
こんにちは。ウィルビー事務局、新人のイリエです。
今回で3回目の開催となった茅山荘での坐禅会。
参加いただいた25名のメンバー全員、ウィルビーの坐禅会は初参加でした。
私も参加者の皆さんと一緒に、生まれて初めての坐禅を体験いたしました。
思えば、慌ただしく過ぎる毎日の中、心落ち着かせ、己と向き合う機会はなかなかないもの。
この坐禅をきっかけに心の洗濯ができればと、半分仕事を忘れ、
葉山の茅山荘へと向かいました。
新人イリエの坐禅会体験レポートをお届けします!
茅山荘、そこは世俗を離れた別世界だった
午前9時30分、JR逗子駅に25名の参加者が集合。
当日は見事な晴天に恵まれ、日差しが眩しく感じるほどの好天気となりました。
タクシーに乗り込んで、いざ坐禅会場である茅山荘へ。

集合場所となった逗子駅前
15分ほど走り、だんだん狭くなっていく道の脇に、
茅葺屋根に“茅山荘”の表札を掲げた門が出現。
「葉山で最も美しい別荘」と言われるのも納得できる、素晴らしい門構えでした。

当日は見事な快晴でした

茅山荘の山門
門をくぐった瞬間、参加メンバーから「わあ!」と声があがりました。
茅山荘に来るまで住宅街の狭い道を通ってきたこともあり、
まさか、こんな世界が広がっているとはと、虚を突かれたのでした。
高く生い茂る木々は新緑が萌え、太陽を柔らかく遮っています。
そのせいか、あたりは外よりもいくぶんヒンヤリ。
苔むした道。まっすぐに伸びる太い竹。
その下には竹の子がぽこぽこと顔を出しています。
さらに何百年前からそこにあるのかわからない道祖神。
聞こえるのはウグイスの鳴き声。木々の間をすり抜けるリスの足音。
そして邸内を流れる川のせせらぎ………。
室町時代から続くといわれる茅山荘には、
明らかに世俗とは違う時間の流れがありました。
と、感激する間もなく、目の前に作務衣姿の方が!



初めて生で見る藤田一照師は、なぜか綱渡りをしていた!?
というわけで、今回、坐禅をご指導いただく藤田一照師の姿をいきなり発見。
なぜか一照師は木から木へ紐を括りつけて、綱渡りの修行(?)をしていました。
しかも見事なバランス感覚で、ラクラクと綱の上を歩いているではないですか。

“綱渡り”の手本を披露する藤田一照師
急遽参加者の皆さんも綱渡りに挑戦することに。
片足を乗せてそのまま固まってしまう方や、
勢いよく乗りバランスを崩して転んでしまう方もいました。
私も挑戦してみましたが、片足を乗せただけで、
プルプルと揺れる綱にそのまま動けず…。
一照師曰く、これによって「立つ」ことを再認識でき、
後の坐禅にもこの感覚が活かされてくるとか。

初めて挑戦するメンバーは片足をかけることで精いっぱい
坐禅会場である観音堂へ移動し、いよいよ坐禅開始!
坐禅会は、おおむね以下のようなスケジュールで行われました。
坐禅は25分を2回、その間に経行(きんひん)と呼ばれる
お散歩と法話(というか雑談タイム)があります。
きっと坐禅の合間に心身をリセットする目的なんでしょうね。
当日のタイムスケジュール
10:00 からだをほぐす体操
10:40 坐禅のやり方説明
11:00 坐禅1
11:25 経行(敷地内を散歩します)
11:40 お茶の時間 法話
12:00 坐禅2
12:25 残間とのトーク、質疑応答
13:00 終了・解散(希望者は懇親会へ)
13:10 懇親会(15:00終了予定)
まずは一照師の坐禅の特徴でもある準備運動を行います。
骨格標本を使って、骨や筋肉の構造説明を受けながらの準備運動は、
アメリカで17年半もの間坐禅の指導をし、
フィジカルを重んじる一照師ならではのカリキュラム。
一照師は、心地よく坐るコツを伝えることで坐禅への敷居を低くし、
初心者でも入りやすいように工夫を凝らしています。

