残間
いよいよクラブ・ウィルビーのサイトで、
『食の旅人・福田ふくの全国お取り寄せセレクション』
が始まりました。
今日はお福さんの人となりから、
お取り寄せに掛ける想いまで、
いろいろと伺いたいと思います。
要するに「こういう人が選んでいるんですよ」
ということを、ウィルビーのみんなに知ってもらおうと。
ふく
“人となり”っていうところは抵抗ありますけど(笑)、
よろしくお願いします。
残間
お福さんは、もう20年くらい、
まだ「お取り寄せ」っていう言葉がなかった頃から、
全国の美味しいものを紹介してきているんですが、
そもそも「食」への興味、こだわりっていうのは、
どんなところから始まったんでしょう。
ふく
つい先日、廃業してしまったんですけど、
実家が四国で八百屋をやってまして、
それで小学生の頃から仕入れや店番、
レジ打ちまで手伝わされました。
するとやっぱりいろんな食材に触れる機会があるし、
それぞれの品の善し悪しなんかもわかってくるんですね。
これは熟れすぎてもう店に並べられないけど、
これぐらいの時が一番美味しいとか。
 
それから店番をしてお客さんと接していると、
大人のやりとりというか、
こういう言い方をすると喜んでもらえるんだなとか、
そういうのが早くからわかるようになりましたね。
近くには別の八百屋さんもあったんですけど、
子どもながら、
明日もうちの店で買って欲しいじゃないですか。
オバチャンのご機嫌の取り方とか、
知らず知らず身につけていたのかもしれません。
残間
なるほど。
後の生産者とのやり取りとか、
コミュニケーション力を
そこでつけていったんですね。
ふく
なんとなく食べ物の仕事をしたいなあと、
思ってた気がします。
残間
以前、歌手になりたかったって聞きましたけど。
ふく
(笑)それはそれとして。
それから1970年の大阪万博に行ったんです。
父親が行こうと言い出して。
近所で行った人が「月の石は凄い!」
とか言ってましたし。
この体験が大きかったですね。
 
行ってみるとパビリオンによっては、
食べ物を売ってるところもあったんです。
そこで試食で食べたドーナツの美味しかったこと!
四国では、そんなもの食べたことなかったですから。
饅頭とか最中はあっても。
それからたぶんドイツ館だったと思うんですけど、
ソーセージ! 
美味しさもさることながら、
その色、形、種類の豊富さに驚いちゃいました。
 
この世には自分の知らない食材や美味しいものが、
たくさんあるんだと思いました。
強烈な体験でしたね。
残間
大阪万博ではアメリカの
ファーストフードなども紹介されていました。
食だけでなく、あのイベントでは
いろんな異文化との出会いがあったと思います。
 
その後、お福さんは上京して
会社勤めをするんですよね。
なんの会社だったんですか?
ふく
本当は歌手になりたくて上京したんですけど、
まあ、いろいろありまして(笑)。
 
私、実は旅行好きなんですね。
それもあてのない旅。しかも乗り物マニアなんです。
飛行機のキャビンアテンダントを
やりたかったんですけど(笑)、
そうもいかず、船会社に勤めました。
残間
お福さんって、どんなサラリーマンだったんですか? 
今の雰囲気を見ると、ちょっと想像がつきません。
ふく
入ってすぐ思いました。
自分でもこれは向いてないって。
会社の人にも言われましたもの。
「福田さんほど会社員に向いてない人はいません」って。
残間
(笑)やっぱり。
ふく
でも私、当時、社内で
「お福の会」ってやってたのよ。
1~2ヶ月に一度、旅行を自分で企画して、
100人以上引き連れてました。
それもほとんど女性。
残間
100人って!  ツアー会社みたいですけど、
それって趣味なんですよね。
ふく
もちろん。
海外にも連れて行きましたよ。 
なんでそうなったかというと、
私と一緒だと美味しいものは食べられるし、
すぐに現地のオバチャンや
タクシーの運転手さんとかと仲良くなるから
情報も入ってくる。だから楽しいって。
私ってあちこち旅行すると
マーキングじゃないですけど、
いい人がいると知り合いになってくるんですね。
 
それで来月こことここに行くけど、
行く人いる? と回覧を回したら、
あっという間に人が集まるようになったんです。
私もみんなが美味しいものに出会って、
いい表情をするのを見るのは楽しかったし、
いろんな珍道中があったわね。
残間
食べ物が好きで旅好き。
すぐに現地の人と仲良くって、
もうお取り寄せの下地ができてますよね。
実際にメディアで
「お取り寄せ」というものを紹介し始めたのは?
ふく
その後、雑誌の編集の仕事を
するようになったんです。
私が日本各地で出会った美味しいものや面白い人、
そういうものを活字で残したいと思って。
残間
すると、その頃にはある程度、
各地の美味しいものや人の蓄積があったんですね。
ふく
ええ。
それである女性誌の連載企画で
「旅の愛デア~お土産逸品」というページを
やらせていただくことになったんです。
これがすごい反響で、2年続いたんですが、
回を重ねるごとにお便りも増えて。
残間
その頃に「お取り寄せ」っていう言葉は?
ふく
なかったです。
それからいろんなところで美味しいものを
紹介してきたんですけど、
テレビの『はなまるマーケット』で特番をやった時に、
初めて“お取り寄せ”という形でやりました。
残間
お福さんは、「お取り寄せ」の良さって、
どんなところにあると思いますか? 
美味しいのはわかりますけど、
送料もかかって割高ですし、
日常食べ続けられるものでもない。
贅沢といえば贅沢です。
ふく
ある時、人って美味しいもの、
それも未知なものを教えられると、
いい顔をすることに気づいたんですね。
中には人間関係で心がまいっていたり、
離婚調停中で修羅場だったりする人もいます。
でもそんな人でも、
美味しいものをもらって口にすると笑顔になる。
一瞬、修羅場じゃなくなる。
未知の美味しさに触れることって、
身体が喜ぶ幸せだと思うんです。
残間
美味しいって、実はすごいことなんだと。
ふく
それから私は小さい頃から、
美味しいものは人と一緒に食べましょう
という雰囲気で育ってきて、
例えばいいミカンが2個あったとします。
その場に4人いたとすると、
当然半分ずつ4つに分けるんです。
「私はいいから」なんてのはダメ。
 
