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すべての存在には改革が必要です。 3/4

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vol.3 大学では学生たちとコンサルごっこ


残間
大阪と関わるようになったあたりから、
慶應大学で教えるようになりましたが、
どんな先生振りなんですか。

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上山
とってもまじめなんですよ!
何とこれまで9年間で休講はたった2回しかありません。
普通の先生と同じように週に4コマ教えてます。
ただ行政改革は役所の制度が絡んでいて、
学部生にはちょっと難しいんですよね。
なので主に経営戦略を教えています。
「willbeアカデミー」でも前にやりましたが、
ビジネスモデルとか市場分析とか。

ゼミの方では、学生3人一組で実際の企業に行って
「コンサルティング」をやります。
企業に協力してもらっていろいろ調整をする。
結婚式場やカフェ・ゲーム会社・
ネットベンチャー、テーマパーク、
スキー場・ホテルから
メガネヤお味噌のメーカーまでやります。
今日の午前中は青山の女性用アパレルブランドの
会社と打ち合わせしてきました。

残間
じゃあ、学生たちの中からは
起業する人も多いんじゃないですか。

上山
起業は時々ありますが、
私のゼミにはネット系の人は少ないので、
コンサルティング会社や金融に行く人が多いです。

残間
そうやって弟子たちが世に出て行くわけですね。
ちゃんと先生やってるんですね。

上山
今は慶應大学教授、東京都・大阪府など
行政機関の顧問や委員、
それから企業向けのコンサルティングの三足のわらじですが、
やっぱり大学が一番面白いですね。
若者たちは自分にとって最も異質な人たちです。
学生とファッションブランドのお店の改革の
コンサルをやる方が役所に行って打ち合わせするより、
明らかに面白い。
これは秘密ですが。(笑)

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残間
でも学生たちはまだあまり仕事がわかってないでしょ。

上山
いや、消費財とかだと結構やりますよ。
クライアントも若い人に物を売りたいから、
社長もよく出てきてくれて、
かなり真剣にやるんです。
あとはネット。ネットを使ってどう売るかとか。
その辺は若い人の方がずっと詳しい。

私たちの時代はコンサルティングでは
若者のアドバンテージはなかったです。
やはりシニアの方が何でも経験豊富だし。
でも消費財やマーケティングの方は、
いつも若い奴の方がセンスいいんですよね。

残間
ゼミのコンサルごっこは、 お金は取ってないんですよね。

上山
授業の一環ですから。
交通費・会議代とかコピー代とか管理費を
少しもらうだけで他は無料です。

残間
いい試みですね。企業にとっても。

上山
インターンがありますが
これは実務経験をさせてもらうものだから
コンサルティングにならない。
コンサルティングって経営者の目線でものを考えるので、
ちょっと偉そうにしないといけない(笑)。
だから古い大企業には難しいですね。
外資系やベンチャーを中心に協力してもらってます。
あとはオーナー会社。社長が面白がってやってくれます。

残間
その“面白がる”のが大事ですよね。

上山
そう。

(つづく)

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vol.1 敏腕コンサルタントはいかにして生まれたか

vol.2 組織の闇を“見える化”する

vol.3 大学では学生たちとコンサルごっこ

vol.4 東京都特別顧問という仕事

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