座禅会を行った観音堂
両手を擦って温めた手の平で頭や顔、体を触ったり、
股関節を回したり、足の指を一本一本入念に回したり。
たっぷりと十分な時間をかけて準備運動をし、
身体が柔らかくなったところで、坐禅に入ります。
果たして坐禅未経験の私が、きちんと足が組めるのかと不安でしたが、
この準備運動をした後では、自然と坐禅に入っていけました。

スタート前に坐禅の説明をする藤田師

「からだをほぐす運動」を行う参加者

人体骨格模型を使って説明する藤田師
「寒さ、邪念、睡魔」と戦う、未熟者イリエ
初めての坐禅は、寒さとの戦いでもありました。
この日の葉山は最高気温17度と、春らしい日和でしたが、
日の光があまり入らず、昼なお暗い観音堂の中は底冷えが。
この日、一回の坐禅は25分間でしたが、
この状態のままでいたら、寒くて凍りついてしまうのでは?
という「邪念」が早くも浮かんできたのでした。
しかし外から聞こえるウグイスの鳴き声、遠くで聞こえる子供たちの遊ぶ声………、
不思議と徐々に気持ちよくなってきました。
しばらくすると、今度は日常で抱える悩ましい問題が
頭に浮かんでくるではありませんか。

一照師によれば、坐禅中に思いが浮かぶのは構わないとのこと。
いけないのは、その思いをつないで“思考”すること。
思いが浮かんでも、浮かぶままに………。
ところが、今度は睡魔が!

考えてはいけない、しかし眠ってはいけない。
これはなかなか辛いものがあります。
ただ座っているだけが、こんなに辛いものだとは思いませんでした。
坐禅の前に一照師曰く、
「何があってもとにかく座っていることが大事。
自分を落ち着かせるなんて無理なこと。
落ち着かないのが普通です。どうしようもないことを受け入れる。
それが賢く生きることなのです」
こりゃ持たないよ! と思った瞬間………、
あっという間に25分が過ぎていたのでした。
後で参加者の方との雑談の中でも、
「一照さんが私たちに自信をつけさせるために、
25分を実は15分と偽っていたんじゃないのか」
と冗談が出るほど、皆さん坐禅の意外な時間の早さに驚いていたようです。
冷えきった身体を早く温めたいと、日があたる庭に移動し、
地元葉山の銘店「杢のはな」の生どら焼きとお茶をいただきました。
生どら焼きは大変おいしく、皆さんに大好評でした。
「お土産に持って帰りたい」という声が続出し、
事務局がとりまとめて急きょお店に追加注文したほどです。
このお菓子は本当におすすめですよ。葉山が行く機会があれば是非!
一回目の坐禅を終え、ホッと一息

休憩時間に出された「杢のはな」の生どら焼き

休憩中に談笑する藤田さんとクラブ代表の残間
坐禅って、本当はとてつもないものでは(とイリエは考えた)
さて、つかの間のお茶タイムも終了し、一照師の「戻りますよ?」の一声で、
参加者一同、またひんやりと冷たい観音堂の中へ。
本日、2回目の坐禅。
「お茶を飲み、どら焼きを食べた皆さんは、先程とはすでに違う状態にあります。
同じ坐禅は二度とできないのです」
と一照師。
なるほど、坐禅は奥が深い。確かに2回目の坐禅、
お腹が温まった今度は、邪念よりも眠さとの戦いになりそうだ……。
と、気づけば2回目の坐禅もあっという間に終わっていました。
決して寝ていませんので念のため。(笑)

坐禅後、一照師から2つの方程式を教わりました。
一つは、「苦しみ=痛み×抵抗」という方程式。
「痛いけど苦しくないという状態はあり得えます。
ところが人間は、つい痛みに対して抵抗しようとします。
その痛みに抵抗すればするほど、苦しみは倍増するのに。
しかしこの抵抗は、訓練によって止める事ができるのです」
二つ目は、「喜び=快感÷執着」という方程式。
「人間は快感に対してどうしても執着しようとするものです。
賢い生き方というのは、快感に対して執着しないことです。
坐禅とはそれを実践しているようなものです」
参加者の皆さんも、この二つの方程式には深く頷いていました。
そう、楽しいことって、ついむさぼってしまうんですよね。

