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すべての存在には改革が必要です。 4/4

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vol.4 東京都特別顧問という仕事


残間
さて、現在は上山さんは東京都の特別顧問でもあります。
小池都知事のそばで意見を求められているようなところも、
テレビでも見かけます。
具体的にはどんな仕事なんでしょう。

上山
特別顧問は10人くらいいて、
私は今はもっぱらオリンピックの見直しをやってます。
でもオリンピックはかなり特殊です。
東京都の行政サービスの評価をやる
普通のコンサルティングとはかなり違うんです。
組織委員会という都の子会社的な別の組織があって、
さらに上部にIOCという国際的な民間団体があります。
そして国。これに都を加えた四者でやっていて、
この四者で協議しないとものごとが
決まらない仕組みになっています。

都庁の中のことなら、
私たちがヒアリングして職員の人たちと提案書を作って、
知事に説明して納得されたらもういい。
庁内のことなら知事がああしろ、
こうしろと言うと、ほとんどそうなるんです。

ところが四者での協議となると難しい。
普通のコンサルティングだと内部向けですが、
提携交渉みたいな仕事になります。

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残間
IOCもコンサルティングが必要ですよね。
昔、『黒い輪』という本がありましたが。

上山
サッカー(FIFA)なんかもそういう噂がある。
放送利権や開催国選びでお金が動くとか…。
でもIOCの事務局には立派な人がいっぱいいますよ。
スタッフは優秀。

残間
小池都知事はいかがですか。

上山
知事は本当に仕事がお好きですね。

残間
先日、人づてに聞きましたが、
楽しそうに仕事してるみたいですね。
「切ったり張ったり楽しいわ」と言ってるとか。
まあ、萎えてなくてよかったです。

上山
全く萎えてなんかいないです。
知事の仕事はとても向いてると思いますよ。

残間
オリンピックの予算圧縮に関しては、
結局、作る施設の数はあまり変わらないじゃないかって
言われてますけれど、結構な金額が減りましたよね。

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上山
約410億円削減できました。
水泳会場の座席数なんか2万もいらなくて、
1万5千もあれば充分だとわかったり。

残間
都政は他にもいろいろあるのに、
降って湧いたようにオリンピック問題が出てきて大変ですね。
では、最後にこれからのことをお聞きしましょうか。

上山
工期の問題もあるので
オリンピックは時間との闘いなんですけど、
これはだいぶ終わりかけていて、
今後はいよいよ役所の行政改革。
今日はこれから都の病院経営のヒアリングです。
来週は教育や交通、防災です。
いろんな事業の分析をやって、
提言をまとめてといく感じですね。

残間
小池知事もこれからが本当の仕事ですよね。

上山
小池さんは、6月の都議選で支えてくれる
議員さんたちが増えるとやりやすくなります。
今は、まだ与党的な議員さんは3人くらいしかいません。

改革は選挙で勝っていくとパワーが出るんです。
政治家は選挙に勝つたびに強くなります。
都議選はとても大事です。

残間
いろいろと大変でしょうが、
お身体を大切に頑張ってください。
応援しています。

上山
はい、マイペースでがんばります。

残間
(笑)今日はありがとうございました。


(終わり/2016年12月取材)



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vol.1 敏腕コンサルタントはいかにして生まれたか

vol.2 組織の闇を“見える化”する

vol.3 大学では学生たちとコンサルごっこ

vol.4 東京都特別顧問という仕事

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