美味しいものって、人と人をつなぐ
アイテムになれると思うんですね。
だからお取り寄せしたら、
是非まわりの人に分けてあげて欲しいです。
残間
「お取り寄せ」は
コミュニケーション・ツールなんですね。
ふく
本当にそうだと思います。
私の場合だと、「お福のお福分け!」。
それも自分の周りとだけつながるんじゃなく、
日本の各地に本気で美味しいものを
作ろうとしている生産者がいて、食べることで、
その人とともつながることになりますよね。
本物を作ろうとしている人の、
本物の人生に触れるというか。
 
後は文化活動でしょうかね。
こんなに素晴らしい“日本の食”を広めて、
残していきたい。
残間
お福さんは、どんな風にして
美味しいものを見つけるんですか。
この情報化時代にあっても、
こんなのあったんですか? 
みたいなものを見つけてきますよね。
ふく
とにかく私は自分の足で探します。
江戸時代、日本地図を作った、
伊能忠敬のように歩きまわります。
北海道には二ヶ月くらいいたこともあって、
旭川に拠点を置いて、そこから天売や焼尻、
留萌、稚内とかに行ってました。
残間
でも、ただ歩いていても、見つかります?
ふく
街の噂話ですね。特にオバチャンたちの。
私、道中は、もう耳がダンボになってて、
「○○○○っていうのが、美味しいらしいよ」
なんて話を小耳に挟んだら、
その情報をとことん追いかけていくわけです。
ある時、宮崎に美味しいお豆腐があるって耳にして、
そこからいろいろ探したんですけど、
辿り着くまで6年かかりました。
 
それから私は「これ!」と思ったら、
土地でも店でも何度も通います。
そうすることで知り合いができます。
そして知り合いになったら、マメに連絡を取ります。
今では全国に
“お福ネットワーク”みたいなものができて、
いろいろと情報が入ってくるんですよ。
残間
もう20年近く、
いろんな食品を紹介してきたわけですが、
お福さんが気に入るというか、
心の琴線にふれるものに共通点って、
何かあります?
ふく
生産者が真面目なことですね。
でもたいてい要領が悪いの。(笑)
すごくポテンシャルは高いのに、
「売れないので廃業しようかと思って」とか
言ってる人が多いんです。
残間
そこで、お福さんが何とかしようと。
お福さんの場合はただ取り寄せるんじゃなく、
生産者の方と一緒に
商品を作っていく場合もあるんですよね。
ふく
私はまず「絶対、大丈夫!」と声をかけます。
こんないいもの作れるんだからと。
残間
「絶対、大丈夫!」は
プロデューサーの基本ですよ。
ふく
そのかわり言うこともきっちり言います。
どうしたらこの食品の良さが伝わるか、
もっと良くなるか。
私も本気でやってますから、
場合によっては生産現場に何日も張り付きます。
残間
そこは生産者との信頼関係ですよね。
残間
さて、お福さんがウィルビーのために
どんな逸品をセレクトしてくれたかは、
販売ページを見ていただくとして、
最後にメンバーに一言いただけますか。
私も一通り試食しましたが、どれも本物というか、
上っ面じゃない美味しさというか、
食材の強さみたいなものを感じました。
ふく
ひとつひとつの品に寄せる私の想いは、
販売ページの方に書いてありますが、
さっきも言ったように
美味しいものを周りの人と分ち合うのって、
とっても素晴らしいことです。
ウィルビーのサイトで日本の美味しさを発見して、
それを広めてください。
お取り寄せは未知の日本との出会い、
ディスカバージャパンです!
 
とにかく今回ウィルビーでやる“お取り寄せ”は、
私のこれまでの集大成にしたいと思ってますので、
自信のあるものしか出しませんし、
ウィルビーだけのオリジナルも用意しました。
それだけにメンバーの皆さんに
どう評価されるかドキドキしているんですけどね。
可愛い我が子を嫁に出すくらいの気持ちで
選んだ品々ですので、
ご興味がありましたら是非お試しください。
よろしくお願いします。
残間
こちらこそ。
次々とどんな品が出てくるか、私も楽しみです。

(終り/2013年12月)

[プロフィール] 福田 ふく
日本全国津々浦々、自分の足で現地に赴き、自らの目と舌で確かめ、数々のお取り寄せヒット商品を生み出す。商品の企画やプロデュースを始め、TVや雑誌のメディアで活躍中。『生島ヒロシのおはよう一直線』(TBSラジオ)、『はなまるマーケット』(TBS)、『笑っていいとも増刊号』(フジテレビ)、『高島屋(大阪、京都、名古屋、東京)お福厳選ショップ』(イベント)など出演多数。今年は、念願の歌手デビュー!?