値があるわけで、バーチャルだとかサイバーだとか意識をせずに使える状況が大事だと思います。

はじめてインターネットアドレスを取得する時に、会社のエライサンの承認が必要で、かつ英文の長ったらしい誓約書には、営利目的には使ってはならないという一文が明記をされていました。
今ではウソみたいですが、本当の話です。

僕はバアバなんて呼び方はしませんよ!
オババと呼びます!

残間さんが子供になにを託しているのか、そんなに簡単に言えるものではないと思います。私にも33歳の独身ひとり息子がいますが、その気持ちは自分にも秘密にしたいくらいの秘めた気持ちです。それをことばにしたら、「自分の納得できる、自由な人生を歩んでほしい」それだけです。

そのためには昔と違って、一切親のことなど気にするなといいたいです。生きることはそれはきっとたいへんだろうけれど、それだけを願ってる、そんな気持ちです。

亡くなった妻は夫婦が主体であることを子供に徹底したと思います。自分の家庭のこともあったのですが、子供にお金のことも含め、親を負担に思わせないように徹底していました。そして屈折のない(?)自由な子に育ち、結婚しなくても孤独を感じない親と反対の子に育ってしまいました。ほんとうは分かりませんが・・

わたしと彼とは別の人生です。親であることは、たまたま親子という関係になっただけです。でもきっとそのこと自体が幸せなのでしょう。

わたしも親という立場は初体験です。さまざまな親子がいると思います。誰にもいえない思いをそれぞれの親子が持っていると思います。

それがこわれないように秘かな思いで繋がっているのを願うばかりです。わたしの思いを含めてです。

でも、女親と、男親は息子との関係がちょっと違う気がしまうねー。おなかいためて生んでるせいでしょうかえー。

残間さんは女親と男親両方やってるんですか?いろいろわかりません。皆さんのお子さんとのお付き合い本音を聞いてみたいものです。

> 愚息(ご子息)さんへ
 米国では、挑戦される学問・研究の成就に加え、アメリカの文化や精神までも体得して帰国されん!・・・事を願っています。
 日本の文化・芸術や高付加価値の農業分野では、外国に負けない技術と伝統がありますが、市民の生活意識やレベルでは、民主主義的な自由と独立を自らの血で勝ち取っていないので、古代の律令国家成立から続く古風?な政治風土が未成熟な状態のままで、国家の将来を描ける政治家も存在せず、末端の市民生活も多くが疲弊しています。
 若い世代には、武力に頼らずとも、この国に(まっこと)、真の民主化が実現できる様、挑戦して欲しい!(ぜよ)・・・と願っています。
(text end)

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フォトアルバム

1月30日(月)

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こんなに美しい富士山が、爆発の怖れ?



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夜の便でパリへ旅立つという、隈研吾さん。

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乾杯のご発声は、安藤優子さんと萬田久子さんのお二人に。

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メンバーと談笑する藤田宜永さん。



1月25日(水)

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今年で41回目の開催となった「フジサンケイグループ広告大賞」の審査会。

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審査委員の漫画家・弘兼憲史さんとクリエイティブディレクター・箭内道彦さん。



1月24日(火)

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本日発売されるファミリーマートの「おとなのおやつ」。“おとなコンビニ研究所”の商品割引券でお買い求め頂けます。

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初夏に新刊を出版される浅野史郎さん。この日は2時間立ったままで講演された。



1月19日(木)

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「第四回ウィルビーおとな塾」の講師、秋岡榮子さん。



1月16日(月)

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こんな葉書が届きます。表面。

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裏面。



1月15日(日)

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グラウンドに到着すると、丁度ナカヤマが打席に。

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真剣に練習に打ち込む「南青山ぼちぼち団」のメンバー。

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練習後、メンバー全員でグラウンド整備。

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自主練に参加したメンバーの皆さんと記念写真。



1月14日(土)

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東京・青山の片隅で、寒さに負けずに咲いていた水仙の花。

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毎年この季節お馴染の、石焼いものおじさん。



1月9日(月)

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「ご心配をおかけして申し訳ありません。左側を打ったのですが、大分よくなりました。今年は年女なので頑張ります!」(母より)



1月5日(木)

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石原プロモーションの「新春仕事始め寿ぎの儀」。

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新年の挨拶をするまき子夫人。



1月3日(火)

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赤坂見附の交差点には、白梅が咲いていた。



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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。