6/29(月)捨てるモノと残るコト。

icon_zamma.jpg6月29日(月)24時18分

浅野史郎さんからの書き込み(このブログの6/25の投稿欄)
読んでいただけましたか?
あの書き込みの後、
ファイティング・モードにすべく、
スポーツ刈りに変身したとのこと。
一説によると「生島ヒロシさんの兄」みたいになったということなので、
近々勇姿をを見に行ってきますね。

それにしても、
入院先からリアルタイムで思いを伝えられるなんて、
考えてみれば、凄いことですよね。

つい最近まで「ハイテク弱者」を任じていた私も、
いつの間にか、メールやインターネットは、
生活の一部として欠かせない存在になっているし、
一日たりともパソコンを立ち上げない日はないのだから、
変われば変わるものである。

息子を見ていると、
これらの機器は既に無意識領域に入っていて、
私たちの世代の電話やテレビ同様、
ことさら存在を気にすることもないところまで、
生活の中に溶け込んでいる。

この話と直接関係のあることなのかどうか、
解らないのだが、最近気になるのが、
若い人たちのディスク類の扱い方だ。

私は、レコードにしてもCDにしても、
モノであってモノではない、
モノの奥に広がる世界ごと大事に思っているのだが、
とは言え、
それはモノというカタチで完結しているので、
モノとして保存して大切にしているのだが、
息子は違うのである。

CDを例にとると、
CDの中身、つまり「音楽」が大事なのであって、
カタチとしてのCDには関心がない(意味がない)らしいのである。

来週には、家を出て、
アメリカの田舎町に行くことになっている愚息が、
自分の部屋の片づけをしている時、
「これは要らないから捨てて」と言ったモノの中に、
少し前に買ったばかりのCDが入っていたのである。

「何で、これを捨てるのよ!」と怒る私に、
「いいんだよ。もうパソコンに取り込んだから、
それはもう不要なんだよ。
と、あっさり言ってのけるのである。

「エイベックスなど一部を除くと、
大抵の音源はダウンロードが出来るし、
その方がディスク代がかからないから安いんだよ。
歌詞は著作権料を払ったサイトで見ることが出来るし。
えっ?解説?そんなもの、要らないよ。
評論家とかって、アーティストにおべっか使ったりするじゃない?
評論家が書いた解説より、
聴いた人が書いているレビューを読む方が、
駄作は駄作って書いてあるからリアルでいいんだよ。
音楽が残ればいいんだから、ディスクは要らないよね。
環境にも配慮しているし、モノは極力なくていいと思うな」

私も何度かライナーノートとか解説を書いたことがあるが、
たしかに「駄作」とは書けなかったわねぇ。
まぁ、しかし、
それでも、持っているCDを捨てる神経は理解出来ない。
その中に感動の種がいっぱい詰っているのだし、
音楽によって呼び覚まされた沢山の物語も刻まれたはずなのに、
単なるモノとして捨ててしまうなんて、
クリリティブワークに対する冒涜ではないか、
と思うのである。

何か割り切れなくて、再度愚息に、
「読み終わったからと言って、本は捨てないでしょ!」と、言うと、
「基本的には読了したのなら捨てたっていいと思うけど.........。
音楽と違って、読み返すためには現物がないといけないからね。
でも、あなたのように本棚に飾っておきたいとは思わないよね。
感動したものを人に見えるところに並べて置くって、恥ずかしいじゃない。
音楽も何を聴いているか、人に知られるのは恥ずかしいから、
みんなイアホーンで聴いているんだよ」
と、なおも小憎らしいことを言うのであった。

何と言われようと、
CDというカタチはモノではあるが、
同時に中身の「象徴」でもあるから、
中身をも捨てているような気がして、
ゴミのようにあっさり捨てることなど出来ないのである。

そう考えてくると、
若い人たちはどんどん「象徴」ということを、
解さなくなっているようにも思う。

このコトは、このコトを示していると同時に、
別のこのコトをも表しているという、
そのコト(あるいはモノ)の奥に潜む「何か」を感じる、
想像力が欠如してやしているような気がするのだが、どうだろう。

表に見えているモノだけ、
そこにあるコトだけに反応するのは、
無駄がなく、効率的かもしれないが、
即物的過ぎやしないだろうか。

.........ああ、何だか私、
世の中の動きについて行けなくなりそう。

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コメント(2)

> CDを捨てる神経は理解出来ない。← 同感です。
◆CDのリユース
【以前】真空管ステレオアンプ(TU-894)+SONY_Discman(D-250)※08年修理不能
【現在】真空管ステレオアンプ(TU-894)+SONY_CD-WALKMAN(D-NE730)
※CDの硬いデジタル音質が、とても柔らかくなります。
◆MDのリユース
・Panasonic_MD-PLAYER(SJ-MJ30)+ミニFM送信機(Ⅰ)
・Panasonic_MD-PLAYER(SJ-MJ75)+ミニFM送信機(Ⅱ)
※ネットMDウォークマンなら、これ一台で自宅内に編集スタジオ(半畳)が完成します。
※中古MD+FM送信機を軽トラに載せれば、iPod+FM送信機と同じ使い方が出来ます。
◆その他のリユース
・SONY_IC-WalkMan(電池BOXの蓋を自身で修理)※息子の高校時代を思い出す。
【怒?】『音楽機器を捨てる知識しかないのか!』・・・と言いたいが、、、
     お下がりは色んな意味で、お宝です。  (text end)

> 若い人たちはどんどん「象徴」ということを、解さなくなっているようにも思う。
> そのコト(モノ)の奥に潜む「何か」を感じる、想像力が欠如しているような気がする、、、
自身の経歴から「解さない若者」を批判できない!・・・が、社会的な指導力や影響力がある大人(特に政治家や経済人)が、奥に潜む「何か」を感じる想像力が欠如している事こそ、国家の大問題では?・・・と危惧しています。
やっと、畑の鳥や草木にも「何か」を感じるまでに成長できた自身を嬉しく思う毎日です。以前、中学校での歴史講演を前に、校長室の扁額「風雪磨人」を見て、改めて苦労して来た事(人生)の価値を再認識しました。
【畑で感じたこと】※基本が出来ておらず駄作ですが。
 pdf-file(Ⅰ) http://jh2htq.cocolog-nifty.com/jh2htq/files/200812.pdf
 pdf-file(Ⅱ) http://jh2htq.cocolog-nifty.com/jh2htq/files/200809.pdf
(text end)

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プロフィール

残間 里江子【プロデューサー】

1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者などを経て、企画制作会社を設立。 プロデューサーとして出版、映像、文化イベントなどを多数手がける。著書多数。