2回の坐禅を終えた参加者の皆さんは、
坐禅前より少しスッキリした表情のように見受けられました。
私も、なんだか体が軽くなり、リフレッシュできたような。
でも、一照師のインタビューにもあったように、
坐禅って、ただのストレス解消法ではないんですよね。
よく自分を見つめ直すことが必要、といいますが、
坐禅はその“自分”までも自然の中に埋没させ、
己を解体させようという行為とか。
坐禅が何かもわからず参加した私、イリエですが、
坐禅の奥にある深淵を、ほんのちょっとですが感じ取れた気がします。
そして、一照師のお話から、いかに自分が様々なことに
とらわれて生きているかを実感させられました。
そんな自分のいたらなさを思い知っただけでも、
少しは遠くが見えるようになった気もします。
まだ坐禅を体験された事のない方は、是非次回の坐禅会に参加してくださいね!
きっと新しい発見があるとおもいますよ。
以上、ウィルビー事務局の新人イリエがお届けしました。
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※ 坐禅会終了後は、所用あって遅れていた残間が登場。
一照師も交え、茅山荘内にある書院に場所を移して懇親会を開催しました。
数百年前の民家を移築して建てられたという書院は、
雰囲気も最高。お弁当をいただきながら、大いに盛り上がったのでした。

