「熱い気持ちで学んだ真夏の4日間」

8月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)に開校された「willbeアカデミー」。
11名の講師を招いて、東京大学・本郷キャンパス内にある「福武ホール」にて全12講座を実施しました。
連日の猛暑にも負けない受講生の熱気で、各講座とも盛況を博し、質疑応答の時間には活発なやりとりが行なわました。
最終講義の後には、月尾嘉男先生が受講生に修了証書を授与。続いて開催された懇親会では、共に学んだ仲間たちが友好を深め、来年の「willbeアカデミー」での再会を誓う姿も多く見られました。



■講義スケジュール(敬称略)

8月21日(土)8月22日(日)8月28日(土)8月29日(日)
10:00

11:45
月尾嘉男
「ガラパゴス日本」
(現在の日本の現状)
――
「willbeアカデミー」
オリエンテーション
北川正恭
「新しい公共〜日本のつくり直し〜」
高橋源一郎
「次の千年のために」
清家篤
「生涯現役社会の条件」
13:00

14:45
米倉誠一郎
「パラダイム・チェンジとイノベーション」
島田雅彦
「コトバとカネ」
御厨貴
「日本政治を考える
−民主党政権第2幕の行くえ−」
山田昌弘
「保守化する若者たち」
15:00

16:45
香山リカ
「<精神病>の輪郭が変わる-精神医学の最前線から」
浅葉克己
「一本の線から宇宙へ飛ぶ。」
三枝成彰
「音楽にみる日本人と西洋人との違い」
月尾嘉男
「ガラパゴス日本」
(解決戦略)


8月21日(土)
1限 月尾嘉男氏/残間里江子
「ガラパゴス日本」(現在の日本の現状)
「willbeアカデミー」 オリエンテーション
29日の最終講義の予告編ともいうべき内容。世界でのプレゼンスを失いつつある日本の現状を具体例をあげて紹介するとともに、物事の真実を掘り下げることなく一面的にしか報じないマスメディアの力不足を訴えました。後半は代表・残間が受講のオリエンテーションを兼ねて、大人が学ぶことの意義やクラブ・ウィルビーにかける思いを語りました。

2限 米倉誠一郎氏
「パラダイム・チェンジとイノベーション」
教室の中を右に左に動きまわり、受講生に質問をしながら講義を進めるスタイルで、「発想の転換による日本の再生」の必要性を講義。ユーモアを交えて、行政や企業の時代への対応力の遅れと今後の課題を指摘いただきました。

3限 香山リカ氏
「<精神病>の輪郭が変わる-精神医学の最前線から」
今、日本で増えつつある「うつ病」。今や「うつ」は「日本のムードのスタンダードになりつつあるのでは」と、精神医学の現場から見えてくる日本の現状を語ってくれました。
8月22日(日)
1限 北川正恭氏
「新しい公共〜日本のつくり直し〜」
地域主権と個のあり方について力説され、「気づくことから改革は始まり、気づいたら行動に移すべき」「一羽の喋喋の羽ばたき(個人)が世界を動かすこともある」との言葉は、我々に大いに勇気を与えてくれました。

2限 島田雅彦氏
「コトバとカネ」
「言語を獲得したと同時に、人類はアートを始めた」。そんな言霊のパワーについて、変幻自在のスタイルで講義いただきました。島田氏オリジナルの偽札、「零円札」が希望者に配られました。

3限 浅葉克己氏
「一本の線から宇宙へ飛ぶ。」
講義が始まるや、突如、頭に巻き始めた日の丸二本差しのはち巻き!? 講義内容は過去の自作を紹介しながら、自らのアート生活、アート人生を語るというべきもの。氏の人間力に圧倒された1時間45分でした。
8月28日(土)
1限 高橋源一郎氏
「次の千年のために」
「あなたは民主主義とは何か知っていますか?」講義はそんな問いかけで始まりました。古典をひもとくことの重要さ、面白さ。そして自分が無知であることを知ることで、その向こうに新たな知的生活が開けてくることを教えてくれました。

2限 御厨貴氏
「日本政治を考える−民主党政権第2幕の行くえ−」
小沢一郎氏、すわ民主党代表選挙に出馬か! という時に行われた注目の講義。55年体制とこれまでの民主党政権の総括、そして今後の政局について、語っていただきました。

3限 三枝成彰氏
「音楽にみる日本人と西洋人との違い」
「音楽の世界で言うクラシックとは、“古典”ではなく“最高”という意味」。日本人が抱きがちなクラシック音楽(西洋音楽)への誤解を解きながら、その本質を音源、自らのピアノ演奏を交えてわかりやすくお話いただきました。
8月29日(日)
1限 清家篤氏
「生涯現役社会の条件」
詳細なデータを元に雇用制度、定年退職制度など、高齢者が少なかった時代につくられた仕組みが、今の時代にそぐわなくなってきていることを解説。急速に進む高齢化に対して制度改革を断行し、働く意欲のあるシニア世代を労働力として取り込む必要性を説きました。

