こんにちは。クラブ・ウィルビー事務局のタカハシです。
昨年、12月6、7日にスパイラルホールで開催された
キックオフイベントには参加されましたか?
おかげさまで大盛況の二日間でした。
ご来場の皆さま、まことにありがとうございます。
都合がつかず、やむを得ず参加できなかった方、
そしてチケットが入手できなかった方は、
(嬉しいことに全プログラム完売となりました)
このフォトレポートで雰囲気だけでも
感じていただければと思います。
少々遅いご報告で恐縮ですが、
参加した方も、あらためて一緒に
当日の興奮を振り返りましょう。
では、一日目から順を追って参ります。


というわけで、ついに始まりました
「クラブ・ウィルビー キックオフイベント」。
プログラムに先立ち、
まずはクラブ代表の残間里江子よりご挨拶。
残間もメンバーの方と実際に相対するのは、
これが初めて。
緊張の第一声は音声でどうぞ。
▼下記の画面をクリックしていただくと音声が出ます。


さて、最初のプログラムは、
「環境とIT、最先端を学ぶ」。
ゲストは坂村健さんと月尾嘉男さんという、
実に豪華な顔ぶれでした。
「環境」と「IT」、両分野のエキスパートであり、
それを分かりやすく語ることのできるお二方です。
ビジネス系のシンポジウムでは引っ張りだこの
お二人ということもあり、キックオフイベントの
プログラムの中では、もっとも男性の割合が
高かったのではないでしょうか。
まずは現状の地球環境について月尾先生よりプレゼンテーション。
はっきり言って地球環境は、もうまったなしの状態です。
この後、環境問題を打開するひとつの策として
「IT」が取り上げられましたが、
さらに暮らしの中で
テクノロジーをというものを、
どう捉えていくのか、という問題にも
話は及んだのでした。
ここで印象的だった坂村先生の言葉がこれ。
「世の中、技術だけで動いているわけじゃない」(坂村さん)
つまり世の中というのは、
いい技術を放り込んでやれば
勝手にうまくいくものではないということ。
政治や経済、人々の思いや慣習が
複雑に絡み合って動いているんですね。
素晴しいテクノロジーがあっても、
その技術をどう活用していくのかということに、
社会全体でコンセンサスがなければ機能しない。
環境問題解決の決め手のひとつである
「IT」もまた然りであると。
だからこそ、
今回のイベントのように、
一般の人がテクノロジーについて語り合うことが
必要なんだと坂村先生は力説していました。
「もっと技術について語りましょう」(坂村さん)
技術と社会のコンセンサスが
上手くいかなかった例として、
なかなか普及しない住民基本台帳カードや
高コストになっている日本のETCシステムの
問題の話になりましたが、
この辺は坂村先生の著書でどうぞ。
一方、月尾先生の言葉で心に残ったのは……
(今後の研究テーマを聞かれて)
「進歩史観が間違っていることを証明したい」(月尾さん)
進歩史観とは、
科学などの発展を肯定的に考え、
社会は時間とともに進歩していくと
捉える歴史観ですが、
月尾先生は、この拡大志向的な考え方が
イカンのじゃないかと考えています。
もっと違うベクトルの暮らしや幸福観があって、
むしろそっちの方に人類の未来が
あるのではないかと。
月尾先生は2008年から
「地球千年紀行:先住民族の叡智に学ぶ」(BS-i)
というテレビ番組を制作しています。
月尾先生自らがレポーター役となり、
世界各地の先住民族の暮らしを紹介しているのですが、
この活動も発言にある研究活動の
一環なんでしょうね。
「環境」と「IT」、現代に生きるものなら
避けては通れないテーマについて、
重鎮お二人に語っていただきましたが、
現状を知り、
それについてみんなで語り合うことの大切さを、
教えてもらった気がします。


