7/21(火)willbeな人たち。

icon_zamma.jpg7月21日(火)24時54分

「club willbe 農業体験ツアー」のメインイベントである、
「雑草取り」だが、いざ田んぼに行ってみると、
最初の一歩を踏み出すには、ちょっとした勇気が必要だった。
考えていたよりずっと田んぼが深かったのと、
水の分量が半端ではなかったのである。

田んぼには地下足袋で入るのだが、
粘土のような土なので、
いったん入ると、足がズボズボッと沈んで行き、
なかなか抜けなくなるのである。
両足を揃えて立ったりしたら、一ヶ所に体重がかかるので、
いっそう深く沈んでしまい、自力では抜けなくなるので、
田んぼの中では、
右足と左足を離して立つのがコツなのである。

さて、我らが取るべき「雑草」だが、
これが「稲」によく似ていて、
最初のうちは見分けがつかなかったのだが、
「これ、そうですか?」と何度も聞いているうちに、
判別出来るようになり、
人が取っているそばで「それ、違いますよ」と、
おせっかいを焼きたくなるのだった。

.........などと書くと、
さぞ沢山取ったのだろうと思われるかも知れないが、
白状すると、
ほんの何束(一つの根から数本出ている)かなのである。

ナカヤマなどは、
人の好い男性メンバーのヒラノさんに、
「ヒラノさん、もう少し前ですよ!」
「アッ、もっと右、そうそうそこです」
などと、指示をして、
上がりを掠める悪代官さながらなのだった。
気の毒に、最後は泥に足をとられて尻もちをついてしまい、
「せっかく絹のパンツを穿いて来たのになぁ.........でも、
ここまで来たら泥にまみれないとね」と、嬉しそうな顔をしたのだった。
(ヒラノ氏は66歳。数日前に生まれて初めて骨折をして、
安静を言い渡されているのを「どうしても行きたい」と言って、
参加した人。東京都の「応急手当普及員」でもあるので、
「大丈夫です!」と言うのだが.........)

草取り3回目の中尾ミエさんはダントツの貢献度。
一人、黙々と田んぼの中を縦横に歩き回り、
ものすごい量の雑草を取ったのである。

たった1泊2日なのに、
食住を共にすると、自ずと人柄は見えてくるもので、
willbeメンバー同士、
互いに相当理解し合えたのではないかと思う。

最近独りになったという美しいアラフォー女性。
ミャンマーで人材育成をしながら、雇用の場の提供を考えている男性。
翻訳家で、障害者乗馬のボランティアをしている女性。
古本屋開業をめざしながら、絵を描いている黒ずくめのニヒル男。
外資系企業を1年先に退職するので、
異領域の人たちと出会いたいと言う陶芸歴18年のアラ還男性。
「婚活中です!」と言う明るいアラフォー女性。
中国語を勉強しながら、行政書士開業を目指している区役所勤務の男性。
外資系証券会社で働く31歳の可愛らしいワーキングウーマン。
自宅で学習塾を経営しながらシルバーモデルをやっている女性。
「参加者の中に急病人が出たら対処しなければと思って.........」と、
聴診器、血圧計、心電図、頭痛薬や腹痛薬などを持参してくれた、
開業医の男性。(実際、風邪を引いたらしい女性が診察してもらった)
婚活中の息子さんがいるなんて信じられないミステリアスな風情の女性。
この他にもクラインガルテンで野菜や花を作っている人や、
家庭菜園、ガーデニングをやっている人もいて、
まさに多種多彩な顔ぶれだった。
全員が「一人ずつの参加」なので、友だちが出来やすいらしく、
帰途、ニヒル男と開業医男性はすっかり仲良しになっていた。


帰りのバスが渋滞したので、
「ツアーの感想」や「日常生活」について、
一人一人が語ったのだが、
40時間近く一緒に時空間を共にしたことで、
気持ちが柔らかくなったのか、
思わず、自分の「人生」を語る人もいた。

「生まれた時から不運続きで、
結婚したら幸せになれるかも知れないと思って、
25歳で結婚をしてみたけれど幸せにならず、
子供を産めば幸せになれるかも知れないと思って、
3人の子供を産んだけれど、思ったような幸福は得られず、
家を建てれば幸せになるかも知れないと思って、
頑張って建て売りを買ってみたけれど、やっぱり幸福じゃなくて.........。
結局、何が悪かったんだろうと考えたら、
結婚した相手が悪かったと思い至って40歳で離婚して.........。
これからどうしようかと思っていた時に、
このクラブの存在を知って、参加しました。
何だか少し変われたような気がします」

.........とてもおとなしい感じの女性がこう言った時、
ほとんどの女性が共感の視線で彼女を見つめたのだが、
中でひときわ大きく頷いたのは、我が事務局長のナカヤマだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メンバーの方々も楽しんでくれたらしいですが、
私たち事務局もとても楽しいひとときを過ごさせていただきました。
深く感謝しています。

また、昨日の私のブログを見て、
抽選に洩れた方から「参加人数が少なすぎる」との、
お叱りを頂戴したのですが、
何分にもご協力して下さる相手先(萱森農園のみなさん)
のご都合もあり、これが限界だったのです、
(宿舎が足りなくて、萱森家の広間に20人が分宿させていただいたのです)
他のプログラムも同様のご指摘があるのですが、
私も時間と人員とお金が許す限り、
ギリギリまで頑張って参りますので、どうかお許しいただきたいと思います。
ただ、何回もご応募下さって、
落ち続けている方に対する「特待制度」を作ってはどうかという御意見は、
検討させていただこうと思っております。


また、広報担当のマツダイラの撮影による、
「農業体験ツアー」のフォト・ドキュメンタリーを、
目下作成中です。どうぞお楽しみに。

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コメント(1)

イベントの後の報告が楽しかった・素晴らしかった・とあればあるほど参加出来なかった者は、残念を通り越して、正直なところ悔しくなるのです。しかたないと解ってるのですが…大人げないですが…たくさんの方々が参加出来ますようにm(__)m

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練習後、メンバー全員でグラウンド整備。

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書籍情報

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新潮社
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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。