ホーム>Programs & Events>「トヨタ MIRAI 試乗会」開催レポート

「トヨタ MIRAI 試乗会」開催レポート




去る3月21日の春分の日、クラブ・ウィルビーでは話題の燃料電池自動車『トヨタ MIRAI』の特別試乗会を開催。抽選により選ばれた6名のメンバーとクラブ代表・残間里江子が、東京都港区にあるMIRAIのショールームを訪れました。試乗だけでなく併設されている『イワタニ水素ステーション 芝公園』も見学。貴重な体験となった当日の模様をレポートします。


ショールームは地下鉄赤羽橋すぐ。
トヨタ東京カローラ発祥の地でもあります。



もう春も間近と思っていたら、この日の東京は寒の戻りでまさかの最高気温3度! みぞれ混じりの冷たい雨というあいにくの天気‥‥‥しかし集まった参加メンバーの顔からは、燃料電池自動車への期待感が伝わってきます。早速『MIRAI』に関するレクチャーからスタート!



「燃料電池」とは、水素と酸素の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置のこと。
そのメカニズムやMIRAIの仕様について熱心に聞き入る参加メンバー。



車内で水素から電気を作り、モーターを動かします

MIRAIショールームの方が、実車と映像でわかりやすく説明してくれました。
「燃料電池自動車」というと何やら大げさな感じがしますが、要は電気でモーターを動かす電気自動車の一種。では何が違うかというと、電気の入手方法です。
一般の電気自動車やハイブリッドカーは充電電池を備え、外から充電したり、下り坂などの回生エネルギーで電気を蓄え、これを使ってモーターを動かします。
一方、燃料電池自動車は、クルマに充填した水素と空気中の酸素を使って、車内の燃料電池により発電。この電気でモーターを動かしています。電気を作ってはいますが、排出されるのは水だけというエコなところが燃料電池の特徴。

一回3分の水素補給で650㎞走る!

では充電タイプの電気自動車に比べて、燃料電池自動車は何が優れているのでしょうか。メンバーからも質問が出ていました。
まずは航続距離。市販の電気自動車の航続距離は現在400㎞程度ですが、MIRAIは約650㎞走ることができます。ちなみに水素を満充填した場合の現在のお値段は、税込およそ5,500円。走行距離あたりの燃料費は、ハイブリッドカー並といったところでしょうか。
続いてのアドバンテージは、水素充填にかかる時間。電気自動車の充電には急速充電器を使っても満充電には数時間もかかってしまいますが、MIRAIはたったの3分。ほぼガソリン車と変わらない手軽さなんですね。
この他にも充電電池のような経年劣化がないこと。さらに水素エネルギーの効率の良さからCO2排出などの環境負荷がより少ないことがあげられます。
「燃料電池自動車、いいかも?」という雰囲気の中、次の水素ステーションの見学へ。

今年度中に全国で100箇所の商用水素ステーションが稼働

さて、いくら燃料電池自動車が優れていても、クルマだけではダメなんですね。それを支えるインフラ、つまり水素ステーションの整備が不可欠です。この仕組みについては、MIRAIショールームに併設の『イワタニ水素ステーション 芝公園』を運営する、岩谷産業株式会社の方に説明していただきました。



H2の文字とイメージカラーの水色が印象的な水素ステーション。
満充填までは、たったの3分!



バックヤード。液化水素は-253℃の状態なので配管には霜も。
地震計の設置、漏洩防止や早期検知などの複数の安全性対策が施されています。

こちらのステーションはオフサイト方式と呼ばれるもの。岩谷産業の自社プラントで作られた液化水素をステーションに輸送し、ここで気化させた水素をクルマに充填します。水素ガスは液化することで大幅に体積が減るので(1/800)、大量輸送が可能に。これにより燃料電池自動車300台分の水素をステーションに蓄えることができます。
さらに液化水素を気化させた後に800気圧ほどに圧縮するのですが、燃料電池自動車の水素タンクとの差圧を利用することで、3分で満充填が可能になるというわけです。
現在、日本には準備中も含めると100箇所の商用水素ステーションがあるとのこと。徐々にではありますが、着実にインフラは整いつつあるようです。


「速い・静か・気持ちいい!」
クルマとしてのクオリティの高さを実感






さて、いよいよお待ちかねの試乗タイムとなりました。
10分程度ずつの短い時間でしたが、芝公園から霞ヶ関周辺をドライブ。試乗を終えたメンバーに感想を尋ねると、

「どこまでも加速していきそう」
「ジェット機にでも乗ってるみたい」
「静か~」
「気持ちいい!」
etc.

まとめると「速い・静か・気持ちいい!」という感じでしょうか。特に加速の素晴らしさは、「同じモーターでもハイブリッドカーとは別物」という声も上がっていました。またエコカーの側面ばかりが強調されがちな燃料電池自動車ですが、MIRAIのクルマとしてのクオリティの高さに、皆さんいたく感激した様子。
それもそのはず。MIRAIは愛知県のトヨタ工場で生産されているのですが、ベルトコンベアは使わず、一台一台職人の手により丁寧に作られているのです。
車体価格は700万円台と決してお安くはないのですが、税金や補助金などの様々な優遇措置が用意されています。これを聞いていたく購買欲をそそられ、「また試乗に来ます!」というメンバーもいました。

さて、笑顔のうちに終えた『トヨタ MIRAI 試乗会』ですが、MIRAIの素晴らしさを体験しただけでなく、水素エネルギー社会の到来を予感した1日だったのではないでしょうか。


世界初の量産型燃料電池自動車~『MIRAI』



2014年にトヨタ自動車が発売した、量産型としては世界初の燃料電池自動車。水素と空気中の酸素を利用して発電し、モーターを稼働させます。排出されるのは水だけという究極のエコカー。水素漏れに対しては二重三重の安全配慮がなされています。
クルマとしての基本性能もトップクラスです。重量のある燃料電池や高圧水素タンクをクルマの中心下部に配置。重量バランスに優れ、まるでミッドシップカーのようなコーナリングやハンドリングが楽しめます。また電気自動車は静かなのが利点ですが、MIRAIは高遮音性ガラスをドアガラスに採用し、さらに高い静粛性を実現しています。

→トヨタMIRAI公式サイト

→TOYOTA MIRAI SHOWROOM

イワタニ水素ステーション 芝公園



燃料電池自動車の普及に欠かせないのが水素ステーションですが、これに積極的に取り組んでいるのが岩谷産業株式会社。“芝公園”は同社が運営する22の水素ステーションのひとつとして、2015年4月にオープンしました。『MIRAIショールーム』も併設されています。
さて、「イワタニ」と聞くと私たちにはカセットこんろが身近な存在ですが、実はLPG分野では国内シェアトップの総合エネルギー企業。液化水素製造のパイオニアであり、日本での水素エネルギー活用を牽引する存在でもあります。

→イワタニ水素ステーション 芝公園
→岩谷産業株式会社公式サイト

Projects

willbe Interview