事務局がこのプログラムを企画した時には、
経済が今のような状況になるとは
思いもしておりませんでした。
幸田さんによれば、今回の不況が特異なのは、
これまでと違ってトップの地位にいる人や
金融のプロフェッショナルが一番ダメージを
受けている点だそうです。
この事は、時期をずらして我々庶民に一層
深刻な形で影響が出てくることを
意味するのでしょうか。
困ったものです。
さて、お話の方は、
投資をする際の基本的な考え方、
金銭哲学など、多岐にわたりましたが、
これからのシニア世代のお金の遣い方について、
印象的なお二人の発言がありました。
まず弘兼憲史さんから。
「シニアは自分のお金は自分のために
遣い切りましょう。
子どものために遣うのはよしましょう」(弘兼さん)
せっせとお金を蓄えたものの、
それを遣わずに死んでしまう人が多すぎると
弘兼さんは言います。
あるいは子どものために財産を遣ってしまう人。
自分のお金は、もっと自分の好奇心を
満足させるために遣うべきであり、
ひいてはそれが日本の経済を活性化させるし、
人生を楽しむことで健康にもなれる
というご意見でした。
一方、幸田真音さんが、生きたお金の使い方として
上げたのが、このキーワード。
「誰かのために」(幸田さん)
自分がこれだと思った才能には、援助を惜しまない。
最近亡くなった幸田さんのご友人は、
そんな方だったそうです。
「誰かのために」遣うお金は、自分に遣うお金とは、
また違う喜びを与えてくれることでしょう。
一見、対照的なようですが、
実はとても近い発言なのかもしれません。
要は幸田さんもおっしゃっていましたが、
お金を遣ってどんな幸せを得るのかを、
しっかり考えることなんでしょう。
「お金」とどうつきあっていくのか。
生きていく上でおそろそかにはできないテーマです。
今後もクラブ・ウィルビーでは、
積極的に取り上げていきたいと思います。
というわけで、
無事キックオフイベントの最初のプログラムは
終了したのでした。
このセミナーに寄せられた参加者からの感想
※一部抜粋
●おそるおそる6日の「時代を識る」のみに
参加しましたが、予想以上の盛り上がりに、
その後のチケットを申し込まなかったことを
後悔しました。
特に、幸田さん生き方に感銘いたしました。
次回からは逃さず参加させていただきたいと
思います。(66歳・男性)
●月尾先生・坂村先生の対談は、
殆んど知らないで暮らしていた分野の話を
分かり易く解説していただき、
とても興味深く聞きました。
「古い物を仕舞いこんでおかずに
日常使うことにしている」とおっしゃった言葉は、
環境を守ることへも繋がりますし、
ごく身近な感覚として心に残りました。
(61歳・女性)
●セミナー「時代を識る」、大変意義深い
3時間を過ごすことが出来、感謝しています。
月尾さんのことは何度かTVを観るうち
自分が考えていることと重なる部分が多く、
TV番組でお名前を見つけると何としても
観るようにしていました。
月尾さんは「自然界の成り立ちを基軸に
おきながら、人間やそれに関わるすべての生物が
循環して生かされている」という考え方が
ベースになってお話されているように感じます。
仕事も遊びも"自然"のなかで活動している
自分としては、月尾さんのお話は体の中に
違和感なくスーッと入ってきます。
日曜日のTV(BS-i)も食い入るように
観させて貰いました。
戦後60年、我が国は経済効率一辺倒の
国づくりを目指し、物質的な豊かさを得ることは
出来たけれど、人の心や自然環境の荒廃は
ますます加速しているように思います。
このクラブが人の心をつなぎ、次世代に誇れる
"何か"を伝えて行けるクラブになることを
祈願します。
受け身だけでなく、何かしらの貢献が出来ればと
思っています。有難うございました。
(61歳・男性)
●第一回セミナー(時代を識る)に参加させて
頂きました。今迄数々のセミナーに参加して
来ましたが、正直昨日のセミナーが最高でした。
(どこが最高であったかは、文章が長くなります
ので省略致します。)
これからも、当クラブの企画には最優先で
参加したいと思っております。(57歳・男性)
●セミナー「時代を識る」でゲストの話を
目の前で聞けたこと、代表の思いを直接に
聴けたことは幸いでした。
私の実年齢はアラ古希ですが
気分はアラ還のつもりです。(70歳・女性)
●「時代を識る」「今だからできること」に、
新潟から夫婦で参加しました。
志を一にする人達のトークは楽しく
為になるものでした。
今回特に感じた事は、「聞き手」の重要性です。
相手を充分に理解していなければ、
「話の展開」「話の引き出し」がうまくいかない
という、当たり前のことを実感しました。
今まで、このような有能な「コーディネーター」
に巡り会わなかったとも言えます。
充実した2日間を過ごすことが出来ました事に
二人で感謝しております。
3月に一日違いで還暦を迎える夫婦です。
また、みなさんとお会い出来る機会を楽しみに
しております。(59歳・男性)
「キックオフパーティ」に続きます。 »