2限 山田昌弘氏
「保守化する若者たち」
急速に変化する雇用環境。一方で変わらない高度成長時代の価値観。このギャップに挟まれて、若者たちの保守化傾向が静に進んでいることを解説。大企業志向、専業主婦志向etc. 閉塞した若者たちの現状とその打開策についてお話しいただきました。

3限 月尾嘉男氏
「ガラパゴス日本」(解決戦略)
世界の様々な事例やデータを挙げ、マスコミの情報だけを鵜呑みにせず、その裏にある真実を自分の目で確かめ、勉強することの大切さを強調。これからの時代は、「自然」や「環境」をテーマにして、「経済成長」に代わる社会目標を創ることの重要性をお話しいただきました。




【参加メンバーから寄せられた意見・感想】
●今の日本のオピニオンリーダーの方々が、どのような問題意識を持ち、どのように行動しているかが良く分かり、刺激的な4日間でした。講師陣も、政治、経済、社会、文学、芸術等バランスが取れており、社会の動向を大掴みにする上で、良かったと思います。(49歳 男性)

●新しい発見の連続で、講義の前の夜は興奮と期待で2週共一睡も出来ませんでした。家内に話をしたら「そんないい話が聞けるんだったら私も行くんだった〜」と。女だけでなく男にもコストパフォーマンスの非常に高いゼミだと思います。来年がまた楽しみです。(62歳 男性)

●今年初めての受講でしたが、とても楽しみで心待ちにしていました。何といっても素晴らしい講師陣に驚き、わくわくして望みました。今年は連日異常な暑さが続いてますが、この4日間は朝早く出掛けたせいもあり暑さも感じないで軽やかな足取りで向かうことができました。会場も良かったですね。アカデミックの象徴である東大キャンパス内の福武ホール。今回の講師の皆様全てお人柄も良く、魅力的で、分かりやすく話していただけて、嬉しく思いました。(68歳 女性)

●参加者の皆さんを見て、老若男女、特に女性の参加が多く驚いた次第です。どの講義も大変興味深く聞かせていただきました。自分の知らない世界というか、世の中の仕組みというか、色々なジャンルがあるんだと気づかされました。次回以降は、経営学・経済学や日本の正しい歴史等の講義が聞きたい思います。(56歳 男性)

●充実の4日間は暑さを忘れさせてくれました。特に後半の講師陣の講座を楽しみにしていましたが、期待通りでした。友人も出来て、とても意義ある集いでした。ありがとうございました。(61歳 女性)

●今回は本当に大学の"講義"を受けている感じで、私は早く行ったおかげでまさに"かぶりつき"の席。先生の熱意を肌で感じることができ、直接質問することもできました。この参加費でこのような少数精鋭の講義を受けられるのは素晴らしいと思います。また参加させていただきたいと思っています。(48歳 女性)

●さまざまなジャンル、分野の文化人、芸術家の方々が毎回講師として我々の目の前に現れるのは大変興奮しました。こんな講師陣の集中講義はウィルビーでしか実現できないと思います。昨年に続き、今年も幸いにも受講できたことが大変嬉しいです。また開催場所が東大の中というのが実にユニークでした。生涯、東大には丸っきり縁が無いものと考えておりましたが、この度、構内をあちこちと東大生になったつもりで散策したことも楽しい思い出となりました。開催日が今年は土日を2週に亘って利用しましたが、連日通っているとやはり同じ受講生同士で連帯感みたいなものが生まれ易くなると感じました。(54歳 男性)

●出かける前に娘から「眠らないようにね」と言われましたが、全然睡魔に襲われることなく、時間の早さにびっくりしました。帰ってから、娘、息子に1日の内容を話しました。2人共、とても興味を示し「私も受けたい。そういうのを待っていたんだ」「次の機会には、ぜひ受けたい。来年といわず早めに開催してほしい」と言っておりました。私もとても充実した1日でした。皆様に感謝です。ありがとうございました。(64歳 女性)

●講義を受けて、「現実をきちんと理解する事。それに大人としてどう対処しなければならないか」を考えさせられました。月尾先生の発想の転換はすごく興味深く、楽しかったです。地方の町をどう立て直していくかと悩んでいる人たちにぜひ、聞かせてあげたい思いました。また、自分自身の生き方としても「発想の転換」が必要だと感じました。(58歳 女性)

●この度は、この上ない幸せなひとときをご提供いただき、本当に有難うございました。読売新聞でこの講座を知り、夫婦揃って参加させていただきました。東京大学というアカデミックな空気あふれる中の、しかも安藤忠雄さんデザインによる福武ホールという最高のロケーションの中で授業を受けられ、ぜいたくで魅力的な今まで味わったことのない豊潤な時間を過ごさせていただきました。また来年も開催していただけるのなら、是非参加させていただきたいと思います。(51歳 女性)