懇親会は茅山荘内にある書院で行いました

懇親会の様子。終始和やかな雰囲気でした

参加者全員で記念写真!
参加メンバーから寄せられた意見・感想
●門前で思わず深呼吸
60代・女性
先日は座禅会参加させていただきありがとうございました。
通知をいただいた時から心待ちにしておりました。
それは期待どうりの一日でした。
イリエさんの体験レポートと写真が素晴らしくて拍手です。
茅山荘の門の前から、空気、時が違うのです。
新緑の敷地内、川のせせらぎ この場に身をおいて
大きく深呼吸しました。
座禅の前のからだをほぐす体操は体の緊張をとり、
自分の体パーツをいたわるものでした。
これなら自宅でも出来そうです。
座禅は時間の流れが止まったかのようです。
心をいたわる時間なのですね。
●ヨガに近い印象を受けました
60代・女性
木漏れ日の日曜日、久しぶりの葉山で存分に
非日常を堪能することができました。
山門に到着した時から心の中では座禅が始まっておりました。
庭には敷き詰めたように苔の緑、育ち過ぎてしまった筍、やわらかそうな山蕗・・・・。
いよいよ、座禅会の本番。
指導してくださる藤田様は分かりやすい説明と気さくなお人柄。
今回体験した座禅はヨガに近い印象を受けました。
欲を記せば、あの佇まいに香がくゆっておれば尚一層素敵だなぁ~と。
懇親会では若~いイケメンのスタッフにお茶を入れていただき、
とてもとても幸せでした。
準備も当日も大変だったと思います。
スタッフの皆様、本当にありがとうございます。
●懇親会でのお話に刺激を受けました
50代・女性
藤田一照師のお話は解り易く、特に苦しみ&喜びの方程式は実践しようと思いました
目を開けてする座禅は最初は難しかったけど、だんだんその境地に入れたかも。
小鳥のさえずりの中で、瞑想の時間を過ごす事が出来て良かったです。
生どらやき&お弁当はとても美味しかったです(お菓子はお土産の手配をしてもらえて感謝です)
懇親会に参加された方々のお話は、とても興味深く楽しく刺激を受けました。
私も上手く話せるように勉強します(^0^)/
●家でも心落ちつく時間を作りたい
50代・女性
3度目の正直で参加する事ができました。
一照さんは気さくでお話もわかりやすかったです。
経験の無い者にいきなり座って無心になりましょう、
と言ってもな かなか出来るものではありません。
そこをウォーミングアップから、理論的に進めて頂き、
スーッと心に入ってきました。
坐禅が特別な事ではなく日常にあるというお話も納得しました。
家でも心落ち着く時間を作りたいと思いました。
何かをしている時、例えば料理をしている時って無心になっている
んですが、これは座っていませんが、坐禅の境地なのでしょうか?
●想像していた坐禅とは違いました
40代・女性
好奇心旺盛な私は、座禅というものが、どういうものなのか
この目で確かめたくて参加決意を致しました。
私の思い描いていた座禅とは、正座をして、黙とうし、動かないで何時間も耐えて、
ちょっとでも動くと棒でたたかれると思っていました。
実際やって見て感じた事は、体ほぐしと言った事から初め、
あぐらをかいておしりの下に座布団を少しだけかませ、
骨盤を安定させ、無理なく自然体で意外と心地いい物でした。
藤田さんの楽しい語りととっても為になるお話が、聞けて本当に良かったです。
とってもいい体験ができました。本当にありがとうございました。
●煩悩が少し小さくなったような
60代・女性
座禅を組んだのは初めててしたが、しんとした静寂の中に身を置くことで、
日頃の様々な煩悩を、ちょっぴり小さく軽くすることができたように思います。
座禅の合間にご用意いただいた、「杢のはな」の生どら焼きと
暖かいお茶の美味しかったこと!
スタッフの方たちのお心のこもったおもてなしが、
とてもありがたく、嬉しかったです。
書院をお借りしての懇親会も、初対面とは思えないほど
打ち解けた雰囲気の中で、残間さんの巧みなリードで、
苦手な自己紹介もすんなり済ませることができました。
実は、還暦を迎えて、家庭でも職場でも自分のポジショニングが
揺らぎはじめ、これから先の指標が見つからなくて
かなり滅入っておりました。
でも、残間さんがおっしゃった「リセットするということよね」という
ひと言で、目が覚めたような気がします。
●すばらしい経験でした
60代・女性
思い描いていた座禅とは違いました。ルーツはヨガのゆる体操は、
体の筋肉がほぐれ 心地よさが残りました。
少々寒かったですが 座禅の時間は、鴬の鳴き声がBGMとなり、足の痛みも消えました。
一照先生の法話は今でも頭と心に残ってます。
還暦を迎えて 痛みに抵抗せず 快楽に執着せず 緩やかに生きようと思います。
一照先生 残間さん スタッフの皆様ありがとうございました。
●もっと坐禅に近づきたいと思いました
60代・女性
講話の中で「苦しみ」とは「喜び」とはという方程式を教わったことは、
とても新鮮でなるほどと理解できました。
もっともっと藤田さんの講話をお聞きしたい、
そして奥深い座禅に近づきたいと強く思いました。
●穏やかな顔になったね、と言われました
30代・男性
家に帰ったら、いままで見たことがないぐらい姿勢がよくて、
怒り肩でもなくて穏やかな顔で、肌がつるつるスベスベで、
ニュートラルな感じだと言われました。σ(^_^;)
言葉で説明されたことの意味や、
言葉で説明されなかった感覚的な部分を
ゆっくり反芻してみたいと思ってます。
●言葉も出ないほど感激
40代・男性
藤田一照師には、坐禅という私にとって未知の世界を、
わかりやすく体験させていただき、本当に感激しました。
また、茅山荘も本当に素晴らしく、あまりの感激で、言葉も出ませんでした。
こういう施設は管理が大変でしょうが、ぜひ、後世に残していただきたいと思います。
これからも機会があれば、坐禅をやっていきたいと思います。
●まるで時が止まったような不思議な体験
60代・女性
御天気にも恵まれ、俗世間から遮断されたような素晴らしい環境の中で、
まるで時が止まったような不思議な体験をさせていただきました。
得る事の多い一日でした。藤田さんのお話も深く考えさせられました。
体の中な血が半分位入れ替わったような気がしています。
このような有意義で、幸せな機会を体験させていただけた事に、感謝しています。





